アドバイス型のロボアドバイザーについて
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ロボアドバイザーのアドバイス型と一任型の違い
ロボアドバイザーは、投資をしたい人の特徴に合わせて最適な投資プランを案内するAIを活用したサービスです。
金融資産やリスク許容度など、個人によって投資環境や目的に違いがあります。
ロボアドバイザーは、利用者がいくつかの質問に答える形でその人に最適な投資配分を提案するところに特徴があります。
ロボアドバイザーには、大別して「アドバイス型」と「一任型」があります。
どちらも個人を診断して資産運用を提案することは同じです。
両者の違いは、アドバイス型があくまで提案のみであるのに対して、一任型は運用まで行う点です。
アドバイス型は、ロボアドバイザーが提案したものを参考にしながら、実際に買い付けをするのは自分自身になります。
途中で投資の配分を変える場合も自分の判断で行います。
それに比較して一任型は、ロボアドバイザー提案したものを自分が承認すれば、その後の発注から運用まで全てを行ってくれます。
投資した本人は何もする必要がありません。
資産運用に関しては、その都度バランスの見直しが必要な場合も出てきますが、ロボアドバイザーはこのリバランスも行います。
一任型は完全に任せきりで運用できるところにメリットがありますが、自分自身の投資意見を反映したい場合はアドバイス型の方が向いています。
アドバイス型では、ロボアドバイザーの提案を自分なりにアレンジしながら投資運用することが可能です。
アドバイス型ロボアドバイザーの特徴
投資を行う場合に最も考えることは銘柄の選択です。
数多くの商品から適切なものを選ぶためには、それぞれの銘柄について特徴をよく理解しておく必要があります。
各商品に特徴があり、他人にとって適切な銘柄でも、自分自身に合っているかどうかはその人のニーズによって異なる場合もあるでしょう。
安全を最優先に考える人が選択するものと、多少冒険をしてでもより多くの利益を得たいと考える人で、運用する銘柄やそれぞれの配分に違いが生じます。
豊富な金融資産がある人は多少の損失をしても問題ない場合もありますが、限られた金融資産の人はできるだけ元本を守り抜く安全性が重要です。
ロボアドバイザーは、各自のニーズに合わせて最適な銘柄選択やポートフォリオを提案してくれるため、投資の際の大きな参考になります。
一任型であれば、提案を受け入れればそれに基づいて自動でロボアドバイザーが運用を開始しますが、アドバイス型は、一つの参考例としての提案です。
アドバイス型では、自分自身で「債権を増やしたい」「株式を増やしたい」「国内と海外のバランスを変えたい」など、提案を土台にオリジナルな視点を加味することができます。
ロボアドバイザーの提案はあくまで提案であって、もちろんそれで必ず利益が出る保証がされるわけではありません。
最適な投資プランのアドバイスを受けながら、自分の色も同時に投資に反映させたい人にとって使い勝手のいいものがロボアドバイザーのアドバイス型になります。
また、ロボアドバイザーの一任型であれば、利用に際して最低投資金額が決まっている場合もあります。
現在では最低投資金額の基準が低いものもありますが、その基準が高い場合もあります。
一方、アドバイス型であれば特に気にする必要はありません。
例えば一任型の場合、積立方式で運用するケースでも「月1万円から」というような場合があります。
しかし自分が買い付けを行うアドバイス形であれば、証券会社にもよりますが100円や1000円からの積立が可能になるなど、自分の状況に合わせて少ない金額での投資も可能です。
アドバイス型ロボアドバイザーを利用するメリット
アドバイス型ロボアドバイザーは、ほとんどの場合に無料で利用できるところが大きな特徴です。
投資を成功させるために意識しておきたいポイントの一つに「手数料」があります。
購入手数料や売却手数料、保有することにかかる信託報酬など、どの程度のコストが必要かについて事前に把握しておくことが大切です。
投資信託の中では、インデックスファンドなど購入や売却の手数料を無料にしているものも多いため、その点のコストは削減可能です。
但し、信託報酬に関しては必ず必要になります。
それぞれの銘柄によって信託報酬にかかる手数料に違いがあります。
投資成績がプラスになっても、手数料分は利益から差し引かれるため、手数料コストを抑えることは投資で利益を安定させるために重要な点です。
ロボアドバイザーの一任型であれば手数料が発生するため、投資金額や投資成績によってはコスト負担の方が過重に可能性もあります。
アドバイス型を利用すれば、ロボアドバイザー利用の手数料は必要ありません。
自分自身で最終的なバランスを考え、実際の買い付けや運用を行う手間はかかりますが、手数料負担を抑えることができます。
アドバイス型ロボアドバイザーに向いている人の特徴
ロボアドバイザーの一任型が初心者向きであるのに対し、アドバイス型は初心者から中級者まで幅広い層に向いています。
一任型は完全に任せることになるため、投資知識のない人や、投資の勉強する時間のない人にとって便利に利用ができます。
一方、これから投資の勉強をしたい人にとっては、自分で様々な工夫ができる余地のあるアドバイス型の利用が適しています。
ある程度投資に慣れた中級者に関しては、自分の投資を見直す点で参考になります。
また、手数料負担をできるだけ少なくしたい人や、投資にかける一定の時間を作ることができる人もアドバイス型は向いています。
アドバイス型では自分で購入手続きや運用を行うため、その時間が必要です。
もちろん購入手続きが難しいわけではなく、慣れれば簡単に行うことができます。
しかし時間のない人にとっては、証券会社のホームページにアクセスして購入手続きを行うことに手間を感じるケースもあるでしょう。
ロボアドバイザーの一任型では、提案を承認するだけなので、投資を素早く行うことが可能です。
その点アドバイス型では、自分なりに検討し、商品の購入手続きを自分で行うため一定の時間がかかります。
またその時々の経済状況によって、株式の比重を高くしたり、債権の比重を高くしたりするなど、リバランスを意識しておくことがリスク低減にもつながります。
それを考えて実行する時間も必要になる可能性があり、アドバイス型はその時間が取れる人に向いています。
アドバイス型ロボアドバイザーを有効利用する方法
ロボアドバイザーの一任型は、主に投資の初心者がロボアドバイザーに任せる形で利用するのが一般的です。
自分自身がその提案を承認すれば、後は放置した状態でロボアドバイザーが金融商品の買い付けや運用を行ってくれます。
そのため、自分で投資の勉強をするという点では不向きな点があります。
一方、アドバイス型を利用するメリットは、自分自身の投資の勉強として利用できる点です。
最終的に自分で投資信託などの購入をするため、それなりに自分で投資実行を行う必要があります。
途中の運用に関しても、修正点があれば自分で判断して行うことが求められます。
自分が考えたポートフォリオと、ロボアドバイザーが提案したポートフォリオを見比べることで、それぞれのメリットを活用した新しいポートフォリオを作成することも可能です。
投資経験はあるものの、上手に資産運用ができていない場合に、ロボアドバイザーのアドバイス型を活用することは勉強の一環になります。
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