楽天ロボアドバイザー【楽ラップ】とは

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楽天ロボアドバイザー【楽ラップ】の概要

楽天ロボアドバイザー・楽ラップとは、楽天グループの楽天証券が提供する、運用一任型のロボアドバイザーサービスです。
楽ラップの投資対象は、投資信託であり、構成は以下の通りとなっています。

  • 国内株式:1つ
  • 外国株式:3つ
  • 国内債券:1つ
  • 外国債券:3つ
  • REIT(不動産投資信託):2つ

楽ラップでは、事前に投資家に対し、15個の質問を提示します。
その質問に対する投資家からの回答内容によって、上記の10種類の商品の組合せを、楽ラップが決定します。
その後は、ロボアドバイザーが投資家に代わって、自動的に運用を行います。


参考:
サービスの流れ|楽ラップ

楽天ロボアドバイザー【楽ラップ】の手数料体系

楽ラップでは、「固定報酬型」と「成功報酬併用型」の2つの手数料体系から、どちらかを選択することができます。
なお、手数料の他にファンド費用(信託報酬)が別途かかります。

固定報酬型

運用資産の時価評価額に対して、毎年一定料率の手数料がかかります。
手数料には、以下の2つがあります。

  • 投資顧問料:年率0.162%
  • 運用管理手数料:最大年率0.540%

合計で、最大年率が、0.702%になります。

成功報酬併用型

固定報酬に成功報酬を加えたものになります。
手数料は以下の通りとなります。

固定報酬部分

  • 投資顧問料:年率0.054%
  • 運用管理手数料:最大年率0.540%

合計で最大年率が0.594%と、固定報酬型と比較すると、安くなっています。

成功報酬部分

こちらは、「運用益の積上額×5.4%」となります。
なお、損失となった場合は成功報酬が発生しないため、固定報酬部分のみの支払いになります。

手数料試算

例えば、楽ラップに100万円を投資し、10%の利益が出たとすると、利益は10万円、時価評価額は110万円になります。
この場合の2つの手数料の金額は、以下の通りとなります(ファンド費用は除く)。

固定報酬型の場合

110万円×0.702%=7,722円が手数料となります。

成功報酬併用型の場合

  • 110万円×0.594%=6,534円(固定報酬部分)
  • 10万円×5.40%=5,400円(成功報酬部分)

6,534円+5,400円=11,934円が手数料となります。

なお、利益が出なかった場合、成功報酬併用型の手数料は6,534円だけです。
つまり、利益が出る場合は固定報酬型がお得で、利益が出ない場合は成功報酬型がお得になります。

固定報酬型と成功報酬併用型でどちらが有利で、どちらが不利になるのかは、一概には言えません。
ただし、以下のことを考慮すると、知識の少ない個人投資家には、固定報酬型の方が適していると言えます。

  1. 固定報酬型の方が、手数料の金額を管理しやすい。
  2. 大きな利益が出た時の手数料による利益の減少が、固定報酬型の方が、小さい。

参考:
手数料|楽ラップ

楽天ロボアドバイザー【楽ラップ】の運用コース

楽ラップでは、株式、債券、REIT等の、3つの組合せの異なる運用コースが、以下の5種類、用意されています。

  1. 保守型
  2. やや保守型
  3. やや積極型
  4. 積極型
  5. かなり積極型

「保守型」は、比較的リスクの小さい債券を中心とした資産構成になり、積極性が強くなるほど、リスクの大きい株式を中心とした資産構成に変わります。

そして、株式の配分の小さい「保守型」を除いた4つの運用コースでは、「下落ショック軽減機能(TVT機能)」が付加されたコースが備わっています。
従って、トータルでは基本の5コース+TVT機能付加4コースで9コースになります。

なお、「TVT機能」とはその名の通り、株式市場の変動が激しい時に、資産の大幅な損失を抑制するための処置のことです。
資産構成において、株式への投資比率を下げ、安定的な資産である債券の比率を増やすことで、ショックを緩和します。


参考:
下落ショック軽減機能(TVT機能)とは|楽ラップ

保守型

保守型は、極力損失の出ないことを主な目的としています。
そのため、先進国の債券への投資が主体になっています。
また、先進国の株式への投資をいくらか組込むことで、資産の成長を目指します。
比較的慎重な人向けの投資コースです。

