ロボアドバイザー大手「ウェルスナビ」と上場について

当サイトはPRを含みます。

ロボアドバイザー・ウェルスナビと上場

ウェルスナビと上場と言うキーワードは二つの意味を持ちます。
一つは投資先、もう一つはウェルスナビ社自身の上場です。
ウェルスナビはリスクの分散と言う観点から、分散投資を積極的に行っています。
その投資先は、米国株(VTI)、日欧株(VEA)、新興国株(VWO)、そして米国債券(AGG)、金(GLD)、不動産(IYR)です。
リスク許容度の設定値によってこれらの比率は異なりますが、基本的にこの6つのジャンルを対象にして分散投資を行っていくというのがウェルスナビの投資になります。
上場株と言うのはこの米国、日欧、新興国を指し、これがウェルスナビと密接な関係を持っていると言えます。
ちなみに他の3つの項目について大まかに説明していくと、米国債券(AGG、iシェアーズ・コア 米国総合債券市場)と言うのは米国で発行している債券全てを指し、米国の国債以外にも、各州が発行する債券や市町村が発行する債券、あるいは私企業が発行する社債も含まれます。
金(GLD、SPDR ゴールド・シェア)は金地金価格に連動する金融商品を取引する方法で、決して金自体を購入してウェルスナビが保管しているというわけではありません。
不動産(IYR、iシェアーズ 米国不動産ETF)はアメリカの不動産取引市場に連動した金融商品を売買して収益を上げています。
アメリカ一国と思われがちですが、国土が非常に広く日本のように地震が多いところもあれば、地震がないところもありますし、サイクロンの影響を受けやすいところもあれば、無縁のところもあります。
そのため、それらを分散して投資したのと同じ金融商品を購入することでリスクを軽減しています。
これらがウェルスナビの投資先です。

次にウェルスナビ社自身の上場と言う意味ですが、経営が低迷している日本企業にあって着実に成長している企業の一つにウェルスナビがあり、次の上場企業として噂されているということです。
日経の未上場企業の企業価値ランキングで上位10社に選ばれ、成長や話題性があるという点で近いうちに上場するのではないかという評判があります。

これら二つの上場についてお話ししていきます。

ロボアドバイザー・ウェルスナビは上場した株式をどのように投資しているのか

冒頭でもお話しした通り、ウェルスナビは米国や日本、欧州、そして中国や台湾、南アフリカなどの新興国の株式市場に上場した株式を売買しています。

この上場した株式をどのように売買しているのでしょうか。

実はこれらの株を一社ずつウェルスナビが買い付けているのではなく、上場投資信託(ETF)と呼ばれる方法で取引を行っているのです。
このETFは後述しますが、端的に言えば間接的に売買を行っているだけで、ウェルスナビが株式を保有しているわけではありません。
しかも、海外の企業が金融商品として販売しているものを売買して運用を行っているというものになります。
ウェルスナビのロボアドバイザーは先程紹介した株式以外の金、債券、不動産と言ったすべての資産をETFと言う形で投資しています。
なぜ直接株を買ったり、土地を買ったりしないのかと言うと、実はこういった間接的な買い方も分散投資の一環としてとてもメリットの大きいものなのです。

