【分散投資の王道】ロボアドバイザーと「ひふみ投信」

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分散投資の盟主ロボアドバイザーとひふみ投信~そもそもひふみ投信とは~

ロボアドバイザーは投資したお金を自動で様々な資産に分散に資産を運用するサービスです。同じくお金を投資して分散投資を行うサービスにひふみ投信があります。このひふみ投信は今非常に話題になっている投資信託です。このロボアドバイザーとひふみ投信の比較を行い、どういった特徴があるのかについてお話していきます。
まずそもそもひふみ投信とはどんなサービスなのかについて説明します。ひふみ投信は日本のレオスキャピタルワークスが運用をしている投資信託です。投資信託はロボアドバイザー同様お金を預かって、それを分散投資することによって資産運用するものですが、この場合レオスキャピタルワークスの専門家、つまり人の手によって行われるという点でロボアドバイザーと異なります。更に多くの投資信託と異なる点は、他の証券会社や銀行の投資信託はアメリカや日本の有力な投資専門家に委託しているのに対し、ひふみ投信はレオスキャピタルワークス自らが運用しているという点です。これにより手数料なども安くできるというメリットがあります。
投資対象は国内外の様々な企業の株式です。一社に投資しすぎないという点で分散投資を行い、更に特色としては最大50%を現金のままにしておくということです。つまり、国内の株式、国外の株式、そして現金という三種類の資産によって運用を行うということで、株式の暴落時の資産の保護がある程度期待できます。ちなみにこの現金保有率はこちらから指示することはできずひふみ投信運用チームの判断によって日々その比率を変えています。
手数料は年1%強でこれはロボアドバイザー並の水準です。しかし運用実績は過去に年間10%以上の資産が増加した年もありますから、かなり優秀な投資信託と言われ、R&Iファンド大賞と呼ばれる賞を獲得したり、投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2016 第6位および特別賞という個人的な視点から見た優秀な投信と言う評価も獲得しています。これは大手の金融機関が取り扱う投資信託と比較しても優秀な投資信託と言え、テレビなどでも取り上げられた話題の投資信託です。

ロボアドバイザーとひふみ投信のメリット・分散比較

端的に言えば、ロボアドバイザーは自動、ひふみ投信は手動と言う点で資産運用の方法に大きな違いがあります。それらのメリットについてそれぞれお話しします。
ロボアドバイザーのメリットですが、手軽さです。一度預けてしまえばあとは自動で全て資産運用を行い、お金もすぐに引き出せます。また、多くのロボアドバイザーは徹底した分散投資を行っており、株式に止まらず債券や土地、運営会社によっては地金や資源と言ったものにも投資を行っています。こういった複雑な投資の仕方であっても自動で行えるので問題なく運用できるのです。また、利用者のライフスタイルや希望にあわせて自動で資産配分を決定していくので、個々の状況(リスクをどの程度取るかと言った希望など)に合わせてくれるメリットがあります。
ひふみ投信のメリットは、うまく動くと収益を上げやすいという点です。それは運用益が多く期待できる点や株式と現金によるリスク管理、運用年数によって手数料が安くなると言ったメリットになります。
運用益に関しては一時期年利に換算すると10%を超えていた年もあるということです。これは世界有数の投資会社であるバークシャー・ハサウェイに匹敵します。毎年これだけの利益を上げると言うわけではありませんが、運用益の大きさが期待できるポテンシャルを持っているといえます。
株式を中心としてはいますが、状況に応じて現金を増やし、暴落時に備えるリスク管理も行っているため、大事な資産を一瞬で失うということを回避させてくれます。
また、信託報酬の一部を還元してもらえる「資産形成応援団」という仕組みによって5年以上で信託報酬の0.2%還元、10年以上保有で信託報酬の0.4%が還元されることにより、実質の手数料が非常に安くなるという仕組みもメリットです。支払う手数料の額は同じなのですが、手数料の一部を運用の資金に回してくれるため、実質の手数料が安くなるのです。また、ひふみ投信だけの投資にする場合は、非課税での投資ができるNISAとつみたてNISAにも対応している点もメリットです。

ロボアドバイザーとひふみ投信のデメリット比較

ロボアドバイザーとひふみ投信のデメリットもそれぞれ紹介していきます。
ロボアドバイザーのデメリットは運用コストの高さや短期的に大きな運用益が期待できないという点です。ロボアドバイザーは本場アメリカでの手数料は普及により非常に安くなっています。しかし、日本においてはまだサービスを開始して年数をそこまで経過しているわけではないため、手数料がやや高く資産の1~2%とやや高めになっています。そのため利益が出てもその利益が運営会社に行ってしまいます。また、NISAなどに対応していないため課税もされ、運用益をある程度出さないと儲からないというのが現状です。こういった仕組みのため、短期的には大きな利益を出すことはできず長期運用による複利を狙った運用をする必要があります。
ひふみ投信のデメリットは分散投資としてはやや物足りないという点、リスクが高い点、引き上げるのに時間がかかるという点です。ひふみ投信は投資信託として運用していますが、基本的に現金と株式という2本柱であり、かつてはその株式でさえも国内市場のものだけと言う状態でした。資産運用を行う多くの商品は分散投資と言って土地や国債、社債と言ったあらゆる資産に投資を行いますが、そういったことを行っていないという点でややリスクがあります。つまり株の暴落が起こった場合その影響をかなり受けてしまうのです。うまく行っている時はかなりの運用益が期待できますが、元本割れを起こすリスクがやや高いという傾向です。また取引を止めて資産を銀行口座に移す場合も5日程度かかることが多いため、やむなく止めなければいけなくなった時時間差があるというのもデメリットとして挙げることができます。

ロボアドバイザーとひふみ投信の不調|分散で対策は十分か

ロボアドバイザーとひふみ投信は価格変化のある資産を購入するため、どうしても利益の出にくい不調な時期があります。ロボアドバイザーも自動であるため人間のようなスムーズさを持たない点も多く、時に不調に陥ります。しかし、分散して投資をしている分その傷口は比較的浅い傾向です。
一方ひふみ投信は2019年9月現在不調です。その理由として、急な人気により資産総額が増えすぎてしまい、今までの投資手法とはまた違った投資の仕方をしなければいけなくなった点や株式の相場が不調なため、その影響を受けている点が挙げられます。順調に行くとかなりの利益を出すことができますが、こういった不調になるとやや弱さが出てしまうというのがひふみ投信の弱点でもあります。ただ、長期的に見れば十分挽回してくる可能性は高いです。

ロボアドバイザーとひふみ投信は長期的な視野重要

ロボアドバイザーとひふみ投信は金融資産を預けて運用を依頼するという点で共通しています。そのため長期的な投資を行うという目的に軸足を置いて投資を行っているのです。確かに不調な時は資産が目減りすることも時にはありますが、複利の効果によって徐々に資産は増えていきますから、10年単位の視野で見れば資産を増やしていくのに適しているのではないでしょうか。


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