ロボアドバイザーと「ゆうちょ」

当サイトはPRを含みます。

ロボアドバイザーとゆうちょ銀行について

最近の資産運用のホットな話題の一つ、ロボアドバイザーと昔から日本国民に親しまれている何となくレトロな印象すらあるゆうちょ(以下、ゆうちょ銀行)、この二つの組み合わせは不思議な印象を受ける方も少なくないはずです。しかし、ゆうちょ銀行は他のメガバンクや地方銀行など既存の銀行にはないメリットが多いことからその特徴を利用することでロボアドバイザーとの親和性も高いという見方もあります。今回、そういったロボアドバイザーとゆうちょ銀行の利用についてそれぞれのメリットを生かした運用を考えていきます。これを読めばゆうちょ銀行を利用したロボアドバイザーの運用も検討候補の一つになるはずです。
銀行とロボアドバイザーの関係について少しお話ししていきます。ロボアドバイザーは2000年代中盤に開発された自動の資産運用システムのことです。新しい技術のため既存の銀行や証券会社以外にもフィンテック企業と呼ばれるICT技術力の高い企業も参入しています。しかしそれらのフィンテック企業は銀行などとは異なり、お金を頻繁に出し入れするような口座を持っていません。そのため、運用中の資産の入金や出金に関しては銀行の口座と組み合わせる必要があります。ロボアドバイザーの大手であるウェルスナビなどは独自の判断によりイオン銀行などと提携していますが、そうでない企業は銀行などの銀行口座を利用する必要があります。今回この銀行をゆうちょ銀行にするメリットと注意点などをお話しします。

ロボアドバイザーはゆうちょ銀行で直接取り扱いがない

ロボアドバイザーと銀行の関係は冒頭でもお話ししました。ただ、銀行自体もロボアドバイザーの企業と連携するだけでなく自行独自のロボアドバイザーサービスを展開している銀行も数多くあります。それらの銀行が展開しているロボアドバイザーサービスは残念ながら多くの方がイメージしているような全ての運用を自動で行ってくれる投資一任型と呼ばれるものではなく、助言だけを行い実際の資産配分は銀行に直接相談するか、自分で行うかと言ったアドバイス型と呼ばれるタイプのロボアドバイザーです。ゆうちょ銀行も銀行業を行っているわけですから、そういったサービスを行っているのかといえば、残念ながらそういったサービスは行っていません。政府からいくらかの管理下に置かれていることから保守的な傾向がありますから踏み込めないという背景もあります。そういった意味でロボアドバイザー専業企業とゆうちょ銀行を利用して自分でメリットを組み合わせた運用を行う必要があります。
このような状況のゆうちょ銀行ですが、2019年5月に大和証券と投資一任サービスで提携すると発表がありました。そのため将来的に大和証券が展開するロボアドバイザーであるダイワファンドラップ(国内外の株式や土地投資、海外債券などを対象)のサービスが展開される可能性もあります。しかし、現状はゆうちょ銀行自身がロボアドバイザーサービスを行っていないので、どこかのロボアドバイザー企業を利用することが必要です。

ロボアドバイザーとゆうちょ銀行のメリットを利用する

ロボアドバイザーとゆうちょ銀行を有効的に利用する方法ですが、それぞれのメリットを知っておく必要があります。
ロボアドバイザーのメリットは少額からできる点、自動なので投資の知識が不要な点、気軽にできる点、口座に入れたお金をすぐに引き出せる点があります。一方ゆうちょ銀行のメリットはATM手数料無料、複数口座をつくれる、全国にATMがあるといった点です。そしてそれらの共通点として気軽に利用できるという点が挙げられます。
これらのメリットを生かしたロボアドバイザーの組み合わせとして、入金先や出金先をゆうちょ銀行にするということです。当然と言えば当然ですが、ゆうちょ銀行は入出金が便利で24時間365日対応しているという便利さがあります。そのためロボアドバイザーによる10年以上の長期的に大きな資産を運用に使うというより数年程度の中期的な利用で数十万円から数百万円程度の比較的少額な運用や自由な入手金を行うのに相性がいいと言えます。そしてある程度運用益が期待できる時期に出金先口座をゆうちょ銀行に指定すれば利用しやすくてきます。しかもメガバンクでさえも全国すべての都道府県にないうえ、コンビニATMだとやや使いにくい銀行もあります。なので、転勤や引っ越しなどで他の地域にいった場合、ゆうちょ銀行以外だと急に利便性が低下します。そういった意味で全国どこでも自前のATMがあるゆうちょ銀行はロボアドバイザーの利便性をさらに高めることができます。
老後の資金など年金の運用で行う場合はゆうちょ銀行の預金限度額があるため大きな金額を受けられませんが、車の購入資金の積み立てやお小遣いの運用で少しでも増やしたいという目的であればゆうちょ銀行でも十分利用可能ですし、複数の口座が持てるのでロボアドバイザー専用の口座を作ってそれで運用するのが良いのではないでしょうか。
気軽さという共通点でロボアドバイザーとゆうちょ銀行は相性がいいのでこのような利用方法で運用するのがおすすめです。

ロボアドバイザー利用におけるゆうちょ銀行の注意点

ロボアドバイザーを利用するうえでゆうちょ銀行を利用する場合は注意点があります。それは将来の懸念と預金に限度額があるという点です。
将来の懸念ですが、冒頭でもお話しした大和証券との提携です。恐らく大和証券との親和性が一気に向上しゆうちょ銀行のインターネットバンキングで大和証券のロボアドバイザーの利用が非常に楽になる可能性があります。大和証券のロボアドバイザーを利用する場合であれば問題ないのですが、ゆうちょ銀行も民間企業的な性格を持ち始めていますから、他社のロボアドバイザーに何らかの不便さがもたらされる可能性があります。提携先の大和証券のロボアドバイザーを優先するような動きは確実にありますから、これが注意点の一つになります。現状として大和証券のロボアドバイザーはウェルスナビと言ったロボアドバイザーの専業企業に比べてここ数年の運用益がやや劣り、ネット専門の証券会社のロボアドバイザーよりも手数料なども高めに設定されています。そういった傾向があることから避けたいと考える方も少なくありません。なのでこれらから動きに注視する必要があります。
限度額もゆうちょ銀行の注意点です。ゆうちょ銀行は2019年6月現在1,300万円の限度額ですが、大きな金額を動かそうとした場合やや枠が小さいという弱点があります。なので中期的な運用でそこまで大きな金額でなければ問題はないのですが、老後の資金の運用などの利用先とした場合、状況によっては不便な銀行になる可能性があります。
このように中期的な投資で数十万円から数百万円程度の運用や将来の大和証券との提携の進展状況などが注意点として挙げられます。

ゆうちょ銀行のメリットを生かしてロボアドバイザーを利用しよう!

ゆうちょ銀行は全国どこでもATMがあり、利用しやすい銀行です。一方ロボアドバイザーも資産運用の点では知識不要で気軽に、しかも少額から始められるという利用しやすさがあります。これらの特徴をうまく利用してロボアドバイザーとゆうちょ銀行を併用していけばより便利な資産運用ができるようになるのではないでしょうか。

ロボアドバイザー・ラボとは|About the Author

ロボアドバイザー・ラボ
ロボアドバイザー情報専門メディア、ロボアドバイザー・ラボ。
ロボアドバイザーに関する専門情報をお届けします。

【メディア掲載】(※一部。順不同。)
・財経新聞
・朝日新聞デジタル
・SANSPO.COM
・SankeiBiz
・Mapionニュース
・楽天Infoseekニュース
・エキサイトニュース
・BIGLOBEニュース
・@nifty ビジネス