資産構成は以下の要領となっています。

  • 国内株式:6.5%
  • 外国株式:11.5%
  • 国内債券:14.0%
  • 外国債券:58.0%
  • REIT:7.0%
  • 現金等:3.0%

債券の合計比率が70%を超えていることからも、リスクの低減を重要視していることがうかがえます。

やや保守型

資産を守りつつ、資産の成長も目指すという、バランスをとったコースです。
従って、債券を主体としながらも、先進国を中心とした株式への投資が加わります。
慎重でありながらも、攻める意識も持ち合わせている人向けのコースと言えます。

資産構成は以下の要領となっています。

  • 国内株式:13.0%
  • 外国株式:23.5%
  • 国内債券:12.0%
  • 外国債券:42.5%
  • REIT:6.0%
  • 現金等:3.0%

保守型に比べると、債券の比率が減って、株式の比率が上がっていることから、安全性を重視しつつも、勝負していることが分かります。

やや積極型

積極型になると、資産の成長を目指す色が濃くなります。
ただ、安全を守ることにも注力しています。
攻める気は強いながらも、リスクを度外視することまでは考えていない人向けのコース、とも換言できるでしょう。

資産構成は以下の要領になっています。

  • 国内株式:20.5%
  • 外国株式:32.5%
  • 国内債券:4.0%
  • 外国債券:34.0%
  • REIT:6.0%
  • 現金等:3.0%

このコースから、株式の比率が、債券の比率を上回るようになります。

積極型

積極型は、資産の成長が主な目的に変わります。
そのため、主として行うのが、先進国の株式への投資です。
ただし、先進国の債券への投資も、同時並行的に行います。
利益を得るためには、多少のリスクはやむを得ない、と思っている人向けのコースと言えます。

資産構成は以下の要領となっています。

  • 国内株式:28.0%
  • 外国株式:42.0%
  • 国内債券:1.0%
  • 外国債券:20.0%
  • REIT:6.0%
  • 現金等:3.0%

株式の比率が70%になっており、収益に重きを置いた資産構成であることが分かります。

かなり積極型

「かなり積極型」は、投資の目的が「資産の成長」になっています。
そのため、資産構成の大部分を占めるのが、先進国の株式です。
リスクに目をつぶってでも、利益を追求したい、と考えている人向きのコースです。

資産構成は以下の要領となっています。

  • 国内株式:34.0%
  • 外国株式:50.0%
  • 国内債券:0.0%
  • 外国債券:7.0%
  • REIT:6.0%
  • 現金等:3.0%

株式の比率が80%を超えており、国内債券への投資が無くなります。
「攻め」の投資姿勢の表れと言えます。


参考:
運用コースのご紹介|楽ラップ

楽天ロボアドバイザー【楽ラップ】活用のメリット

楽ラップ活用のメリットには、下記のようなものが挙げられます。

  1. 積立投資の利用:
    楽ラップでは、毎月自動的に追加投資を行う、積立投資が可能です。
    1万円という少額から設定が可能なため、ロボアドバイザー投資の経験の無い人や、まとまった資金を持っていない人にとっては、有難いシステムです。
    買付のタイミングは、毎月10日か、25日の、どちらかから選ぶことができます。
  2. 下落ショック軽減機能(TVT機能)の利用:
    上掲したTVT機能によって、価格変動が大きい時は、自動的に資産配分を調整してもらえます。
  3. 運用コースの変更が可能:
    WEBサイトにある楽ラップの管理画面から、現在の運用コースを、任意の運用コースに変更することが可能です。

楽天ロボアドバイザー【楽ラップ】活用のデメリット

逆に、楽ラップ活用のデメリットとしては、以下のような物が挙げられるでしょう。

  1. 即時の解約が不可:
    楽ラップは1年ごとに契約が自動更新される仕組みになっており、1年間は解約できません。
    従って、解約を希望したとしても、1年間は資金を寝かせることになり、投資効率が悪化する場合があります。
  2. NISA口座の活用が不可:
    楽ラップは、少額投資非課税制度であるNISA口座に対応していません。
    従って、獲得した利益に対して、所得税が課されるため、利益が減少します。

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