ロボアドバイザーとwikipedia

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ロボアドバイザーは日本語のwikipediaがない!

ロボアドバイザーは日本語のwikipediaがありません。ウェルスナビのWikipediaに英語版のロボアドバイザーについての説明がありますが、日本語版が存在しないのです。そこで今回英語版Wikipediaのロボアドバイザー(Robo-advisor)の項目のうち主要な部分である冒頭の概要とContentsの一部についてお話ししていきます。

ロボアドバイザーを英語版wikipediaで概要を調べてみる

ロボアドバイザーの英語版を実際に調べてみると冒頭にはその概要が説明されています。大まかな内容として、概要や仕組みについて解説しています。
もし、詳細を知りたいのであればソースとなる英語版Wikipediaで実際に調べてみることをお勧めします。
まず概要としてロボアドバイザーは人間が少し操作を行うだけで資産運用のアドバイスや資産管理自体を行ってくれる資産をアドバイスしてくれるものであることを紹介しています。これはアドバイス型や一任型のロボアドバイザーについて説明しています。
次に仕組みについての解説です。これは数学を利用したルールやアルゴリズムによって金融のアドバイスを行うという仕組みなどをとっているという特徴があるという点やそれらの仕組みをソフトウェアによって自動で実行しているため従来のように専門家による人の手を必要としないという特徴があるとも言っています。
そして現状にも言及を行っています。現在100以上ものサービスが存在(2016年全世界)し、今まで一部の企業によって独占されていた資産運用の飛躍的な進歩と考えられています。従来の専門家の手による資産運用やその助言に比べて低料金で行えることや幅広いサービスを提供しています。
この項目の最後に利用者が設定する項目や投資先の金融商品はどんなものかと言ったことについて話をしており、利用者の望むリスクレベル(リスクを高めにしてリターンを狙うか、低くして安定した運用を狙うかと言った設定)や目標となる収益率を元にして資産を割り振ることや投資先としては株式、債券、先物取引、そして不動産やコモディティ(鉄鉱石、砂糖、米や小麦といった穀物など)が挙げられるということについて説明しています。
このように利用者が少し操作するだけで後は自動で資産運用のアドバイスや資産運用そのものを行ってくれるというのがロボアドバイザーであるとも伝えているのです。
これが冒頭の概要で、現在日本語のブログやまとめサイトでも同様の説明が多く見受けられます。

ロボアドバイザーの歴史~英語版wikipediaはどんな内容なのか~

ロボアドバイザーの英語版Wikipediaは2019年7月現在6つの項目でまとめられています。その内容は歴史、定義、サービス提供地域(国)、方法、総運用資産、そして参考文献です。これらの内、歴史、定義、サービス提供地域(国)、方法までを大まかな内容ですが紹介していきます。
こちらも正確な内容を知りたいのであれば英語版で実際に確認することをお勧めします。
まず、歴史についてですが金融危機(リーマンショック)の起こった2008年に立ち上げられました。そして具体的なサービスは2010年に、当時30歳だった起業家Jon Stein(現・Betterment社CEO)がBetterment(ベターメント)を立ち上げて人気が出たことから始まります。当初のロボアドバイザーはオンラインのインターフェイスとして使用され、利用者の資産管理やポートフォリオなどの作成の補助的なものとして使用されていました。同様のサービスは金融関係者向けに2000年代初頭から運用されていたのですが、これを一般向けにしたという点で画期的と言えます。ただ、現在で言う所のアドバイス型のロボアドバイザーだったため自分たちで管理する必要があったのです。そして時がさかのぼり2015年松には世界に100社近い企業が600億ドル(当時のレートで約7兆2,000億円)の資産を管理していて、2020年末には2兆ドル(2019年7月のレートで約216兆円)に達すると推定されています。2016年6月にロボアドバイザーの米大手ウェルスフロントはネバダ州の会計部門と提携し、大学の貯蓄に関する529の計画を提示しました。2017年には冒頭のロボアドバイザーの草分け的な企業であるBetterment社が7,000万ドル(当時のレートで77億円)の資金調達を行い、同業のPersonal Capitalは4,000万ドル(当時のレートで44億円)の資金調達を行いました。アジアでは2016年に香港を拠点とする8つの証券会社が初めてロボアドバイザーを立ち上げ、2017年にシンガポールに本拠地を持つStashAwayはシンガポール通貨庁​​から資本市場サービスライセンスという営業の認可を受けたということです。
このようにアメリカの金融関係者の内輪向けのソフトウェアが2008年以降一般向けに公開され、一気に普及し2010年代中盤には香港やシンガポールまで利用されるようになったことやネバダ州の公的な機関でも利用されているという歴史を持っていることが分かります。

