ロボアドバイザー【ウェルスナビ】の、「積立なし」設定について

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ロボアドバイザー【ウェルスナビ】の積立なし設定と自動積立について

上手な投資を行えば未来の資産形成に大きく役立ちますが、一方で投資には損失の可能性もあります。
損失時にダメージを最小限に抑え、上昇する局面で利益を最大限にしていくことが最適な投資方法になります。
そのために重要な点は、銘柄選びと投資方法です。
近年では、投資に関して手間のかからないロボアドバイザーでの運用が人気を集めています。
ウェルスナビは、投資に重要な銘柄選びや資産配分、実際の購入までのトータルを自動で行うサービスです。
利用者が設定したリスク許容度に応じて、海外のETF(上場投資信託)に分散投資を行います。
ウェルスナビは低コストの銘柄を選択することで投資にかかる負担を抑えています。
ウェルスナビの利用方法は、スポット購入(積立なし設定)と自動積立の2種類が選択できます。
スポット購入は、利用者が任意の時期に一括して投資を行う方法です。
その後の買い増しは利用者が自由に時期を選んで行いますが、追加投資の時期や金額はその時々の利用者の判断で行うことになります。
もちろん、買い増しをせずそのまま最初の投資金額で運用を続けることも可能です。
自動積立の場合は、毎月の特定の日を指定して、一定額を自動で投資にあてることになります。
決めた一定額を自動的に投資にまわすことができるため、利用者は投資の時期や金額を考える必要がありません。

ロボアドバイザー【ウェルスナビ】の積立なし設定の特徴

ウェルスナビの発表によれば、自動積立を利用している顧客は6割以上であり、約3万5千円が平均積立額になっています。
自動積立の場合は毎月最低1万円から投資が可能になるため、スタートしやすいメリットがあります。
一方、スポット購入である積立なし設定は、全体の利用者としては自動積立よりも少なくなっています。
この場合の最低投資金額は10万円になるため、自動積立に比べれば最初に大きな額が必要です。
しかしウェルスナビが投資対象にしているETFは、通常であれば、最適なポートフォリオを組むためにはさらに多額のお金が必要です。
ウェルスナビは「ミリトレ」と呼ばれる少額ETF取引機能を導入し、少ない金額でバランスに配慮したETFの購入を可能にしています。
リスクを抑えるためには分散投資という考え方が重要ですが、最適化しようと思えば多くの投資金額が必要です。
積立なし設定は、10万円というETFとしては比較的少額で最適なポートフォリオが組める点が特徴です。
ウェルスナビは長期投資による利益を目標にし、資産を育てるという意味合いから一定基準の額を最低投資額にしています。

ロボアドバイザー【ウェルスナビ】の積立なし設定のデメリット

ウェルスナビでは、積立なし設定よりも、自動積立を利用している顧客の割合が多くなっています。
このことは、自動積立が取り組みやすく、長期投資においてメリットを感じている顧客が多いことを示しています。
自動積立のメリットは、投資をするタイミングや金額に迷うことなく、毎月自動で決めた額を投資する点です。
利用者の労力負担が非常に少なく、毎月お金を積み重ねることで投資金額が無理なく自然に増加していきます。
購入時期が分散されるため、購入単価が平均化されていき、自然にバランスの良い投資になるメリットがあります。
自動積立のメリットは、逆に考えれば、積立なし設定のデメリットにもなります。
積立なし設定では、投資時期や投資金額を自分の判断で行う必要があります。
購入した時より株価が下がれば、下降状況に応じて含み損が増えます。
購入単価を下げるために、株価が下落した時に追加購入をする場合もありますが、その判断も自分自身がしなければなりません。
追加購入後にさらに株価が下落すれば、さらに含み損が拡大する可能性があります。
スポット購入する場合のデメリットは、追加購入のタイミングが難しく、株価が急落した時には大きな含み損を抱える点です。
自動積立であれば様々な価格帯の時に分散して購入できますが、スポット購入は一点勝負のところがあるためリスクが高くなります。
もちろん、ウェルスナビでは一括購入の場合も最適なポートフォリオを組んで投資しています。
しかし相場は何が起こるか不明確です。
投資で気をつけるべき点は、世界経済の歴史の中で一定の間隔で起こっている大暴落です。
この時は急激に株価が下落するため、一点購入している場合は、下がった分だけ損失が広がります。
相場の回復に要する時間は、もし歴史的な大暴落が発生するようなケースであれば数年かかることもあるため、大きな含み損に耐える資産的余裕が必要です。
積立なし設定は、相場の値動きを予測する熟練した投資知識を持つ人に向いている方法です。
それに比較して、自動積立は初心者から熟練者まで幅広く利用できる方法と言えます。
もちろん自動積立でも大暴落が起これば大きな損失が発生しますが、もともと時期を分散して購入しているため、ドルコスト平均法のメリットを活かし為替相場の変動による影響をできるだけ抑えることが可能です。

ロボアドバイザー【ウェルスナビ】の積立なし設定のメリット

積立なし設定で、一括購入する方法にもメリットがあります。
購入した時よりも株価が上がれば、大きな利益になる点です。
自動積立では少ない額を長期間で積み重ねていく投資スタイルであるため、利益が出る場合も少しずつである場合が多いです。
スポットでの購入は、株価が最も低い時に購入すれば利益を最大限にできます。
自動積立では、高い時にも安い時にも購入することになるため、平均化のメリットはありますが、一気に大きな利益を上げるという点では不向きです。
株価が大底の時にもし一括購入したとすれば、その時に大きな額で投資しているため、株価の上昇とともにそれだけ多くの利益が発生します。
これは逆の場合にも言えることであり、株価が急激に下落すれば、投資金額が大きいことによる多くの損失が発生します。
メリットとデメリットは表裏一体であるものの、相場を読む力や投資にある程度自信のある人にとっては、積立なし設定のスポット購入の方が、短期間で利益を目指せるメリットがあります。
自動積立は、長期投資でリスクを抑えながら利益を出していくことに向いている方法です。
ウェルスナビの特徴と自動積立は相性が良いため、この方法を利用している人が多いのは必然的なことと言えます。
しかし、積立なし設定の一括購入も、状況によってはメリットになる場合があります。
自分の投資方針を明確にし、それに応じた形で投資方法を決めることが大切です。

ロボアドバイザー【ウェルスナビ】で積立なし設定を行う際の注意点

ウェルスナビをスポット購入で利用する場合は、最初に10万円以上の資金を用意する必要があります。
10万円の投資というのは、その人の資産状況にもよりますが、特に投資の初心者にとっては心理面でも負担の重さがあります。
スポット購入ではドルコスト平均法のメリットである「株価の高い時に少なく購入し、株価の安い時に多く購入する」というメリットは使えなくなります。
ウェルスナビではリスク許容度が設定できるため、不安のある人はできるだけ低いリスク許容度で運用を開始することが適切です。
但し、スポット購入にせよ自動積立にせよ、世界経済は長期的に見れば上昇するという原則のもとに運用している点は同じです。
スポット購入の場合は一時的に含み損がより大きくなる可能性もありますが、長期運用する中で結果的にプラスにしていく投資方針に変わりはありません。
ウェルスナビで積立方式を利用しない場合は、特にリスク許容度設定に関するしっかりした意識と、もし一時的に大きく含み損が発生した時に、自分の資産がどの程度耐えられるのかについて事前に検討しておくことが大切です。


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