ロボアドバイザーとポートフォリオ

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ロボアドバイザーを運用するならポートフォリオの考え方

ロボアドバイザーをこれから運用しようと思っている人の中でいたるところにポートフォリオという言葉が出てくるなと気づいた方がいると思います。では、なぜそもそもこの「ポートフォリオ」という考え方が必要なのか、今回はロボアドバイザー投資をこれからやっていくなら絶対に身につけておくべき考え方を伝授していきます。

まずポートフォリオという言葉の意味ですが実は業界によって微妙に異なります。金融業界においては投資先のリストをまとめたものをポートフォリオと言います。そしてその投資先と言っても実に多様で、そもそも投資対象とするものが株式、債券、不動産、保険、金、商品など様々なバリエーションがあります。

また、同じ対象だとしてもそこからさらに細分化をされる事になります。例に取ると分かりやすいのは同じ株式市場だとしても日本なのか・海外なのか、はたまなIT業界なのか・建築業界なのか、どのくらいの規模の会社なのかという具合にやろうと思えばどこまでも細かく決める事が出来ます。分散させる対象の数も人それぞれです。少ない人もいれば非常に多くの分散をしている人もいます。

ロボアドバイザーを運用するならポートフォリオの考え方~分散という考え方~

では、なぜこれだけ多くの投資先からいくつもピックアップして投資先一覧のリストを作る必要があるのでしょうか。実はこれが投資をする上で重要な要素の1つである「分散」というものになります。投資をする上で重要な要素として「長期」「積み立て」という手法もありますが、そこに関しては今回は言及しないでおきます。

分散とは読んで字のごとくで分けて散らすのですが、なぜそもそも分ける必要があるのでしょうか?株式でいけば現時点で時価総額世界最大のマイクロソフトが大ヒットする前に一点集中でマイクロソフトに投資をしていれば、大金持ちになれたはずです。しかし、一体誰がマイクロソフトが時価総額世界一位の企業になると予想出来たでしょうか。

ちなみに驚くべき事実ですが、平成元年には世界の時価総額ランキングでトップ10に日本企業が7社という状況でした。つまり誰にも未来を予想出来ないわけです。さらにこれから上場しようというような企業の株式はたいてい関係者が握ってしまうわけですから一般の方は手が出せません。それに売れれば良いですが、売れずに株式が単なる紙切れに変わる企業がごまんといます。

つまり一点集中で大当たりを出せるような株式投資の天才でもない限り分散をしなければあまりにもリスクが高すぎるわけです。そこで分散投資という考え方が重要になってきます。

ロボアドバイザーを運用するならポートフォリオの考え方~リスクと金利の関係性~

運用をしていく上で重要な分散投資の考え方を理解したところで次に大切なのがどこまでリスクを背負えるかということです。ここではリスクと金利の関係性を理解出来ているかどうかが重要です。例えば年利7%の投資先と年利2%の投資先だったらあなたはどちらを選ぶでしょうか。もちろんこの数値だけで判断を下す事は出来ませんが、多くの人が年利7%だったら言いなと一瞬は思うでしょう。やはり同じお金を投資するならリターンは大きい方が嬉しいです。

ただし、リターンが大きい投資先は総じてリスクも大きくなります。これがいわゆるハイリスク・ハイリターンというものになります。いくら年利7%だとしても運用をしている最中にその会社が潰れてしまえば元も子もありません。FXなどのレバレッジというものを利かせた特殊な取引では元での25倍といった大きな取引を出来る代わりに大きく負ける可能性もあります。

一般的に金利はリスクが低い、言い換えれば信用度が高い企業や投資先であればあるほど低くなります。逆にリスクが高い、信用度が低い投資先では金利は高くなります。同じ条件では当然誰しもがリスクのない投資先を狙うわけですが、金利という形で差をつける事で全体的にお金が回るようになっています。

ロボアドバイザーを運用するならポートフォリオの考え方~どこまでリスクを背負えるか~

ここまでの話が理解出来たらいよいよ本題です。ロボアドバイザーを使って投資をする際には基本的にポートフォリオを組みます。これはリスクを抑えつつも出来る限り高いパフォーマンスを出すためです。ただし、どこまで個人としてリスクを負うことが出来るかによって扱える投資額が大きく変わります。

当然高いリスクを取れるのであればその分将来に取り戻せるお金も大きくなりますが、その分途中でショートしてしまうリスクもあります。これは自分の人生のライフプランを立てた上で、今の収入から見越した将来予想出来る収入と現状の生活にかかるお金、そして老後にかかるであろうお金をすべて算出し、その上で将来に向けて投資でどのくらい稼ぎたいかを決めることによって初めて割り出す事が出来るものです。

当然ながら今の年齢や職業、家族構成などによっても大きく変わるところになりますし、一度決めたら終わりではなくむしろ毎年見直しつつ微調整を図るのがおすすめです。どこまでのリスクを取ってまでも成果を出したいかここは完全に自己決定の領域です。

ロボアドバイザーを運用するならポートフォリオの考え方~実は社会発展にもなっている~

投資をしてただ自分お金を増やすだけでももちろん楽しいのですが、実は投資をしたお金が私たちの未来をもっと良くするために使われています。例えば、今のIT革命をもたらしたPCやiPhoneの登場は莫大な研究予算が必要で、そのお金はマイクロソフトやAppleが市場からたくさんのお金を集めたことによって成り立っています。

つまり私たちの投資活動というのは間接的に社会をよりよく住みやすくするために一役買っているわけです。そう考えると今まで単に利益を上げることだけを考えていた投資だったものが一気に視野が広まります。

ロボアドバイザーがポートフォリオにさらなる可能性を生み出した

ロボアドバイザーは非常に様々な種類の投資先から運用者が背負えるリスクに応じて最大限のリターンを生み出せる提案をしてくれます。それによってこれまで以上に投資の幅が広がる事になりました。今後ますますロボアドバイザー投資の市場は拡大していく事が予想されており、金融大国アメリカでは2020年に2.2兆ドル市場に成長していくだろうと予想されています。

アメリカの10年後などと言われている日本においてもまだまだ認知は十分ではないですが、確実に利用者は増加しています。日本においても今後さらなる市場の拡大は見込めますし、新たな投資の形として将来設計などの人間にしか相談に乗れないような分野は専門家が担当し、運用の部分はロボアドバイザーを使って行うというような「ハイブリッド型」と言われる投資手法も今後は出現していくでしょう。

投資をする事で自分のお金を増やすのはもちろんですが、同時に社会に次にどんな変化が起こったら嬉しいのかも意識をして楽しみながら投資活動を進めていきましょう。ロボットだけに任せて運用をするよりも自分の考えを持ちながらもロボットを使って運用する方が断然楽しいですし、興味を持ち続けて投資を継続することが出来るようになるでしょう。とはいえ、まずは自分の資産を増やす投資で身を固めましょう。

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