ロボアドバイザーをおすすめしない理由

ロボアドバイザーをおすすめしない理由について

最近、安価な手数料と、少ない最低資金額と言う敷居の低さで、人気が出てきつつあるのが、自動による資産運用や、資産運用の助言を与える、ロボアドバイザーです。
このロボアドバイザーは、本国のアメリカで非常に高い人気を誇っており、日本円に換算して、10兆円以上の資産の運用が、各社で行われています。
そんなロボアドバイザーですが、多くのメリットがある反面、デメリットもあるため、特定の人にはおすすめしない方が良い場合もあります。
そのおすすめしない理由と言うのは、具体的には、

  • 元本割れのリスクや、不景気等による一時的な資産減少に耐えられないという理由、
  • 短期で大きく収益を上げられないという理由、
  • 手数料が気になるという理由

の3つです。
これらはいずれも、ロボアドバイザーのデメリットでもあります。

ロボアドバイザー投資には、投資の結果、却って資産が減るというリスクがありますし、世界は、昨今の中国とアメリカの貿易摩擦や、イランの石油禁輸制裁といった、様々な経済的変化によって、景気が良くなったり、悪くなったりと、大変不安定です(その不安定さが投資で利益を上げると要因にもなっているのですが)。

そして、一年で資産を倍にしようと思っていても、それは(少なくとも、ロボアドバイザー単独では)難しいことです。

このように、ロボアドバイザーは、決して良いことだけではないのです。

今回、この3つの理由を、一つずつ、解説致します。

ロボアドバイザーをおすすめしない理由1:元本割れのリスクがある

ロボアドバイザーは、昨今話題のAIや、実績のあるトレーダーのアルゴリズムを採用したもの、あるいは、投資会社が長年培ってきた独自の投資理論などを組み合わせて、様々な対象に対して、あらゆる投資を行います。
このため、専門家の資産運用にも決して引けを取らず、時に感情がない分、より的確に運用を行うことすらできる、という特徴があります。
しかし、その反面、あくまで投資であることがネックとなります。

資産の1/4を北米、資産の1/4をアジア、資産の1/4をアフリカ、そして残りをオセアニアや欧州と言ったように、いくら地理的に資産を分散させても、あるいは株や債券だけにとどまらず天然資源など様々な対象に分散させても、必ず起こり得るのが、「資産の減少」です。
つまり、ロボアドバイザー投資には、元本割れを起こす、という可能性があるのです。

これは、どんなに優秀なトレーダーや金融の専門家、あるいは、資産運用会社や、シカゴ大学のような経済学の権威のような機関であっても、運用を行えば、必ず起こり得るものです。
むしろ、どこか、誰かが損をすることがないと、基本的に、相場は動きません。

繰り返しますが、ロボアドバイザーのこれまでの運用成績がいくら良くても、今後、元本割れを起こす可能性は、ゼロではありません。
せっかく必死で稼いできた資産を、投資で減らしたり失いたくないと強く思っている方には、ロボアドバイザーは、おすすめできない資産運用の方法です。

特にロボアドバイザーの場合、1年間ほど運用すると、損益が安定してくることが多いですが、最初の数か月は、元本割れを何度も起こすことがあります。
さらに、一時的な不景気が続くと、数年はそういった体験をするかもしれません。
そういった意味で、不景気等に起因する一時的な資産減少に耐えられない場合は、やはり、ロボアドバイザーは、おすすめできない、ということとなります。

ロボアドバイザーのおすすめしない理由2:短期的なトレードには不向き

ロボアドバイザーは、あくまで、少ないリスクで、長期にわたって、複利で資産を増やしていく、という強みを持っています。
しかし、その反面、FXやバイナリーオプション、先物取引といった投資手法と単純比較すると、ロボアドバイザーの場合、資産を短期間で一気に増やすことは、非常に苦手です。
あくまで、ローリスクを取ろうとするとあまり、変動がさほどない有名企業の銘柄の株や、先進国の国債、金やプラチナなどの貴金属、安定して採掘される天然資源などが、主たる投資の対象となることが一般的です。
そうなると、一か月で数十%の資産価値の上昇を叩きだすようなことは、ロボアドバイザーの場合、ほぼありません。
ただ、見方を変えれば、FXはレバレッジをかけすぎると、どんな大富豪でも、翌日には一文無し、あるいは多額の追証金を背負ってしまうようなリスクもあります。
バイナリーオプションは投資ではあるものの、二者択一のギャンブル的な要素もありますから、元本割れのリスクは非常に大きいです。
また仮想通貨への投資も、多くの方が億万長者になった反面、それ以上の人数の方が、財産を失っています。
自分の貴重な財産を長期的に守り、更に増やしていくという、矛盾とも言えるような運用を行っているのが、ロボアドバイザーである、と換言することもできるでしょう。
しかし、無理のない範囲でそれを行おうとすると、低リスクな、安定した投資先を、更に分散させて運用する、というのが基本的な方針となります。
こういった、ロボアドバイザーならではの基本運用方針を考えると、やはり、「短期で大きな利益をあげたい!」と考えておられる投資家には、ロボアドバイザーは、おすすめしづらい、ということとなります。

ロボアドバイザーをおすすめしない理由3:手数料の金額

ロボアドバイザーをおすすめしない最後の理由は、その手数料です。
まず、ロボアドバイザーによる運用で得られる利益は、低リスクの運用方針を選択したた場合、年率で、全資産の4~5パーセント程度です。
また、その反面、そうしたロボアドバイザーの手数料は、日本国内の業者の場合、概ね、1パーセント強程度です。

つまり、4~5パーセントの収益があっても、手数料が差し引かれますから、差し引きで、3~4パーセントの収益となります。

更に、ロボアドバイザーは積み立てNISAの対象外ですから、その運用益から、税金が控除されることとなります。
そうなると、余程元本が高額でない限り、実質、年数万円程度の収益しか出ない場合もあります。
少額の場合だと、果たして、自分のロボアドバイザー投資が儲かっているのか、いないのか、よく分からないうえ、資産が減少して元本割れを起こしていても、手数料は容赦なく引かれます(成功報酬という契約をしている場合はいくらか少ないですが、それでもやはり、取られます)。
このように、特に不景気の時期が続く場合、ロボアドバイザー業者の課す手数料自体が、投資家にとって、ストレスとなってしまうのです。
海外のロボアドバイザー業者と比べて、日本のロボアドバイザー業者の手数料は高い、という点も、忘れてはなりません。
むしろ、自力で運用した方が(少なくとも手数料面では)安くつくことがほとんどです。

まとめ

以上、ロボアドバイザー投資の、おすすめ「しない」ポイントについて、まとめて参りました。
少しでも、参考と為さっていただければ、幸いです。
実際のロボアドバイザー投資検討にあたっては、上掲したようなデメリットについても、十分に留意したうえで、判断を行うことが必要となります。

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