ロボアドバイザーと複利

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ロボアドバイザー投資を始める前に知りたい複利の仕組み①単利と複利の違い

ロボアドバイザーの仕組みを知る前にあなたに絶対的に知っておいて頂きたい投資の原理原則があります。それは「複利」についてです。これを理解せずに投資をする事ははっきり言ってギャンブル的な投資と言えるでしょう。

複利の他にもう1つ単利という言葉があります。これらはいずれも利息計算の際に用いられる言葉です。まずは理解しやすい単利から紹介していきます。単利とは利息を元本には組み込まず元本に対してのみ利息がつく仕組みです。つまり預けた金額に対してのみ利息が増えていく仕組みです。

一方で複利とは、利息を元本に組み込んが合計額に対して利息がつく仕組みです。つまり預けた元本に増えていく利息がドンドンと足されていく雪だるまが段々と大きくなっていくような仕組みのことです。

言葉として機能を説明すると驚くほど簡単なのですが、この違いを理解しているかどうかでハッキリ言って180度人生は変わります。むしろ、複利さえ知っていれば人生において少なくともお金の面で悩む事はなくなるでしょう。では、なぜそんな事が可能になるのか次に具体例を用いて説明します。

ロボアドバイザー投資を始める前に知りたい複利の仕組み②具体例を用いて知る複利の凄さ

分かりやすくするために運用資金を100万円として考えて見ます。片方は単利、もう片方は複利で運用をしていきその他の違いは一切ありません。ここでは年利5%で計算をしていきます。

まず初年度は100万円に対して年利5%がかかるわけですから単利で運用しようが複利で運用しようが利息として得られるのは5万円で変わりません。では、2年目はどうでしょうか。単利の場合は元本に対して同じく年利の5%がかかるだけなので前年と同じく5万円の利息獲得にとどまります。では、3年後は。また同じく5万円です。4年後も、5年後もずっと5万円です。単利の場合は元本が変わらない限りはずっと一緒です。

片や複利はどうでしょうか。1年目は単利と同じ5万円の利息でしたが、2年目は1年目に稼いだ5万円の利息と元本の100万円を足した105万円に対して5%がかかります。すると2年目に受け取れる利息は10万2,500円になります。では、3年目は。2年目の利息10万2,500円と元本の100万円を足して110万2,500円に対して5%がかかります。もう勘が良い方はお気づきですよね。初めて知った方は驚愕の事実だと思います。

ちなみに同じようにずっと元本100万円で運用していった結果30年間運用すると結果はどうなると思いますか?なんと182万1,942円もの差がつくんです。単利か複利かそれだけの違いです。ましてや何も考えずに貯金することの恐ろしさがどれほどのものかお分かりいただけるでしょうか。

ロボアドバイザー投資を始める前に知りたい複利の仕組み~長期投資の必要性~

先ほど30年後の運用成績に驚愕した方も多いかと思います。では、運用を開始してから10年後の成績はどのくらいのものでしょうか。単利の場合は、単純に5万円が10年間分積み重なるので50万円です。一方で複利の場合は62万8,895円です。先ほどの運用差を見てからだと拍子抜けしてしまいますが、実はここがポイントなのです。

10年の運用だと差は12万8,895円なのに30年の運用だと182万1,942円の差になるのです。つまり、投資をする上ではそもそも「長期」でやらなければ意味がないということです。しかもデイトレードのような超ハイリスクの投資ではなく現実的に可能なリスクをとりながら確実にリターンを得られるのは「長期」の投資しかありません。今回ロボアドバイザー投資を紹介するにあたってあえて長々と複利の仕組みを説明したのにはこういう意図があります。

いくらロボットと言えども年利20%、30%のようなスーパーリターンがあるような投資先を選び出す事は出来ません。これまでの投資実績を元にリスクに見合った最も効率の良い投資先を提案出来るだけです。ロボアドバイザーで投資をする以前にそもそも投資をするなら「複利」の仕組みを知らないと意味が無いことはお分かりいただけたでしょうか。

ロボアドバイザー投資を始める前に知りたい複利の仕組み~積み立て~

ロボアドバイザーで投資をするにあたってもう1つ大切な要素として「積み立て投資」というものがあります。これも理解していない方が多い仕組みですが、投資をするうえで多くの方が上がり続ける投資先を見つけなければ勝てないと思いがちです。実は、それは9割方間違っています。投資をするにあたって最終的には自分が持っている株や別の資産をを売らなければお金が入ってくる事はないのですが、そうなるとどこかで必ず売りに出さなければいけないです。先ほど長期での運用が必要と分かった皆さんならすでにお分かりでしょうが、売りに出すポイントはもう投資はやらないと決めた一瞬だけで良いのです。

そして、その一生に一回の売りの瞬間に持っている株数とその時の株価で自分が受け取れる金額は決まります。例えば1株10万円の株を100株持っていれば1,000万円になるわけです。では仮に1株1万円の株と1株30万円の株だったら、売りのタイミングであなたならどっちを保有していたら嬉しいでしょうか。実はここでは株価だけでは判断をすることが出来ません。なぜならあなたが売るタイミングで得られる金額は「株数×株価」だからです。つまりいくら株価が高かったとしても株数が少なければあなたが受け取れる金額は少なくなってしまいます。

では、株数を多く稼ぐにはどうすれば良いかというと、「積み立て投資」が答えになります。積み立て投資というのは毎月毎月一定額投資をする事を指します。株価が上がっていようと下がっていようとずっと一定額を投資し続けるわけです。すると何が起こるかというと株価が下がっている時にむしろたくさん株が買えます。もう勘が良い人はピンときているはずです。つまり、むしろ株価は買うときには下がってくれたほうが良いわけです。最終的に売りに出すときに大量に株を持っていればたとえ株価がそれほど高くなくても母数が多いために結果的に受け取れる額が大きくなるからです。これもロボアドバイザーを使う前に絶対に知っておいた方が良い投資の考え方です。

ロボアドバイザー投資を始める前に知りたい複利の仕組み~分散~

ロボアドバイザー投資をする上で最後に知るべきポイントは「分散」です。ここまで「長期」「積み立て」投資が最強であることは説明してきましたが、もしその投資先が1社だけで仮に30年間運用をしようと思っていたものが15年で倒産してしまったとしたらどうなるでしょうか。あなたが持っている株はただの紙切れになります。最も今は紙でのやり取りは無いので紙は発生しないのですが。要は一箇所に投資をするのはリスクが高すぎるという事です。そして、投資先をいくつも分けることを分散といいます。先進国と新興国のように表裏一体の関係にあるところに両方はっておくことでどちらかが傾いても、もう一方でカバー出来るわけです。そして、この分散こそがロボアドバイザーの専売特許です。過去の取引データを元にどのくらいのリスクを取れるかを設定した上で適切な分散投資を組んでくれます。

ロボアドバイザーでの投資を始める前に「長期」「積み立て」「分散」こそが投資の王道であることを頭に叩き込んでおきましょう。そして、そのすべての根幹となっているのが複利という投資における原理原則がなせる業なのです。

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