ロボアドバイザーの【ウェルスナビ】と、イオンについて

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ロボアドバイザー大手【ウェルスナビ】とイオンの関係

ロボアドバイザーの草分け的な存在であるウェルスナビと日本全国でショッピングモールを展開し、傘下の企業は大小のスーパーマーケットを運営している小売り大手のイオンは関係があります。
こういうとピンときませんが、実際にウェルスナビは自社のロボアドバイザーをイオングループの金融機関であるイオン銀行に提供しているのです。
このイオン銀行とはどのような銀行なのかについてお話ししていきます。
イオン銀行はイオングループの銀行としてセブンアンドアイホールディングスが設立したセブン銀行に次いで小売業界としては2番目に銀行を設立しました。
他業種から参入した多くの銀行はネット専業であることや三菱UFJ銀行のようなメガバンクなどの協業で展開するというケースが多いのですが、このイオン銀行は自前のクレジットカード運営会社を基盤に独自の手法で銀行化させたユニークな経緯を持っています(ただし、技術指導や支援はイオングループのメインバンクであるみずほフィナンシャルグループから受けている)。
そのため、イオン系のスーパーにはイオン銀行のATMが設置され、大型商業施設に有人店舗を設け「インストアブランチ」という支店(ただし、支店としての口座は持たないというユニークな店舗となっている)を設置するなど実店舗や積極的な自前のATMの設置と言う事業展開を行っています。
ちなみに2019年3月現在140店舗ものインストアブランチを持っており、地方の小規模な銀行よりも支店数があります。
また、融資や投資信託などネット銀行などが十分に進出できていない分野にも進出し、異業種から参入した銀行としては先ほどお話しした独自路線の経営方針を取っています。
そのため一般銀行に準ずる事業展開を行っている銀行と言う見方もあります。
実際に経営破綻した日本振興銀行の事業を吸収するなど一般銀行を取り込んでいる姿勢を見せています。
そういった独自路線の性格の銀行でもあるため、一般の銀行やライバルのセブン銀行が敬遠するようなロボアドアイザーにも積極的にかかわる姿勢を見せており、実際にウェルスナビからロボアドバイザーの提供も受けているのです。

ウェルスナビはイオン銀行にロボアドバイザー提供を行っている

「アイデアのある銀行」これがイオン銀行のスローガンです。
このスローガンの下様々なサービスを提供しており、ウェルスナビのロボアドバイザーもそんなサービスるの一つとして、金融商品の一つとして販売を行っています。
ウェルスナビ自身も自社だけでロボアドバイザーを運営するだけでなく、様々な金融機関を含めた他社企業にも自社のロボアドバイザーを提供し、その使用料などで収益を上げているという面もあり、イオン銀行に関しても顧客企業として積極的にロボアドバイザーを提供しているのです。

ウェルスナビが提供するイオン銀行のロボアドバイザーとは

ウェルスナビが提供するイオン銀行のロボアドバイザーは「ウェルスナビforイオン銀行」です。
これは元々のウェルスナビのロボアドバイザーと比べてどういった違いがあるのか、またこのイオン銀行のロボアドバイザーはどのような特徴があるのかと言った点についてお話ししていきます。
一番気になるところですが、運用成績に関しては共通のロボアドバイザーを使用しているのでイオン銀行あるいは本体の方が劣っているということはありません。
また、機能もほぼ同じなので極端に異なる点はないのですが、唯一異なる点としてウェルスナビ本体は長期利用による手数料の割引を行っているという点です。
このウェルスナビの長期割とは預かり資産に対する手数料を最大0.90%(現金部分を除く、年率・税別)まで割引するというサービスです。
端的に言うと3年または5年利用すれば手数料が1%から0.9%になるということを意味します。
少し踏み込んでお話しすると50万円以上の資産を預けた場合は半年ごとに0.01%ずつ手数料が安くなっていき5年後に0.9%になります。
200万円以上では半年ごとに0.02%もの手数料が割引となっていき、3年後には0.9%となるものです。
例えば、50万円であれば半年ごとに50円の年額手数料が引かれ、200万円では半年ごとに400円の年額手数料が引かれるということになります。
見方を変えれば、50万円であれば、最初は5,000円の手数料ですが、5年後には4,5000円、200万円であれば最初は20,000円の手数料ですが、3年後には18,000円の手数料になります。

この割引が残念ながらイオン銀行にはないのです。

ではイオン銀行の提供するロボアドバイザー「ウェルスナビforイオン銀行」にはどのような特徴があるのかと言うと、イオン銀行自体との親和性が高い(振込手数料がないなど)ことやキャンペーンで期間に加入すると5,000WAON(イオンの電子マネーのポイント)がもらえると言ったものが挙げられます。

ウェルスナビはイオン銀行以外のネット銀行にもロボアドバイザー事業を展開

ウェルスナビはイオン銀行以外のネット銀行に設置しています。
ざっと紹介していくとSBIグループと住友信託銀行との合弁である住信SBIネット銀行、電子機器で有名なソニーグループの運営するソニー銀行、スマートフォンなどの通信で有名なauを運営するKDDIの銀行であるじぶん銀行などがあります。
これらの銀行に提供するウェルスナビも運用能力はウェルスナビ自体とほとんど同じです。
しかし、各行とも自社の口座との親和性が高い点や自行の発行するポイントがついたり、自行の会員のランクが上がりやすいと言ったメリットはあるもののウェルスナビ本体の長期割はありません。
むしろ開始金額が30万円以上など、本体よりも加入しにくいというデメリットがある場合すらあります。
そのため、開始金額がウェルスナビ本体と同じ10万円に設定されているイオン銀行の方が敷居が低く強みがあると言えます。

ウェルスナビを始めイオン銀行にはメリットも多い

イオン銀行自身はウェルスナビ以外にも多く銀行のメリットを持っています。
それは、ATMの数や手数料無料と言うメリットです。
イオン銀行のATMは、全国のイオンの店舗にあるだけでなく提携金融機関でもお金の取引が可能で、コンビニATMに関してはライバルのセブンイレブン(セブン銀行)以外のすべてのコンビニで利用可能となっています。
また郵便局のゆうちょ銀行ATMでも使えるのは大きな強みです。
イオン銀行ATM自身も多く、このイオン銀行ATMを利用すれば365日24時間、入出金が可能です。
また、イオン銀行Myステージと言って利用すればするほど「イオン銀行スコア」が貯まり、決定したステージごとに金利が上がったり、他行手数料無料回数が増える言った特典が得られるという点も挙げられます。
例えば、金利ではブロンズが年0.023%なのに対し、シルバーが年0.039%、ゴールドが0.079%、プラチナに至っては年0.119%となっています。
プラチナまでは難しいですが、通常の銀行よりもかなり金利が高いです。
このようにウェルスナビのメリット自体を追求する以外にも大元のイオン銀行のメリットに着目してウェルスナビforイオン銀行を検討するという手もあります。
ただ、純粋にロボアドバイザーのメリットのみを追求した場合は、ウェルスナビ本体が有利になるという点は注意する必要があります。


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