株価暴落時のロボアドバイザーについて
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ロボアドバイザーは大暴落に耐えきれるのか
資産運用を自動でサポートしてくれるのが魅力のロボアドバイザーですが、世界同時株安などのリスクに関しては、心配のタネかも知れません。如何に優れたアルゴリズムを用意していると言っても、あらゆる局面で株安などが進行していくと、これは厳しいと感じるのではないでしょうか。実際にロボアドバイザーを使っている方をリサーチしたところ、たしかに暴落の局面では含み損を出したケースは多数派となっていました。しかし、中には対して損失を被らなかった方もいれば、早期にダメージを克服してしまった方も珍しくはないようです。
このことから考えると、ロボアドバイザーを運用している時には、たしかに暴落リスクはあるものの、何らかの工夫をすることでダメージを抑制し、逆に利益に繋がることも可能だと言えます。資産運用においては、数年あるいは数十年と続けていくと、暴落局面は経験することになるわけです。したがって、ロボアドバイザーの運用においても、闇雲に暴落を恐れるのではなく、リスクコントロールを考えていくことが重要となります。
ロボアドバイザーで暴落時を切り抜けた事例とは
例えば、2018年10月に投資家を震撼させた、世界同時株安においても、ロボアドバイザーを運用していながら、大して損失を出さなかった方がいます。どのような運用方法の方が、暴落を上手く乗り切ったのかは気になる点ではないでしょうか。
まず、損失を抑えることに成功した理由としては、分散投資が挙げられるはずです。リーマンショック級の大規模・長期間な暴落が続くと流石に厳しいのですが、短期間なら分散投資で損失を防ぎやすくなります。分散投資は資産家の方なら常識的なテクニックで、例えば多数の国の株や国債、先物などなど多彩な分野に対し、バランス良く投資しようと言う考え方です。2018年10月の同時株安では確かに稼ぎのメインとなりそうな、米国株などは下がっていたのですが、逆に金などは上昇したケースもあります。つまり、リーマンショック級でなければ、暴落中であっても利益が出せる分野も存在する可能性がある、上手く分散投資している時には、思ったより影響が出ないこともあるのです。
こう書くと、ならばリーマンショック級の暴落が起こればひとたまりもない、と思うかも知れませんが、必ずしもそうではありません。自身の収入バランスから、適切な投資額を心がけている場合には、乗り切れた方も少なくはないのです。たしかに暴落中は我慢が必要ですが、その暴落の波が過ぎ去れば、また、投資資産の価値はもとに戻っていきます。要は、それに耐えられるだけの計画があれば、大規模な暴落であっても長期的に見れば悲惨な結果にはなりにくいのです。
ロボアドバイザー運用中の暴落時にできる対処
平常時の投資に関しては、ロボアドバイザーは強力なAIやプロに資産運用を任せられるのですが、暴落局面では自身の判断が大きく影響してきます。それでは、ロボアドバイザーを使っていて暴落が起こった時にどうするかですが、取りうる対策は主に3つです。
- 損失が拡大しないうちに撤退する。
- 気長に考えてコツコツと運用を続ける。
- 上昇トレンドを見据えて攻めの投資を実行する。
上記3つから行動を選択することになると考えられますが、これを正確に判断したのか、それともパニックになって選んだのかで、結果が大きく変わってきかねません。急いで損切りをしなければ、と慌てて資産を処分したのは良いものの、後から考えると下落の底で売ってしまい、しかも、直後には上昇トレンドに転じたと言うようなケースもあるでしょう。逆に、上昇を期待して買い増しを行ったものの、タイミングを外して含み損が拡大するケースもあります。
このような自体にならないためには、事前にしっかりと計画を立てていくことが、安心材料につながっていきます。損切りをするにしても、しっかりと限界ラインをひいておいて、戦略的に行うようにすると、ダメージが少なくなるのです。損切りをするとたしかにダメージの確定にはなるのですが、早期に売って資金を作り、次の投資で上昇トレンドに乗ることで、損失を簡単に相殺して利益を出すことも可能となります。
下落トレンドの時の買い増しについては、タイミングによっては雪だるま式に含み損が増えていくので、見た目的にはハイリスクな投資となるでしょう。しかし、株価の動きなどを見てみるとわかりますが、基本的に大暴落しても、数年我慢すれば回復してくる事例は珍しくありません。このために、含み損が一時的に増えても、下落トレンドでの勇気ある買い増しは、長期的には利益を拡大する結果になりやすいのです。もちろん、無謀に買いを入れまくって資金繰りが破綻すると、元も子もありません。積極的な投資を成功させるには、綿密な計画と資金面の余裕が重要だと言えるでしょう。
最後に中間の解決法ですが、気長に考えて現状維持すると言うのも悪くない選択肢です。買い増しに比べて含み損が増えるリスクも減少しますし、撤退してしまうわけではないので、損失を確定することにもなりません。これは、もっとも消極的な解決策ではありますが、悩んだ時には何もしないと言うのも、時には役立つことがあるわけです。特に損切のために撤退したいと感じることは多いのですが、こうすれば複利の面では不利になるなどのデメリットがあるため、ロボアドバイザーの運用では暴落局面でもじっと耐える、と言う方も珍しくはないようです。
ロボアドバイザーでは暴落しきるとリスクが低くなる
例えば国内株式を複数持っている程度の時には、同時株安などの局面において、投資資産の価値がゼロになってしまう可能性があります。同時に株安が進行することで国内企業がダメージを受け、投資対象の企業が次々と倒産するようなリスクがあるためです。こうなると株式はただの紙切れですから、投資資産は失われていきます。ところが、ロボアドバイザーでは分散投資が主流で、暴落時でも資産がゼロになってしまうリスクは高くはないのです。流石に世界中の株価がゼロになったり、金や石油の価値がなくなることは、現状ではありえないでしょう。このために、ロボアドバイザーによって資産運用をしている時には、暴落に耐えられる計画性があれば、投資資産がゼロになるのを防ぎやすいと考えられます。
このことを念頭に置くと、積極的な投資策を考えやすくなります。つまり、下落に耐えられると、後にやってくる上昇トレンドで勝負ができるのです。下落中でも余裕資金があるのならば、勇気を持って買い増ししていくと、数年後には利益に繋がってきます。
ロボアドバイザーの暴落時のリバウンドには会社によって差がある
資産価値が下がった後には反動として、急激な反発による価格上昇が見られることがあります。これが投資家の間ではリバウンドや反発と呼ばれる現象です。リバウンドの強さは、運用しているロボアドバイザーの提供会社やプランによって変わってくる傾向があるため、暴落時の対策を考える上では、これも一つの判断材料として考えてみるのはいかがでしょうか。
リバウンドの強さは例え1%でも違いがあれば、これは明確な差になってきます。ロボアドバイザーの運用中は、プラスマイナスが1%程度で推移することも珍しくはありません。このために、1%の違いによってマイナス維持の場合もあれば、プラスに転じるケースもあるのです。これはロボアドバイザーを選んでいく上での一つの判断材料と言えますから、じっくりとリサーチしてみるのも良いかも知れません。
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