ロボアドバイザーは無料?
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ロボアドバイザーは無料で利用できるのか?
ロボアドバイザーは最近注目の資産運用の手段です。しかしその目新しさ、自動で資産の配分を行う上、それらの資産を相場の推移に合わせて増やすように運用を行うという高度なシステムであることから、基本的に全資産のいくらか、あるいは成功報酬という形で運用益のなん%かを支払うと言った有料のサービスであることがほとんどです。そんな状況のロボアドバイザーの相場ですが、実際に無料で行うこともできるものがあります。今回無料で利用できるロボアドバイザーはどんなものがあるのか、またあるとすればどういった状況で利用するのがおすすめかと言ったことを紹介していきます。これを読めば無料のロボアドバイザーの有効な利用方法について知ることができます。
まずロボアドバイザーについて簡単にお話しすると、口座にお金を預けると自動で株や債券などを購入してその相場の差益によって資産を増やしていくもの(運用一任型(またはラップ型))と、実際にそのようなことは行わずアドバイスを行うものがあります。ロボアドバイザーというと多くの場合、実際に運用を行ってくれるもの(アドバイス型)を指します。このように資産に関する的確な運用を行ってくれたり、助言を自動で行うシステムのことをロボアドバイザーと言います。もともとアメリカの資産管理ソフトの補助的な機能が始まりとされ、それが独立し今では世界中の様々な企業が参入しており、著名な資産運用会社や証券会社、銀行の他、フィンテック企業と呼ばれるロボアドバイザーの専業企業がこのロボアドバイザーを運営、サービスの提供などを行っています。
ロボアドバイザーは無料の体験ができるものがある
ロボアドバイザーは多くのサービスで無料の体験を行っています。ただこれはあくまで体験なので実際の運用を行ってくれるわけではありません。そのため主にアドバイス型のロボアドバイザーの体験であり、基本的に無料診断や無料提案と言った形になります。具体的にどう言った無料体験ができるのか、二つのロボアドバイザーの例を挙げてお話ししていきます。
一つ目のロボアドバイザーの無料体験は、最初に選ぶと年齢を聞かれます。年齢を聞かれた後は年収、毎月の貯金額、金融資産額を入力していき、ロボアドバイザーを何万円から始めたいかということを聞いてきます。それを入力することで定期預金を行った場合とロボアドバイザーを利用した場合の10年後の金融資産を紹介します。ただし、月々の貯金額の全額をロボアドバイザーに変えたものが表示されるので注意して比較する必要があります。
二つ目は年齢を聞かれた後資産運用の目的を入力します。年収に関してはおおよその幅を選択します。また投資経験を聞かれるのでそれも入力します。その後はユニークなのですが、知っている金融関係の用語の数や今の資産が減ったらどうするかを聞かれます。またハイリスクハイリターンの投資をするか、ローリスクローリターンの投資を行うかを聞かれるという質問まであります。そして最後の今後の積み立て投資の予定を聞かれ、回答を行うとポートフォリオ(金融資産の分散投資比率、国内株式に20%海外リート(不動産投資信託)に10%など)が提示されます。
いずれの無料診断も有料のサービスとなる口座開設を促されるという特徴があります。つまり、広告の一種として無料体験ができるという仕組みです。
海外のロボアドバイザーは無料のものもある
国内の多くの無料診断や無料体験は基本的にアドバイス型であり、実際に運用を委託すると有料になるものがほとんどです。しかし海外には無料のロボアドバイザーがあります。
これは日本にありがちな無料診断ではなくきちんとした運用を行ってくれるものです。確かに口座開設を行う必要がありますが、日本にはないサービスで、実際にお金を入れて手数料無料で運用してくれるというものです。これはアメリカの大手ロボアドバイザー企業が行っているもので、残念ながらアメリカの国籍を持っている人や日本人であっても現地で納税を行っている駐在員のような方でないと利用できません。また上限も1万ドルなのでお小遣いの運用なら問題ないのですが、将来のための資産を運用しようと思ったらすぐに有料になってしまうという弱点はあります。
日本人が日本に住んでいると利用できない点やお小遣い程度までの金額しか資産運用することができませんが、それでも日本の無料診断や無料体験と言ったアドバイス型のロボアドバイザーではなく、本格的な投資一任型のロボアドバイザーを金融資産額の上限があるものの、体験して運用できるという点は非常に魅力的なサービスです。
このように海外には無料のロボアドバイザーが実際の運用まで行ってくれるというサービスがあるのです。
国内のロボアドバイザーの無料のものはどんなものか?
国内の無料で利用できるロボアドバイザーは無料体験であるとか無料で診断を行ってポートフォリオを自動で作ってくれると言ったものしかないと思われがちです。ただ、このような事でも従来は億単位の資産がある方しか受けられないという時代もありました。それが無料というだけでも十分画期的なサービスにはなっていると言えます。それでも国内には無料のロボアドバイザーはないのかというと実際にはあります。それは銀行系のロボアドバイザーや一部の証券会社系のロボアドバイザーの特定のシステムです。
これらのロボアドバイザーは実際に利用して無料で資産の運用を行うことができます。ただし、投資一任型ではなく、アドバイス型のロボアドバイザーという仕組みです。実際に資産を伝えることで今の状況での適切な資産配分を提案してくれます。それを元に資産をその銀行や証券会社から購入手数料無料で買うことができます。つまりアドバイスを受けながら自力で資産配分の手続きを行っていくというものになります。そのため、こまめにチェックを行い資産運用をしていくという大変さがあります。また、それらの運用ができる無料のロボアドバイザーも、これ自体の利用は無料であっても運用管理費用は別途必要なことが多く(特に銀行系のロボアドバイザー)、手間がかかる上に別の手数料を支払う必要があるというのデメリットを抱えています。このように無料ではあるのですが、日本では現状慣れない人が利用することで大変なストレスを感じてしまうというものになってしまっています。
これら以外にも無料のロボアドバイザーはあります。口座がなくても使える資産運用シミュレーションアプリです。これを使えば投資目標に近づける最適な銘柄を無料で提案してくれるので自分の力で運用するための手助けをしてもらえます。ただ、自分で運用の口座を管理する知識が必要なのと、このアプリからは購入できないというデメリットがあります。
いずれにしても国内のロボアドバイザーを無料で利用しようと思ったら、自分の力で資産運用を行うだけの知識や技術が必要です。
導入として無料のロボアドバイザーを利用するのも有効
無料のロボアドバイザーは手間がかかったり知識が必要です。それに海外のロボアドバイザーは多くの日本人が使えないという欠点があります。そうなると知識がないうちは投資一任型のロボアドバイザーが一番という選択になります。ただ、それすら敷居が高いと感じる場合はまず無料のロボアドバイザーでポートフォリオを作成してもらい、ロボアドバイザーとはどんなものかをいくつかの企業で試してみることをお勧めします。
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