ウェルスナビが投資する上場投資信託(ETF)とは

先ほどお話しした上場投資信託(Exchange-Traded Fund、以下、ETF)という形であらゆる資産を売買しています。
このETFについて紹介していきます。
これは端的に言うと市場の平均価格で売買を行う取引のことです。
例えば日経平均のETFは、日経平均の金額の変化で取引を行っていきます。
例えば日経平均が2万円の時、2万円でETFを購入して、2万4千円になった時その価格で売却できると言うルールで取引ができるというのです(厳密には異なりますが、大ざっぱに言えばそういったことを意味します)。
ウェルスナビはこの商品をアメリカの企業から購入したり、売却することで運用を行っているのです。
ちなみにこの商品の対象となるのは各国や各分野の市場に「上場」しているもののとなっているため上場投資信託と言う名前がついています。
なぜ、ウェルスナビは直接株式を買い付けないのかと言うと特定の企業の株式を購入した場合、万が一何かあって暴落してしまった場合預かった資産が大幅に目減りしてしまうというリスクがあるからです。
上場企業の平均価格を対象とした商品を購入していれば一社倒産してもそこまで影響がなく、長期に渡って安定した運用ができます。
同様に不動産や債券なども特定の不動産では破損や様々なリスクが生じますし、債券も社債の場合企業が倒産したら紙くずになりますから、そういったものを避けるため企業が販売しているETFという商品を投資の対象としているのです。
さらにウェルスナビはこういった商品を比較的安く購入でき、信用できる海外企業から購入しています。
ウェルスナビの方針は長期、積立、分散ですから、ETFという金融商品はそういった投資方針に合致する有効な投資対象と言えるのです。

国内最大手のロボアドバイザーを運営する、ウェルスナビ社自身の上場の噂

話題は変わりますが、ウェルスナビ社は現在上場のうわさがあります。
日経新聞の選ぶ将来性のある企業に選ばれており、日本有数のフィンテック企業として注目されている企業だからです。
そのためいつ上場するのかと言う注目が集まっていますが、当面はないのではと言う見方も存在します。
その理由はビジネス的には画期的ではあるものの今のところ経営上の純損益は3年連続のマイナスになっているからです。
確かに営業収益は平成28年に比べて実に250倍にもなっているのですが、損益も5倍程度膨れ上がっています。
そういった懸念があるのと近年東京証券取引所は上場企業の条件を高く設定するという流れが起こっており、現在一部にある企業も少しずつ減らしていくという方針を取ろうとしています。
そういった意味でいくらウェルスナビが注目の企業とは言え、現在の経営状況やこれから上がるハードルを考えると東証一部への上場は難しい可能性が高いです。
ただ、それ以外の市場であればハードルは低くなりますから、まずはそちらの市場に上場した後、収益の安定化が見られたところを見計らって上場を試みるという可能性があります。

ウェルスナビと上場は密接な関係がある

ウェルスナビには上場株式などの平均価格などを元にした金融商品であるETFに投資しているという点とウェルスナビ社自身の株式上場と言う二つの上場があります。
この上場というキーワードはいずれもウェルスナビにとって重要な関係であり、これらはウェルスナビにとって注目すべきものとなっています。
ETFに関してはウェルスナビのようなロボアドバイザーにとって最適な取引方法ですし、上場も現状のウェルスナビ社の経営を考えれば東証一部は難しくとも東証マザーズ(新興企業市場)などの上場は十分可能なレベルです。
例えばマザーズは、大まかな条件として上場時1,000株(単位株制度の適用がない場合)以上の公募の実施、300人以上の株主を作る、成長事業で売り上げを出している、時価総額が10億円以上等ウェルスナビがクリアできそうな条件が多いと言えるからです。
ただ、収益の増加を見る限り、今後も収入が増加する可能性を十分に秘めており、出資する企業も大手企業ばかりなので、現状は難しくとも将来的には東証一部に上場してくる可能性は十分あり得ます。


ウェルスナビ(WealthNavi)関連記事一覧|ロボアドバイザー・ラボ

ロボアドバイザー・ラボとは|About the Author

ロボアドバイザー・ラボ
ロボアドバイザー情報専門メディア、ロボアドバイザー・ラボ。
ロボアドバイザーに関する専門情報をお届けします。

【メディア掲載】(※一部。順不同。)
・財経新聞
・朝日新聞デジタル
・SANSPO.COM
・SankeiBiz
・Mapionニュース
・楽天Infoseekニュース
・エキサイトニュース
・BIGLOBEニュース
・@nifty ビジネス