ロボアドバイザーと、インデックスファンド

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ロボアドバイザーと似たインデックスファンド

最近、利用者の増えている投資にロボアドバイザーがあります。ロボアドバイザーはその名の通り、AIを搭載したコンピュータが投資商品を選択し、利用者の投資金を運用していきます。

そして、ロボアドバイザーとよく比較される投資にインデックスファンドがあります。インデックスファンドは簡単に言うと、ベンチマークとなる市場平均(日経平均株価やTOPIX、NYダウなど)に連動する指数でもって運用を目指す投資信託のことです。つまり、インデックスファンドを持っていると、それだけで東証1部やNYダウ全体にバランス良く分散投資をすることができます。そして、運用で利益が出ると、利用者の投資額に比例して還元されます。インデックスファンドはその安定性から人気の高い投資になっており、多くの人に利用されてきました。

なお、ロボアドバイザーも投資対象はETFという市場平均における指数になっていますが、ETFの場合は上場投資信託という名前の通り、市場で自由に売買することができます。インデックスファンドの場合は証券会社や銀行が作成した商品を購入することになります。

ロボアドバイザーと似たインデックスファンドの運用方法

インデックスファンドによる運用の特徴には以下のことが挙げられます。

1.ポートフォリオ(資産配分)による運用

インデックスファンドの基本的な投資システムはロボアドバイザーと似ており、複数の投資先を組合わせたポートフォリオが投資の基本になります。利用者はそのポートフォリオを購入し、ファンドマネージャーと呼ばれるプロの投資家が利用者から集まった資金を元手に運用を行います。

利用者は始めに商品を選択するという手間と時間がかかりますが、商品を購入してしまえば、後はロボアドバイザー同様、投資結果を見ているだけで済みます。非常に高度な知識を必要とする投資おいて、経験も知識もない一般市民が行うのは危険が大き過ぎますが、インデックスファンドはプロが運用するため、損失を出す確率が小さくなっています。

2.リスクヘッジの効果

インデックスファンドが株式投資より安全だと言われる所以は、分散投資をしているからです。株式投資は基本的に一点集中型です。当然、一点であるため、一点が破綻すれば、資金をすべて失います。一方、インデックスファンドは投資先を分散をさせることでリスクを削減できます。

投資の世界におけるリスクというのは、期待値に対する振れ幅の度合いを意味します。株式投資は投資先の業績次第で大儲けできる可能性があれば、ゼロになる可能性もあり、リスクが大きくなっています。インデックスファンドは投資先を分散させるため、大きな儲けは得られないかもしれませんが、大きな損失も抑えられます。

株式投資はハイリスク・ハイリターンであり、インデックスファンドはローリスク・ローリターンということです。

3.少ない初期投資

株式投資の場合は基本的にまとまった資金で運用を始めますが、インデックスファンドの場合は数千円~数万円の資金で始めることができます。小遣い程度のお金で投資ができるというのもインデックスファンドのメリットになっています。

ロボアドバイザーがインデックスファンドより優れている点

現在、ロボアドバイザーはシェアを拡大する傾向にあり、ロボアドバイザーの口座数は約100万口座にもなります。1~2年先には200万口座になるとも予測されています。ロボアドバイザーがインデックスファンドを抑えて利用者数を増加させている要因には、ロボアドバイザーの以下の3つの優れた機能が挙げられます。

1.ポートフォリオの組立て

ロボアドバイザーの最大のメリットは、膨大なデータを超高速で処理できることです。このスピードは人間には絶対に出せません。過去の運用実績を基にAIが学習し、利用者のリスク許容範囲などの基準に即して最適なポートフォリオを提案してくれます。どんなに優れたファンドマネージャーでも記憶できる記録には限界があります。

また、ロボアドバイザー(投資一任型)はポートフォリオの提案だけではなく、商品の発注から運用、リバランス(ポートフォリオの修正)まで行います。全て機械的に行われるため、ミスや漏れの起きることがありません。

インデックスファンドも運用に関してはプロのファンドマネージャーがやってくれますが、口座の開設や証拠金の入金、商品の選択など、利用者のやることが少なくありません。ロボアドバイザーなら登録さえネットで済ませることができ、運用に関しても面倒な手続きは一切ありません。

投資に興味を持っている利用者は、投資開始時点ではインデックスファンドの作業に充足感を抱けますが、次第にうっとうしさを感じる人が少なくありません。ましてや、仕事を持つサラリーマンが値動きをチェックしたり、市場の動向を把握したりしながら投資商品を検討する時間を作ることは不可能に近くなっています。当然、それなりの知識も必要になります。

その点、ロボアドバイザーに委託すれば、全く手間も時間もかけずに成果を上げることができます。

2.機械的運用

インデックスファンドはファンドマネージャーが運用するため、おのずとファンドマネージャーの思惑という観念の入るきらいがあります。一方、ロボアドバイザーは各利用者に即したポートフォリオに基づいて機械的に運用されます。過去の運用経験などの主観の入る余地は全く無く、すべて事実に対して忠実に運用されます。

インデックスファンドも百戦錬磨のファンドマネージャーが経験と実績を基にポートフォリオを運用しています。素人である一般市民が行う投資と比べれば、利益を得る確率には雲泥の差があります。

しかし、いくら優秀なファンドマネージャーでも、人間である以上頭脳で分析できる情報量には限界があります。ところが、コンピュータなら限界というものがありません。また、投資のベースになるのは数値であり、数値を基に判断するからこそ、憶測的な予断は許されません。コンピュータは勝手に予想することが無く、全て事実に基づいた対応をするからこそ、利用者は投資への安心感が得られます。

また、ロボアドバイザーのポートフォリオは、莫大なデータの中から各利用者のためだけに組合されたポートフォリオであり、オーダーメイド商品になっています。自分だけに提案された商品を運用してくれることも、人気に強く影響しています。

3、コストパフォーマンス

ロボアドバイザーは一般的に数千円~数万円の資金で投資を始められます。ただ、これだけ充実したサービスの提供されることから取引手数料が気になりますが、運用コストは資産額の1%程度であり、費用対効果の面で大した負担になりません。特に、手間や時間のかからないことを考慮すると、仕事で忙しいサラリーマンにとってはこんなに安い費用はありません。

また、ロボアドバイザーと利用者の間に入る仲介業者がいないため、インデックスファンドよりもコストパフォーマンスが良くなることもあります。

ロボアドバイザーとインデックスファンドの選択

ロボアドバイザーは高い性能を持つのに費用が低額であることから、効率の良い運用手法になっています。ただ、投資をする人の中にはインデックスファンドのように、担当者から色々な情報を得て、自分で商品を選びたいという人もいます。どちらが良いということはなく、自分の投資意向に即した投資先を選ぶことが最善となります。

ロボアドバイザーもインデックスファンドもポートフォリオに基づく運用であり、分散投資によってリスクの低減化を図りながら利益を狙うことに変わりはありません。


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