英語版Wikipediaのロボアドバイザー~定義、サービス提供地域(国)~

次に定義、サービス提供地域(国)についてお話ししていきます。
定義に関しては慎重な翻訳が必要な場合があるため原著に当たることを強くおすすめします。
定義ですが、「ポートフォリオ管理アルゴリズムを使用して、自動化された投資アドバイスを低コストかつ最低限の口座数で提供する、自己誘導型のオンライン資産管理サービス」と定義されます。つまり安く気軽に利用できる自動の資産管理サービスとも言えます。また同様の職業であるファイナンシャルアドバイザーとの関係ですが、高額な不動産の管理や退職後のライフプラン、キャッシュフローなど大きな問題となるものに関してはロボアドバイザーが行ってはならず、ロボアドバイザーはあくまで資産配分をコントロールするだけにとどめなければいけないということになっています。そしてロボアドバイザーは別名(以下直訳)「自動化された投資顧問」、「自動化された投資管理」、「オンライン投資顧問」および「デジタル投資顧問」とも呼ばれています。
サービス提供地域(国)についてですが、アメリカが主流となっていますが、現在では欧州、豪州、インド、カナダ、アジアで展開されています。カナダではBMO SmartFolioとWealthsimpleを代表企業として挙げています。
このように南米やアフリカを除くほぼすべての地域で普及しており、全世界で利用されるのも時間の問題です。

英語版Wikipediaのロボアドバイザー~方法~

方法はプロの間で広く使用されているポートフォリオ管理ソフトウェアとほぼ同じものを使用しています。ただ、流れが異なり従来は専門家によるアドバイスによって行われ他の金融商品と一緒に販売されていました。しかし、現在は(米ディスカウント証券大手の)チャールズ・シュワブやネットのサービスが出現したため、専門家の手を介すことなく株式取引サービスにアクセスするのと同じ方法で、ポートフォリオ管理ツールに直接アクセスすることができます。
ロボアドバイザーが提供するポートフォリオ(金融資産の内容をまとめたもの)は通常上場投資信託です。純粋な株式のポートフォリオのみを提供するものも存在します。
しかし、従来の専門家が直面していた問題、顧客獲得にかかるコストや時間的制約(専門家の勤務時間内という制約)によって中流以下のほとんどの投資家は専門家による資産運用や資産管理のサービスを受けることができませんでした。そのため最低の投資金額は従来の場合5万ドル(現在レートで約550万円)の投資額以上でないと利用できませんでしたが、ロボアドバイザーはアメリカでは最低500ドル(現在レートで約5万5,000円)、イギリスでは最低でも1ポンド(現在レートで約135円)と最低投資金額が非常に低くなりました。手数料の安さもロボアドバイザーは管理資産の0.2%から1.0%の範囲の料金を請求しますが、従来の場合は管理資産の1.35%程度の手数料がかかりました。(独立したレビュー、ランキングを提供するオンラインメディア企業のAdvisoryHQ Newsが実施した調査)
実施できる企業ですが、アメリカでは、ロボアドバイザーは証券取引委員会によって規制されている登録投資アドバイザーでなければ業務が行えません。イギリスでは金融行動庁によって規制されています。
このように従来よりも安く資産管理ができて、しかも最低金額も低いというメリットがあるロボアドバイザーですが、当局の認可がなければ取り扱えない金融商品であるということも付け加えています。

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