ロボアドバイザーからの資金引き出し

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投資一任型ロボアドバイザーの資金を引き出したらお金が減った!?

ウエルスナビやテオといった投資一任型ロボアドバイザーで資金を運用しているユーザーは沢山おり、自分の運用結果をインターネットで公開していることは珍しくありません。
そんなユーザーのなかに、「ロボアドバイザーで運用していた資金を引き出したらお金が減った」としているユーザーがいます。

資金を引き出したらお金が減ったとはどうゆうことなのか詳しく説明しましょう。
たとえば、投資一任型のロボアドバイザーから資金を引き出す時の“運用資産評価額”が+20,000円だったからお金を引き出す手続きをしたのに、実際に引き出してみたらお金が+10,000しかなかったというようなものです。
ユーザーによっては、運用資産評価額がプラスだったから引き出し手続きをしたのに、実際に引き出してみたらマイナスになったというようなユーザーもいます。

これはロボアドバイザーを貶めたい悪質ユーザーによる虚言などではありません。
実際に多くのロボアドバイザーユーザーが、資産を引き出したら運用資産評価額より少なくなっているということを体験している“リアルな出来事”なんです。

投資一任型ロボアドバイザーで資金を引き出したら評価額より減る理由~ポートフォリオの銘柄の値動き~

ウエルスナビやテオといった投資一任型ロボアドバイザーで運用している資金の引き出しをすると、運用資産評価額よりもお金が減るのには理由がいくつかあります。
そんな理由の一つが、ポートフォリオの銘柄の値動です。

投資一任型ロボアドバイザーが表示する資産評価額ですが、これはポートフォリオの銘柄の直近の終値を参考に算出している“参考価格”でしかありません。
確定評価額ではないんです。
資金引き出し手続きをしてからポートフォリオの銘柄の売却を行うので、ポートフォリオの銘柄が値動きをすれば、実際に引き出せるお金が増えたり減ったりするんです。

ロボアドバイザーユーザーのなかで、評価額より引き出せたお金が減ったという体験をしている人は、評価額を確認してから資金引き出し手続きをしている間にポートフォリオの銘柄が値下がりしている可能性があります。

ここで一つ疑問が発生します。
実は、運用資産評価額より実際に引き出せたお金が減ったとするロボアドバイザーユーザーは評価額を確認してからすぐに引き出し手続きをしています。
なぜ、評価額を確認してすぐに引き出し手続きをしているのに大きく値段が変わるのでしょうか。

その理由は二つあります。
一つは、運用資産評価額の価格を算出するために使用しているレートが“直近の終値”だからです。
実際に資金を引き出すためにポートフォリオの資産を売却する際はリアルタイムのレートを使うのですが、日中に価格は大きく値動きすることも珍しくないので評価額と実際に引き出せるお金が大きく変わることがあります。
資金を引き出す場合は、リアルタイムのレートを確認してから引き出し手続きをしましょう。

もう一つの理由として、実際に引き出し手続きを行うのに時間差がある場合があるからです。
たとえば、投資一任型ロボアドバイザーとして有名なロボアドバイザーであるウエルスナビは、当日20時以降に出金手続きをした場合、実際にポートフォリオの資産を売却するのは翌日になります。
時間差があるので、その間に経済指標などが発表されて価格が大きく変動する場合があるんです。
利用しているロボアドバイザーの出金手続きに時間差がないかよく確認し、時間差がある場合は経済指標など大きく値動きをする指標が発表されない時期に出金手続きをするようにしましょう。

投資一任型ロボアドバイザーで資金を引き出したら評価額より減る理由~為替リスク~

投資一任型ロボアドバイザーの二大巨頭であるウエルスナビやテオは運用する銘柄は海外ETFです。
つまり、ユーザーから預かった日本円を外国のお金に換えて資産運用しているんです。
つまり、実際にポートフォリオの銘柄の売却をしてお金を引き出す手続きをするときに為替が変動すると引き出せるお金が評価額よりも増えたり減ったりするんです。

そして、ロボアドバイザーが表示する資産評価額の参考価格に使う為替レートは、直近の協定世界時(UTC)16時の為替レートを参考にしています。
リアルタイムの為替レートとは違うので、実際に出金手続きを行う際の為替レートと差違が発生します。

実際に引き出せたお金が評価額よりも少なかったロボアドバイザーユーザーは、評価額を確認してから実際に資金引き出し手続きをする間に為替レートが“円高”になってしまった可能性があるんです。

出金手続きをする場合は、ロボアドバイザーが表示している資産評価額の参考価格だけを確認するのではなく、実際のリアルタイムの為替レートを確認してから出金手続きをするようにしましょう。
直近の協定世界時(UTC)16時の為替レートよりも“円安”になっている状態で出金手続きをするのが理想的です。

投資一任型ロボアドバイザーで資金を引き出したら評価額より減る理由~税金や手数料~

投資一任型ロボアドバイザーで資金を引き出したら評価額より減る理由として、税金や手数料を差し引かれるからです。

ロボアドバイザーが表示している資産評価額ですが、この金額は税金や手数料を割り引いていない価格となっています。
実は、ロボアドバイザーが運用しているETFを売却すると、“譲渡税”が発生するんです。
譲渡税として約20%の税金が差し引かれてしまうので評価額と実際に引き出せるお金に大きな差違が発生します。
また、譲渡税の他にも出金日前日までの投資一任型ロボアドバイザーの運用手数料も差し引かれるのでさらに実際に引き出せるお金が減ってしまいます。

ロボアドバイザーで引き出しをする際の注意点

投資一任型ロボアドバイザーで出金手続きをする際にいくつか注意点があります。

  • テオは解約しないと全額出金できない
    投資一任型ロボアドバイザーとしてテオと双璧をなすウエルスナビは、解約しなくても預けているお金を全額出金できます。
    しかし、テオは解約手続きをしないと預けているお金を全額出金できないので注意が必要です。
    必ず、10万円は残す必要があります。
  • お金を引き出すと手数料割引してもらえない
    ウエルスナビやテオでは、お金を引き出さないでいると手数料を割引してくれるサービスがあります。
    ウエルスナビはお金を6ヶ月引き出さないでいると、翌月から手数料が割引になります。
    しかし、お金を引き出したらその翌月から割引が中止になり、また6ヶ月経過しないと割引になりません。
    それに対してテオは、3ヶ月お金を引き出さなければ割引を受けられるのでウエルスナビより利用しやすくなっています。

    ロボアドバイザーはお金を預けっぱなしにして長期運用をするのが前提のサービスであり、頻繁にお金を引き出すとリターンも少なくなるし、手数料割引を受けられないので頻繁な出金はおすすめできません。

  • 入金までに数日かかる
    ウエルスナビやテオなどの投資一任型ロボアドバイザーで出金手続きをした場合、すぐにお金を口座に入金してくれるイメージがあります。
    しかし、実際に入金されるのには4営業日前後の時間がかかるので注意が必要です。
    解約して出金する場合は解約手続きの時間もあるのでさらに時間がかかり、7営業日前後の時間が必要となるので注意してください。

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