ロボアドバイザーの比較検証

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自分のニーズに合わせてロボアドバイザーを比較検証

近年は将来の年金への信頼性の低下から、投資に対するニーズが拡大しています。また、国の政策でも投資を奨励する制度が導入されています。ただ、投資をしたことの無い一般市民が急に投資をするというのはリスクが大き過ぎます。そこで、経験や知識の薄い一般市民でも運用できる投資として、需要の拡大が見込まれているのが「ロボアドバイザー」です。

ロボアドバイザーなら、利用者の年齢や収入、リスク許容度に応じてAIがポートフォリオ(資産配分)を作成し、それに基づいて売買まで行ってくれます。従って、投資知識のない一般市民でも資産運用が可能です。

そんな中、最近ではロボアドバイザーによる投資を提供する証券会社や銀行などが増加しています。従って、ロボアドバイザーを活用するためには、利用者が家庭の収支や生活環境、将来設計などから、自分に適したロボアドバイザーを選択しなければなりません。その判断の基になるのは、ロボアドバイザーに対する的確な評価です。

ロボアドバイザーの比較検証方法

ロボアドバイザーを比較検証する方法はいくつかあり、画一的な評価はできません。それは、利用者ごとに投資環境や投資意向が異なるからです。

具体的な比較検証方法としては主に以下などがあります。

1.運用実績

ロボアドバイザーの比較検証で一番重要となるのは、やはり運用実績です。運用実績がそのまま投資金に対するリターンとなり、将来の生活に直接繋がります。運用実績に関しては、公開している業者があれば、公開していない業者もあります。ただ、現在ではネット上に多くの投資家の個人的な運用実績が公開されており、比較することはそれほど難しくありません。

ただし、運用実績はリスク許容度に合わせた運用方法によって異なります。ロボアドバイザーはリスク許容度の低い利用者にはローリスクの債権を主体に運用し、リスク許容度の高い利用者にはハイリターンの株式を主体に運用しています。従って、自分がハイリスク・ハイリターンを望むのか、ローリスク・ローリターンで運用するのかで、運用実績の見方を変えることが必要です。

2.利用手数料

ロボアドバイザーを比較検証する上では、入ってくるお金だけではなく、出て行くお金も重要なポイントになります。出て行くお金にはロボアドバイザーの利用手数料があります。ロボアドバイザーごとに利用手数料が若干違っており、利用手数料が高ければ、その金額分だけ配当などの収入が減ります。

一般的なロボアドバイザーの利用手数料は、大手の投資一任型のロボアドバイザーの場合だと、預り資産の約1.0%(年率)でほとんど変わりがありません。ただ、一部大手ロボアドバイザーでは、長期利用や大口投資に対する割引制度を設けており、その割引料金も比較検討に加える必要があります。

3.運用タイプ

ロボアドバイザーには大きく分けて、「投資一任型」と「アドバイス型」の2タイプがあります。それぞれのタイプによって利用者のやるべきことが大きく異なってきます。

①投資一任型

投資一任型ではまず始めに利用者にいくつかの質問をし、利用者の資産状況や投資意向、リスク許容度を確認します。その後、利用者に即したポートフォリオを作成し、それに基づいて利用者の資金を運用します。また、運用途中で相場の変動などによってポートフォリオのバランスに崩れが出た場合は、自動的にリバランス(調整)を行います。

投資一任型に委託すれば、利用者は投資に手間をかけずに済み、投資のための情報や知識を得る時間を割く必要もありません。ただ、利用手数料として、預り資産の約1%の金額を取られますし、投資で得た利益に対しては所得税がかかります。従って、費用対効果のバランスを見ることが重要になります。

②アドバイス型

アドバイス型の場合は、利用者のためのポートフォリオを作成するだけになります。実際の運用やポートフォリオの管理は自分で行わなければなりません。そのため、アドバイス型はどのFX業者でも無料でサービスを提供しています。

アドバイス型のメリットは自分で資産運用をするため、投資で得た利益が非課税になる「NISA」を活用できます。しかし、自分で売買を行う時間と労力が必要となり、日々の仕事とのバランスを考慮しなければなりません。また、例えポートフォリオを作成してもらえたとはいえ、運用途中に判断を迫られるというプレッシャーを受けることになります。

どちらのタイプを選択するのかは、自分の投資経験や投資意向、生活・仕事環境などを全体的に検討して決めることが大切です。

4.投資商品

同じAIを駆使したロボアドバイザーとはいえ、全てのブランドが同じ商品で運用されているわけではありません。大手のロボアドバイザーは主力商品が海外ETF(上場投資信託)になっています。ETFは投資信託の一種であるため、それだけで株式や債券、不動産などへの分散投資を図れますが、それをさらにアメリカやヨーロッパ、新興国の商品へ分散しています。

また、人気のロボアドバイザーの中には、自社で取扱っている投資信託を主力商品にしているところもあります。そして、投資商品の取扱数の違いも見られます。

どの商品が優れているとは一概には言えません。ただ、ロボアドバイザーは「長期運用・分散投資」が基本になっているため、できるだけ幅広く、多くの商品を扱っている方が効果的です。なお、日本の経済成長率は鈍化していますが、海外では成長度の高い国もあるため、海外の商品に投資した方が運用実績が高くなる傾向にあります。

5.人気ランキング

投資の初心者というのは、実績や商品、サービスで比較検証するといってもなかなか判断できないものです。そんな時に役に立つのがネット上にある人気ランキングです。現在では、ロボアドバイザーの人気ランキングを掲載しているWEBサイトが数多くあります。ランキングの基になっているのは、実際にロボアドバイザーを利用した人たちの意見です。多くの利用者から支持されているロボアドバイザーはそれだけメリットがあるからであり、大きな評価材料になります。

また、ランキングのページには実際に利用したサービスの内容や、商品の運用実績などが記載されており、ロボアドバイザーを知る上では十分参考になります。人気ランキングに基づいて利用するロボアドバイザーを決めるのも有効な手段になります。

6.サービス内容

ロボアドバイザーには割引以外にも様々なサービスが提供されています。例えば、税金への対応として、利益に対する納税を繰越せる機能の搭載されているものがあります。また、ポイントが付与されたり、銀行のサービスが利用できたり、定期的なキャンペーンで現金がプレゼントされたりしています。

これらのサービスはあくまでも付帯サービスであり、ロボアドバイザー自体の良し悪しに関係するわけではありません。ただ、二者択一の場合に運用内容に大差がないのであれば、利用する機会の多いサービスで選択しても間違いではありません。

最終的な判断

ロボアドバイザーを比較検証する際は上記のことをまんべんなくチェックすることが大切です。また、相対的に評価することになるため、自分がロボアドバイザーに求めていることを認識しておくことが肝心です。

なお、ロボアドバイザーは長期運用を前提とした投資になっています。10年単位の長いスパンではどれも確実に利益を出していますが、単年度の場合は損失を出すものもあります。いくら、AIが運用するからとはいっても、100%の利益を保証するものではありません。

ロボアドバイザーで運用する場合は長い目で見ることが最も肝心です。


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