ロボアドバイザー【ウェルスナビ】と株価について
Contents
ロボアドバイザー【ウェルスナビ】と株価
ウェルスナビはロボアドバイザーという投資を自動で行ってくれるサービスを提供する企業です。
このウェルスナビのロボアドバイザーは多くの企業から注目されている側面を持ち、実際に多くの有名企業にウェルスナビのロボアドバイザーは提供されています。
その企業は、大まかに挙げていくと小売り大手のイオン銀行、電機大手のソニー銀行、運輸関係では日本航空(JAL)と全日本空輸(ANA)、小田急、東急など金融と直接関係のない企業や新しい形態の銀行と呼ばれる銀行や地方銀行です。
これらの多くの顧客を持ち、投資を自動で行っていることからウェルスナビ自身は上場しているのかという疑問も出てきます。
そして投資という言葉から株価が下落した時、ウェルスナビに預けた資産も暴落するのではという不安を持つ方も少なくありません。
今回、ウェルスナビと株価というテーマで、ウェルスナビに預けた資産と株価の関係、そしてウェルスナビ自身は上場しているのかと言った疑問についてもお話ししていきます。
これを読めばきっとウェルスナビと株価の意味する2つの事柄についてより多くのことを知ることが可能です。
それではウェルスナビの株価に関連する分野の投資という話から行っていきます。
ロボアドバイザー【ウェルスナビ】が株価と関連する分野に投資を行っている
ウェルスナビは株価に関連する分野に投資を行っています。
この関連する分野とは、日本と欧州の主要企業の株価である日欧株、アメリカの有力企業の株価である米国株、そして中国や韓国を中心とした新興国の主要企業の株価である新興国株に対してです。
いずれも取引量が旺盛で価格も24時間変化する魅力的な投資先であり、ウェルスナビもそれらの分野に対して投資を行っています。
ただし、ウェルスナビはこれらの国々の個々の企業に直接株式を買い付けたり売却しているわけではありません。
ETF(上場投資信託)と呼ばれるアメリカの企業が提供している金融商品を売買することで投資を行っているのです。
これは直接株式を購入するのではなく、各国の主要企業や有力企業を独自の評価でピックアップし、その平均価格を数値化(指数化)することで商品としてまとめ、それらを世界各国の投資家が売買して利益を狙うというものになります。
そして、この商品は様々なメリットがあり、それらについては後述しますがウェルスナビのロボアドバイザーに適した投資方法となっているという点は確かです。
このようにウェルスナビは株価と関連する分野に投資を行っているものの直接株式を買い付けているわけではありません。
しかし、ロボアドバイザーに預けた資産は株価と関連するということは確実に言えるのです。
では、ウェルスナビと株価はどの程度密接な関係があるのかということについて、次の項目で解説を行います。
ロボアドバイザー【ウェルスナビ】と株価は密接な関係があるのか
ウェルスナビと株価は密接な関係がありますが、極端につながっているほどの密接さはありません。
その理由として、ETFに投資している点、分散投資をしている点、そしてリスク許容度の設定によって株価との関係が調整できる点が挙げられます。
ETFに投資しているという点ですが、これは先ほどもお話ししたとおり個々の企業の株式を直接購入していない投資形態です。
これがウェルスナビのロボアドバイザーのメリットと言え、大まかに3つのメリットがあります。
そのメリットとは明確な資産の状況が分かること、迅速に資産の移動ができること、そして特定の企業が倒産しても資産を失うことはないことが挙げられます。
ETFという株価を元にした商品に投資しているだけなので資産の評価額が分かりやすいというのが1つ目のメリットです。
ETFの対象となっている個々の企業の株式を実際に持っていると非常に膨大な銘柄を持つことになります。
それらの価格をいちいち計算している間に次々とそれらの価格が変化し、資産の把握が困難となることは明らかです。
しかし、ETFであればこの指数だけを見て評価ができるので資産評価額を簡単に出すことができますし、把握もできます。
迅速に資産の移動ができるのもメリットです。
