ロボアドバイザー「ウェルスナビ」と、etf
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ロボアドバイザー【ウェルスナビ】と、etfの関係とは?
ウェルスナビは日本のロボアドバイザーの草分け的な存在として有名です。
このウェルスナビとETFとは大きな関係があります。
その関係はウェルスナビは直接様々な資産へ投資しているわけではなくETFと言う形で投資しているのです。
このETFについて最初に説明していきます。
ETFはExchange Traded Funds(上場信託投資)と呼ばれるものです。
これは端的に言えば、市場全体の平均価格を対象に取引しているものです。
例えば、日経平均株価のETFであれば、日経平均株価とほぼ同じ金額でETFの商品を購入します。
日経平均が2万円であれば1口2万円程度で購入し、日経平均が2万5,000円になったときにその購入したものを売れば2万5,000円程度で売却できるので、約5,000円の運用益が得られるという仕組みです。
100%の連動と言うわけではないので、どうしてもおおよそと言う金額の表現になってしまいますが、かなりの確率で連動しており、売買価格もそれに限りなく近い金額でやり取りされている金融商品です。
ウェルスナビはこのETFを売買することで運用益を得て、その運用益を求めて自動で資産運用を行っているという仕組みとなっています。
このように冒頭でお話しした通り、トヨタ自動車やソフトバンクなどの株式を個別に売買しているわけではなく、それらを包括した数値である日経平均株価を元にした金融商品を売買しているというイメージです。
ちなみにウェルスナビが購入しているETFは厳密には日経平均株価ではなく、その点に関しては後の項目でやや踏み込んで解説を行っていきます。
ロボアドバイザー【ウェルスナビ】は、etfを利用して投資している
ウェルスナビは冒頭でお話しした通り、直接様々な資産へ投資を行っているのではなく、ETFと呼ばれる金融商品に投資を行っています。
これは、ただ単にウェルスナビのプログラムのレベルが発展途上で個別の株式に投資できる能力がないというわけではありません。
実は様々なメリットがあるため、敢えてETFに投資を行っているというのがその理由です。
むしろ、個別の資産に投資するよりもずっと長期運用や積み立て投資と言ったウェルスナビのロボアドバイザーの長所をうまく生かすという意味でとても有用なのです。
ただ、ウェルスナビはETFを全て同じ銘柄にして各ユーザーに提供しているわけでなく、各ユーザーのリスク許容度や様々なニーズを加味して非常に細かな比率や内容のカスタマイズを行い運用を行っているのです。
そんなウェルスナビがETFに投資するメリットについて次の項目で踏み込んで解説を行っていきます。
ロボアドバイザー【ウェルスナビ】がetfの形式で投資するメリット
ウェルスナビがETFの形式で投資するのは、いつでも売買できる、少額での分散投資に適している、値動きの透明性が高い、費用が安い、そして選択肢が豊富と言う様々なメリットがあるためです。
いつでも投資できると言うのは市場の取引時間中であればいつでも売買できるので、自動売買で24時間運用を行っているウェルスナビとの相性がいいという理由です。
また、状況に応じてすぐに資産を引き上げて別の資産へ投資するということができるのがリスク回避にも生かせます。
これが個別の株式となると非常に煩雑になり、うまく状況に対応できなくなるという機動性の喪失を引き起こしてしまいます。
少額の分散投資に適しているというのもメリットです。
ETFと言うひとまとまりの資産を1つ購入するだけで済むので少額で投資できます。
これが例えば日経平均のETFだとしたら、ETFを1つ買うだけで済むのに対して同様のものを個別の株式で購入しようとしたら日経平均の対象になっている東京証券取引所第一部に上場する約2000銘柄の株式のうち225銘柄を個別に買うことになります。
これを行おうとすると億単位の日本円が必要になる場合もあり、よほどの資産化でない限り購入は不可能です。
値動きの透明性が高いのもメリットと言えます。
基本的に1つのETFに1つの価格しかありませんから、自分の資産が増えているのか減っているのかすぐにわかります。
また、ロボアドバイザーも分析しやすので資産を増やすための適切なポートフォリオ(資産投資の比率)を維持することができるのです。
これが個別の資産だとしたら、逐次膨大な計算をする必要があるため迅速な対応が難しくなります。
また、こちらも資産が増えているのか減っているのかを把握しにくいというデメリットが称してしまうのです。
費用も安いです。
ウェルスナビはETFの運用を行う会社に手数料を支払っています。
この手数料が高いと利用者が支払うロボアドバイザーも必然的に高くなります。
そういったことを回避すると言う意味で手数料が安いETFと言う商品をウェルスナビが利用するのは、大きなメリットがあるのです。
選択肢も豊富です。
ETFは日本株式だけでなく、日本債券、外国株式や外国債券、REIT(不動産投資信託)、商品(コモディティ)等、様々な指数に連動する商品がそろっているろいう特徴があります。
これはリスク回避の分散投資を行うのに最適なのです。
そういった意味でウェルスナビがETFを利用するのにメリットがあると言えます。
そのためウェルスナビではすべての資産をETFで運用しています。
これら以外にもウェルスナビのロボアドバイザーの負荷が軽減できることやユーザー別に詳細な投資ができるというメリットがあります。
ロボアドバイザー【ウェルスナビ】のetfはどのようなものがあるのか
ウェルスナビの投資するETFは、大まかに説明すると株式、債券、金、不動産です。
株式は米国株、日欧株、そして中国や韓国、台湾、そしてブラジルや南ア、インドなどブリックス諸国や注目の新興国企業の株に連動するETFにそれぞれ投資を行っています。
債権は基本的にアメリカの債権の上場されたものの平均価格を指数としたETFを売買しています。
これは国や自治体などの公債だけでなく社債も含めたものや物価連動債と呼ばれるインフレ対策がされたETFにも投資しています。
このような株式、債券以外にも金にも投資を行っています。
こちらも金を購入してウェルスナビの金庫に入れておくというわけではなく、金の市場価格に連動したETFで売買しています。
不動産も投資を行っており、これも不動産の指数を元にしたETFを売買しています。
これらを最適な比率、あるいは最適な種類に利用者のリスク許容度に合わせて売買を行い運用しているという仕組みです。
ロボアドバイザー【ウェルスナビ】とetfは相性が良い
ウェルスナビの投資方針は少額投資、分散投資、長期運用と言ったいわゆるコツコツと何年にもわたって資産運用を行うというものです。
これは短期的に大きな利益を狙うには向いていませんが、安定して少しずつ資産を増やすのに向いています。
そういった意味でETFは抜群のメリットを発揮するのです。
例えば株式であれば個別投資を行うと、その企業がいきなり倒産したら資産価値がゼロになってしまいますが、ETFにしておけば数値が多少下がる程度で資産を失うことがありません。
それに不動産も同様に特定の不動産が価値を失ったら大きなリスクがありますが、ETFの場合、対象の全ての不動産が価値を失ったり破壊されない限り資産は失われません。
なぜなら、不動産もアメリカ全土に分散されており、広大なアメリカの国土を全て焦土にしない限り資産がゼロにならないからです。
このようなメリットを持つETFとウェルスナビの投資は相性が良いと言えるのです。
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