ウェルスナビのクイック入金に関して詳説
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近年は「FinTech(フィンテック)」が浸透してきていますが、FinTechというのは「金融(Finance)」と「科学技術(Technology)」を絡めた造語です。要するに、お金とITを合わせたサービスのことで、現金を使わないキャッシュレス決済がフィンテックの先駆けと言えます。現在では、資産運用でもFintechが普及しており、代表とも言えるのがロボアドバイザーです。
そのロボアドバイザーのトップブランドは「WealthNavi(ウェルスナビ)」です。WealthNaviではAI(人工知能)を搭載したコンピュータが利用者から預かった資産を自動的に投資で運用してくれます。そして、利用者がWealthNaviで資産を運用するにはWealthNaviに口座を設け、運用するための資金を入金しなければなりません。
WealthNaviの口座に資金を入金する方法には、「通常振込」と「クイック入金」の2パターンがあります。両者の中では、クイック入金の方がWealthNaviの運用利益を無駄なく得られる効果的な入金方法になっています。
通常振込よりクイック入金の方が有効な理由には以下のことが挙げられます。
入金の手間
通常振込の場合は銀行の窓口に行くか、ATMで振込手続きをしなければなりません。つまり、時間を割いて手続きに出向かなければなりません。特に、窓口の場合は営業時間があるため、時間的な制約を受けます。また、窓口やATMが混雑していると、無駄な時間を取られることになります。
一方、クイック入金の場合はインターネットを使ったオンラインバンキングを利用するため、インターネットに繋がる端末さえあればどこからでも入金できます。自宅や勤務先、また外出先からでも入金が可能です。
入金時の振込手数料
通常振込の場合は以下のような手数料を取られます(みずほ銀行の場合、銀行によって金額は異なります)。
- 同一支店宛
・窓口:3万円未満220円、3万円以上440円
・ATM:3万円未満110円、3万円以上330円 - 本支店宛
・窓口:3万円未満330円、3万円以上550円
・ATM:3万円未満110円、3万円以上330円 - 他行宛
・窓口:3万円未満660円、3万円以上880円
・ATM:3万円未満440円、3万円以上660円
数百円程度の金額ではありますが、500円でも10回繰り返せば5,000円になります。WealthNaviは長い年月をかけて運用することを目的とした資産運用になっています。1回は数百円でも塵が積もれば山となり、最終的な手数料の総額は利益額を大きく低減させる結果に繋がります。
その点、クイック入金の場合は振込手数料がかかりません。この差が獲得利益に大きく影響します。ただし、クイック入金のできる銀行は以下の7行に限定されます。
- 三井住友銀行
- みずほ銀行
- 三菱東京UFJ銀行
- 住信SBI銀行
- ソニー銀行
- イオン銀行
- じぶん銀行
上記の銀行に口座の無い場合は、口座を開設した方がWealthNaviで運用していく面では得策です。
入金の反映
WealthNaviに入金した金額がWealthNavi口座に反映すると、資金が運用に回されます。当然、いくら入金手続きをしても口座に入金が反映されない限り、運用できません。口座への反映のタイムラグによって運用チャンスを逃すこともあり得ます。基本的に、平日20時までに入金処理されると、その日の夜間にETF(上場投資信託)が購入されます。
実は、通常振込の場合は入金した金額がすぐに反映されず、時間帯によっては翌営業日に処理されることがあります。ところが、クイック入金で行うと、入金した時点で即座に口座に反映されるため、すぐに運用ができます。また、インターネットで行うため時間の制約がなく、夜中に入金しても瞬時に口座に入金額が記載されます。
下限入金額
クイック入金の欠点は入金額に下限があることです。通常振込の場合は入金額の制約はありませんが、クイック入金の場合は3万円以上での受付になります。従って、毎月の積立運用を1~2万円ずつの少額にしたい場合は、クイック入金が利用できません。ちなみに、WealthNaviでは当初だけ、10万円以上を入金額の条件としています。
WealthNaviの入金の手順は以下になります。
通常振込の場合
- WealthNaviにログインしてホーム画面を立ち上げ、ツールバーから「入金」を選択するか、画面に表示されている「入金する」をクリックします。
- 「クイック入金」という画面が表示されますが、画面を下にスクロールしていくと、「通常振込で入金」と記載された画面が現れます。画面にはすでに金融機関名や支店名、口座番号などが記載されています。なお、記載されている口座情報はWealthNaviの口座開設時に登録したものであり、利用者ごとの専用口座であるため、人によって異なります。
- 記載されている口座へATMや店頭窓口から振込手続きをすると、当日中または翌営業日には金額が反映されます。通常振込の場合は平日15時までに入金しないと当日中に残高への反映がなされません。
クイック入金の場合
- 画面を立ち上げ、ツールバーから「入金」を選択するか、画面に表示されている「入金する」をクリックします。
- 「クイック入金」の画面で、振込金額を記入します。3万円以上の金額でないと入金ができません。
- 「銀行を選択」の画面で、表示されている7つの銀行から振込元の銀行を選択します。WealthNaviに登録した本人名義の口座でないと入金できないので注意が必要です。
- 銀行を選択すると確認画面が表示されるので、「続ける」をクリックします。
- 画面が選択した銀行のインターネットバンキングページに転移するので、ログインして入金手続きを完了させます。
なお、入金の完了画面が表示されたら「ショップに戻る」または「加盟店に戻る」のボタンを必ずクリックします。これによって処理が正常に行われてWealthNaviの口座に反映されます。仮に、上記ボタンをクリックしないで画面を閉じると、口座に入金が即時に反映されない場合があります。ただ、銀行におけるインターネットバンキングぺージでの振込操作が完了していれば、基本的に翌営業日の午前中には口座に入金額が反映されます。
WealthNaviでは専用のアプリ(iPhone、Android)が提供されており、パソコンと同様の機能が搭載されています。当然、アプリからも入金手続きができます。スマホがあれば、電車の中や出先のレストラン、ホテルからでも入金手続きができるので、とても便利です。
アプリからの入金も基本的にパソコンからの手順と変わりません。ログイン後に入金タブをタップし、次にクイック入金で使用する金融機関を選択します。入金額を入力し、「確認する」をタップします。すると、クイック入金元の銀行のサイトへ画面が移動するので、ログインして入金処理を行います。手続きが終了すると、即時にWealthNavi口座に入金処理がなされます。
なお、通常振込の場合もパソコンの時と同様、クイック入金のページの下に「通常振込での入金」という画面が表示されます。記載されている銀行口座へ入金すれば、WealthNavi口座に金額が反映されます。
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