例えば日本で大暴落が起こっても、すぐに日欧株のETFを引き上げ他の資産、例えば地金等に移すことができます。
個々の株式だとこういった素早い動きを行うことはできません。
これが2つ目のメリットです。
特定の企業が倒産しても資産を失うことはないということも言えます。
最後のメリットはこの点です。
例えば欧州の市場に上場するある企業がいきなり倒産した場合、個々に株式を買っていれば資産は明らかに目減りします。
しかし、ETFの場合は平均株価になりますから、多少価格が下がることはあっても倒産時のような評価額がゼロになることはありません。
そういった意味で資産を失うことがないといえるのです。
分散投資を行っている点も株式とそこまで密接な関係を持っていないという理由になります。
ウェルスナビのロボアドバイザーは株価に連動した株式のETF以外にも債券や土地、地金価格をを指数化したETFに分散投資を行っていますから、株価と資産価値が連動しない場合もないわけではありません。
なぜなら株価が暴落しても地金の価格や土地の価格が上昇することもあり、暴落分が相殺されることがあるケースが挙げられるからです。
リスク許容度の設定によって株価との関係が調整できる点も株価とウェルスナビは密接度を調整できます。
例えばリスク許容度を下げて、堅実な投資を求める設定を行えば株価に連動する資産を債券や地金と言った分野に割り振り、株価の影響を最小限にすることも可能です。
こうすることでウェルスナビのロボアドバイザーは株価との関係を希薄化させることもできます。
ロボアドバイザー【ウェルスナビ】のロボアドバイザーは株価に振り回されない
ここまでお話ししてきた通り、ウェルスナビのロボアドバイザーは株価に振り回されません。
実際に株価に重点を置く設定であるリスク許容度を高めても、本当の危機が近づき、振り回されそうな局面になっても他の資産への退避を行ったり、株価に振り回されそうな急騰、下落と言ったジェットコースターのような相場になっても、他の資産の動きによって緩やかな資産変動になります。
確かに株価が一気に上がっている局面でも極端に資産が増えることは少ないですが、それだけバブルのような株価に振り回されるということはウェルスナビには起こりにくいといえるのです。
ウェルスナビ自身は上場している?株価は
最後にウェルスナビ自身は上場していません。
そのため、株価も存在していないのです。
多数の顧客や下手な金融機関も真っ青なほどの預かり資産を誇るウェルスナビですが、実は会社自体立ち上げたばかりで創業から連続して赤字決算となっています。
そのため、その点が上場の妨げになっていることや株式を上場して資産調達を行わなくとも大手の金融機関を通じて出資を集めることを行っているため、すぐには上場しないという見通しです。
しかし、これだけ多くの資産を預かり、日本におけるフィンテックの代表企業として存在しているウェルスナビですから、いずれは上々ということも決して夢物語ではありません。
最初はマザーズなどの新興企業向けの市場に上場する可能性が高いですが、実績によっては日本の証券取引の最高峰である東証一部にも顔を出す可能性もあります。
ロボアドバイザー・ラボ【公式サイト】TOP
ロボアドバイザー・ラボとは|About the Author
-
ロボアドバイザー情報専門メディア、ロボアドバイザー・ラボ。
ロボアドバイザーに関する専門情報をお届けします。
【メディア掲載】(※一部。順不同。)
・財経新聞
・朝日新聞デジタル
・SANSPO.COM
・SankeiBiz
・Mapionニュース
・楽天Infoseekニュース
・エキサイトニュース
・BIGLOBEニュース
・@nifty ビジネス
最新の投稿
- 2021.03.05ロボアドバイザー全般投資一任型ロボアドバイザー&助言型ロボアドバイザー、それぞれのメリット&デメリットを一覧で解説
- 2021.03.01ロボアドバイザー全般【ロボアドバイザーと積立NISA】それぞれのメリット&デメリット、向き・不向きを徹底解説
- 2020.09.26ロボアドバイザー全般融資型クラウドファンディングでの注意点
- 2020.04.21ロボアドバイザー全般ロボアドバイザーと確定申告