ロボアドバイザー【ウェルスナビ】と北國銀行

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ロボアドバイザー【ウェルスナビ】が契約を行った北國銀行(ほっこくぎんこう)とは?

2019年10月、ロボアドバイザー大手のウェルスナビが北國銀行と契約を行ったのがニュースになりました。
この契約の内容とそのサービスのメリット、注意点などの話題を今回紹介していきます。
最初に北国銀行という企業はどんな銀行なのかという疑問が出てきますが、その解説から行うのがこの項目です。
北國銀行とは、石川県の県庁所在地、加賀百万石で有名な金沢にある地方銀行です。
その歴史は古く、1943年に石川県内にある3つの銀行(加能合同、加州、能和)が合併したことから始まります。
北陸エリアでも有力な銀行として知られており、同じく同県に存在していた地方銀行である石川銀行が破たんしてからは石川県エリアで唯一の地方銀行になっているのが北國銀行です。
地方銀行ですが、北陸電力や小松製作所などの県内の有力企業が大株主になっている他、日本生命や明治安田生命と言った全国レベルの保険会社からも出身を受けていることなど多くの大企業から期待されている銀行でもあります。
また、同じく北陸エリアの有力地方銀行である福井銀行、富山第一銀行と言った銀行とも提携しており、北陸エリアにおける基盤を強化している傾向もみられる銀行です。
北陸にとどまらず地方銀行の基幹システム共同化プロジェクト「TSUBASA(翼)プロジェクト」にも参画し、システムを他の地方銀行と合わせるなどの全国レベルの動きを見せたり、地方銀行でありながら、2016年にはシンガポールに支店を開設するなど積極的な銀行と言う社風を持っています。
そんな地方銀行としても活発な活動を見せる北國銀行ですが、今回フィンテックの代表企業であるウェルスナビと協力を結んだことでニュースとなったのです。

ロボアドバイザー【ウェルスナビ】と北國銀行はどのような契約を行ったのか?

ウェルスナビと北國銀行が行った契約は、ウェルスナビのロボアドバイザーの提供を北國銀行が受けるというものです。
地方銀行やネット銀行など金融機関へのウェルスナビの提供は、横浜銀行、イオン銀行、ソニー銀行、住信SBIネット銀行などそこまで珍しいものではありません。
しかし、今回の契約はさらに一歩進んだものであり、従来のようにウェルスナビfor○○銀行というようなものではなく、「北國おまかせNavi」という名称でウェルスナビの名前を使わないという珍しい提供形態となっているのです。
この提供や契約は、名前だけにとどまらずサービス内容もウェルスナビの通常の形態とは異なります。
詳細は後述しますが、開始金額と手数料、フォローの体制が従来のウェルスナビfor○○というような形態とは違う点があるのです。
ただし、共通しているものとしてはウェルスナビのロボアドバイザー同様にウェルスナビの資産運用システムを利用し、株式(日欧株、米株、新興国株)、債券、土地、地金と言った分散投資を行い、運用能力もウェルスナビの本体と同じ実績が期待できるというものになっています。
また、投資のたびに手数料が発生することなく、年率で手数料を支払う仕組みです。
こういった共通の仕組みを持ちつつ、今までとは異なったウェルスナビのロボアドバイザーの形態である北國おまかせNaviについてそのメリットや注意点をお話ししていきます。

ロボアドバイザー【ウェルスナビ】の提供する北國銀行のサービスのメリット

ウェルスナビの提供する北國おまかせNaviですが、メリットがあります。
それはウェルスナビのロボアドバイザーと変わらない運用、開始金額がとても安い、北國銀行の行員からのサポートが受けられるといった点です。
ウェルスナビのロボアドバイザーと変わらない運用は先ほどもお話しした通り、分散投資による比較的安全な資産運用、ETFという株などの現物を持たない投資方法なのでその会社が倒産しても資産の大幅な減少がす少ないこと、自動で売買を行い、資産の組み合わせ(ポートフォリオ)も状況に合わせてリバランスしてくれることなどのメリットがそのまま北國おまかせNaviにも適応されます。
そのため、北國おまかせNaviを契約して定期的にお金を預ければ自動で資産運用を行ってくれるというメリットがあるのです。
開始金額もとても安いというのもメリットと言えます。
ウェルスナビが提供するサービスはいずれも10万円ないし30万円からのスタートとなっており、個々の事情によっては少し考える大金です。
しかし、北國おまかせNaviは1万円からスタートできるのでお小遣いの積立からスタートできるという魅力があります。
つまり、とても敷居が低いのが北國おまかせNaviの特徴でありメリットなのです。
これにより気軽に始めて必要に応じてこれからどうするかを考えることもできるので従来のウェルスナビよりも優しいサービスと言えます。
最後のメリットが北國銀行の行員のサポートが受けられるという点です。
初めてのロボアドバイザーで戸惑うことも多くありますが、北國銀行の窓口で相談すれば行員が操作などのサポートしてくれます。
これは他のネット銀行などのサービスにはない魅力であり、地方銀行のできるサービスならではのメリットです。
他のウェルスナビ系のサービスはネットや電話のサポートですが、こういった点で一線を画しており、北國銀行の営業エリアである石川県の方には魅力的な特徴と言えます。

ロボアドバイザー【ウェルスナビ】の提供する北國銀行のサービスの注意点

北國おまかせNaviには注意点があります。
それは端的に言えば手数料がとても高いということです。
ウェルスナビ系の従来のサービスは手数料が全資産の1%、3,000万円の預かり資産を越えたらその分は0.9%という状態で、ウェルスナビと直接契約すれば長期割で通常の手数料も0.9%になります。
一方北國おまかせNaviは1.5%です。
消費税が10%のことを思うと、0.5%と言うのは、大した金額ではないと思われがちですが、長期契約になればなるほど、そのデメリットは強くなります。
ロボアドバイザーは基本的に短期的な利益が期待できない分10年単位で利益が上がることや複利と言って運用益をそのまま資産運用に回すことで利益を積み立てていくというのが一番の強みです。
しかし、たった0.5%増えるだけで、その利益は大幅に削られ運用益も少なくなる、または元本割れのリスクが増すことすらあります。
ウェルスナビは現在安定して運用できているので、元本割れは考えにくいですが、手数料が多いということは危険性が出てくるという認識は持っておいても損ではありません。
また、これに加えてすべてのロボアドバイザーにおいて運用益の20%は税金として徴収されるため、そういった点も知っておく必要があります。

ロボアドバイザー【ウェルスナビ】と北國銀行のサービスは魅力的?

ウェルスナビと北国銀行の共同サービスである北國おまかせNaviは少額であれば魅力的です。
1万円から気軽に始められるのでとても敷居が低く10年後に海外旅行やちょっとした高額商品を買いたい場合の積立としては適しています。
ただし、老後の資金や学業資金の積立としては、手数料の高さがネックとなるため適してはいません。
便利な使い方としては、最初に1万円でスタートし、1万円ずつ積み立ててほしいものが買える金額になったら解約するという使い方がオススメです。
また、北國おまかせNaviを小遣いの定期預金とみて利用するのも良いですし、ロボアドバイザーの入門として行員のサポートを受けながら始めるという点でも魅力的なサービスと言えます。
石川県内にお住まいの方で、ロボアドバイザーとは何なのかを体験してみたいという方には適したサービスです。


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