ロボアドバイザーで積立投資をするメリット
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ロボアドバイザーの積立投資のメリット1・自動的な積立の実施
ロボアドバイザーの大きなメリットに積立投資のできることが挙げられます。ロボアドバイザーで資産を増やす目的は長期的な視点でもって資産を増やすということです。その目的を達成する最善の手段が積立投資です。
積立投資とは、毎月一定額をロボアドバイザーに積立てていくことで、長期にわたる投資を可能にする方法のことです。積立投資は最低1万円からできるため、まとまった資金が無くても、無理のない範囲で投資を続けることができます。しかも、手数料が無料になっています。
同じロボアドバイザーによる資産運用でも、何百万円もの資金を必要とするものがありますが、サラリーマンや投資の初心者には到底手が出せません。
また、積立投資は自分でロボアドバイザーに入金する必要が無く、指定した日にちに指定した口座から積立資金が引落とされます。毎月、投資のことを意識する必要がなく、自動的に投資ができます。なお、ひと月における積立回数も5回まで可能になっています。ただ、10年や20年といった長期の資産運用では、ひと月当たりの積立金額が変わらなければ、積立回数を分散しても運用結果に変動はあまりありません。特に事情がなければ、月1回の積立で十分です。
さらに、積立投資では新たな商品を自分で探す必要が無く、ロボアドバイザーが最適な商品を選定して買付けを実施します。従って、仕事の合間や休憩時間ごとにパソコンの前で株価とにらめっこする必要がありません。
特に、投資信託でもって安定的な運用をするためには、海外の株式や債券への投資が重要になります。日本の経済成長率は1%未満に過ぎませんが、世界経済全体での平均的な成長率は3%以上になっています。個人の力で世界の市場を把握するのは片手間でできることではありません。ロボアドバイザーの積立投資であれば、神経をすり減らすことなく仕事に集中できます。
ちなみに、ロボアドバイザーの中には、積立額が一定額以上にならないと買付の行われないものがあります。積立額の設定には検討が必要です。
ロボアドバイザーの積立投資のメリット2・ドルコスト平均法での購入
ロボアドバイザーの積立投資における大きな特徴と言えるのが、「ドルコスト平均法」の採用です。ドルコスト平均法は長期に渡って継続的に「一定金額」の購入を続けることで、相場の値動きに関係なく購入価格を平準化させることができます。
つまり、毎月3万円の購入を設定した場合、相場が下がっている時も上がっている時も3万円を買い続けます。従って、相場が下がって価額が安くなれば、多くの商品を購入できます。一方、相場が上がって価額が高くなると、少しの商品しか購入できません。結果的に、商品の総量における購入単価が低い価格で平均値化できます。
相場というのは常に上下動するものであり、また将来の値を予測することは不可能です。そのため、1回だけの投資だと、どうしても高値の時に購入せざるを得なくなる可能性があります。時期を変えて定期的に購入する積立投資であれば、割高の時期も割安の時期も機械的に投資が行われます。長期的な投資を行うことで、値動きのリスクの軽減を図れます。また、為替も円高になったり円安なったりするため、海外商品の場合は為替の影響も受けます。積立投資であれば、為替の影響を最小限に抑えることが可能になります。
ちなみに、定期購入の方法には「一定量」を購入し続ける方法もあります。この場合は価格が高くても安くても同じ量を購入するため、必然的に商品の平均単価が高くなります。
同じ量を購入していくことで、株価が高騰し続けている時は利益が拡大しますが、株価が暴落した時は莫大な損失を被ります。ところが、ドルコスト平均法で購入している場合は、高値での商品の購入が少なく、安値での商品が多くなっていることから、損失を抑制できます。
相場というものは長期的に見ると、高値と安値を繰返すものであり、ドルコスト平均法で平均単価を低くしていると、年数を経るごとに利益を生みだせるようになります。長期的な観点での資産形成を目指す場合に最も適した手法と言えます。
ロボアドバイザーの積立投資のメリット3・相場変動に左右されない
積立投資の場合は、決められた時期に必ず購入が実施されます。トレードを繰返す投資は購入のタイミングを計るのが非常に難しく、ポジションの値動きに応じた機敏な対応を迫られます。
自分で投資をしていると相場の動きに影響され、冷静な判断のできないことが少なくありません。相場の上昇が続くと、まだまだ上昇するかもしれないという欲から過度な資金を投入し、後になって割高だったと気付くことがあります。逆に、相場が低迷していると、さらに下がることを過剰に恐れて追加の投資ができなくなります。
ロボアドバイザーによる自動積立であれば、そのような不要な心理的プレッシャーを受けることがありません。また、ロボアドバイザーによる長期的な積立投資は、投資商品の短期的な価格変動に振り回されることがなく、その都度ポートフォリオ(資産配分)のバランスを図りながら商品を購入します。積立投資を繰返すごとに適切なポートフォリオを形成するようになります。
常に、一定の金額を投資するため、相場が良い時に高値で買い過ぎず、相場が悪い時でもためらわずに割安な価格で買い続けます。なお、ロボアドバイザーは投資とはいっても、含み損が出たからといって商品が強制的に処分されたり、追加の資金を要求されたりすることがありません。
ロボアドバイザーの積立投資のメリット4・リバランスの実施
投資信託の場合は安定的な利益を確保できるように、事前に国内外の株式や債券などの投資商品の配分比率が決めてあります。ところが、投資期間中に世界的な政治情勢や経済状況の変化の起きることが少なくありません。その結果、市場環境にも変化が生じ、株式や債券などの価格が上下動することで、資産配分の割合にズレが生じます。特に、ロボアドバイザーはアメリカやヨーロッパなどの株式や債券の比率が高いため、世界的な視野で環境の変化に対応しなければなりません。そこで、リバランス(最適化)の必要が発生します。
リバランスとは簡単に言うと、投資商品のポートフォリオを見直すことです。具体的には、大きな利益が出た時にリスクのある株式割合を減らして低リスクな債券割合を増やしたり、過度な損失が出た時には利幅の大きい株式割合を増やして低リスクの債券割合を減らしたりする作業をします。
このリバランスを行うことで、各投資家の投資目標金額と現状の運用結果に大きな差が生じないようにします。こうしたロボアドバイザーによるリバランスは、長期的な分散投資を行う積立投資だからなせる業でもあります。
ロボアドバイザーの積立投資のメリット5・営業マンの介在が無い
一般的な投資信託の場合、証券会社や銀行の窓口で営業マンのアドバイスを受けながら、商品や積立内容を決めます。色々なことを教えてもらえるというメリットはありますが、往々にして業者の営業戦略に即したものを強く推薦されがちです。結果的に、自分の意に沿わないものを購入することが起こり得ます。
ロボアドバイザーによる積立投資は、各投資家の資金面や利益面などの意向に見合う商品を機械的に選定します。そこには業者の意図の介在する余地はありません。当然、営業マンによる煩わしい営業電話を受けることがなく、業者に訪問する手間もかかりません。
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