SBI証券のロボアドバイザーについて
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SBI証券のロボアドバイザー・ファンドロボとは
SBI証券では、投資一任型のロボアドバイザーである「WealthNavi for SBI証券」を利用して、自動売買による投資ができます。ちなみに、以前THEOと提携した「THEO+ SBI証券」という投資一任型のロボアドバイザーも提供されていましたが、2019年4月で終了しました。
実は、SBI証券には投資一任型のロボアドバイザーの他に、無料診断ツールの「ファンドロボ」(アドバイス型ロボアドバイザー)があります。簡単な質問に答えるだけで、すぐに投資家に適した投資信託(ファンド)を提案してくれます。無料で利用できる上、SBI証券に口座を作ったり、登録したりする必要もありません。
ファンドロボを利用すると、約5,000本のファンドの中から、それぞれの投資家の運用スタイルや投資意識、投資希望地域などに合わせたファンドを提案してもらえます。
SBI証券のロボアドバイザー・ファンドロボの使い方
ファンドロボの利用は以下の手順で行います。
運用スタイルの判定
- SBI証券のWEBサイトにアクセスし、トップページの「投信」タブをクリック、続いて「初めての方へ」をクリックし、ページの中央部にある「SBI-ファンドロボの診断へ進む!」をクリックします。
- ファンドロボのページが開くので、「診断スタート」をクリックします。
- 「注意事項」が表示されるので、「同意して続ける」をクリックします。
- 年代、購入資金の内容、投資経験、投資への関心度、利益と損失のイメージ、NISAの利用予定の6つの質問に答えます。
- すると、堅実派、やや堅実派、標準派、やや積極派、積極派の5つの中から、投資家のタイプ(運用スタイル)が画面に表示されます。なお、運用スタイルは自分で変更することが可能です。
- 「次へ」をクリックすると、世界地図が表示されており、投資を行いたい国や地域を選択するようになっています。なお、運用スタイルによっては「おまかせ」が表示されているため、投資する地域が分からない場合は「おまかせ」を選択できます。
運用先の決定
以上の7つの質問に対する回答をベースにして、ファンドロボが投資家に適したファンドを選び出します。
そして、診断結果から選出された「おススメのファンド」が画面に表示されます(投資初心者の場合は1本、投資経験者は最高3本)。「ファンド詳細」をクリックすると、基準価格や価格の推移グラフ、騰落率、分配金情報、トータルリターンなどの状況を確認できます。
SBI証券のロボアドバイザー・ファンドロボのメリット
SBI証券のファンドロボのメリットには主に、以下の3つが挙げられます。
- 無料で自分の希望に即した投資信託が分かる。
- 高い基準で選ばれたファンドと最新データが利用されている。
- NISAを利用できる。
無料で自分の希望に即した投資信託が分かる
SBI証券と取引をしていなくても、自分の意向にあった投資信託を教えてもらえます。投資に対する知識の無い一般市民にとっては非常に有難いサービスです。しかも、無料な上、面倒な手間もかかりません。
高い基準で選ばれたファンドと最新データが利用されている
ファンドロボが提案するファンドは、以下のような厳しい基準をクリアしたものになっています。
- 運用実績が3年以上
- 純資産総額10億円以上
- モーニングスター社の評価
モーニングスター社とは国内最大の投資信託評価機関のことであり、そのモーニングスター社の厳しい基準に合格したファンドだけがラインナップに加わっています。また、直近のファンドまで選択肢に入っています。なお、基準価格や価格の推移、リスク、リターンなどの数値は最新のデータが表示されています。
NISAを利用できる
WealthNaviやTHEOなどの投資一任型のロボアドバイザーはNISAを利用できません。一方、ファンドロボの場合は、実際に投資するのが投資家本人であるため、NISAを活用できます。
証券会社にNISA口座を開設して、ファンドロボで提案された投資信託を購入すればNISAで運用できます。NISAは運用益や配当金を年間120万円まで非課税にでき、しかも最長5年間、計600万円まで非課税投資が可能になっています。NISAは税金面で大きなメリットを受けられるお得な制度です。
SBI証券のロボアドバイザー・ファンドロボで提案されたファンドをSBI証券で運用するメリット
ファンドロボで提案されたファンドをSBI証券で運用すると、以下の3つのメリットを得られます。
- ポイントの付与:
SBI証券には、投資信託を保有するとポイントの付与される投信マイレージというサービスがあります。当然、ファンドロボで提案されたファンドの保有でも、ポイントが付与されます。
貯まったポイントは商品やマイル、Tポイント、nanacoポイントに交換できます。また、ゆうちょ銀行以外の銀行では1ポイントを0.8円として現金に交換できます(手数料165円)。なお、住信SBIネット銀行なら、1ポイントが0.85円になり、交換手数料も無料です。 - キャンペーンで現金がプレゼント:
SBI証券では、新規に口座を開設すると、現金がキャッシュバックされるキャンペーンが継続的に開催されています。SBI証券はネット証券では最大手の会社で、人気ランキングでも1位になっており、どうせ投資するなら現金をもらえる会社で口座を開設した方が得策です。 - 万全のサポート体制:
ネット証券としては珍しく、日本各地にSBIマネープラザという実店舗があり、気軽に質問ができます。また、投資初心者のためのセミナーも開催されており、サポート体制が構築されている証券会社です。 - 確定申告が不要:
ファンドロボで提案された投資信託をSBI証券の「源泉徴収ありの特定口座」で運用すると、運用益が出ても確定申告の必要がありません。なお、年間の利益が20万円以下(所得がない人は38万円以下)の場合は、一般口座でも確定申告が不要です。
※ちなみに、源泉徴収ありの特定口座の場合、納税の必要の無い年間利益が20万円以下であっても、業者で源泉徴収された税金は戻ってきません。
SBI証券のロボアドバイザー・ファンドロボを利用する上でのデメリット
ファンドロボを利用して投資をする上での主なデメリットには以下などがあります。
投資は自己責任
ファンドロボはアドバイスしか行いません。投資信託の購入や管理、投資商品の調整など、投資に関することは全て自分で行わなければなりません。株式とは違って投資信託は安全性が高くなっていますが、全くリスクが無いわけではありません。投資初心者にとっては厳しい面のあることは否めません。
その点、投資一任型のロボアドバイザーであれば、購入から積立、リバランス(資産配分調整)まで、全てをロボアドバイザーに行ってもらえます。従って、投資に時間や手間をかけられない人は、投資一任型の方が便利です。
曖昧な手数料
ファンドロボが提案するファンドの手数料は、高いものから安いものまでまちまちです。そのため、手数料の妥当性が投資初心者には分かりません。費用対効果の判断を自分でしなければならないというのはデメリットです。
リスクへの対応
投資には常に元本割れリスクがあります。いくら優秀なロボアドバイザーであっても、将来の相場状況を正確に予測することはできません。ファンドロボの場合、投資配分の調整は自分で行うことから、元本割れリスクの軽減のため、長期的な目線で投資することが求められます。
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