ロボアドバイザーに喝!?経済評論家 山崎元氏の見解

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皆さんも一度は「ロボアドバイザー」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
近年、個人投資家として動き出す人が多くなってきて、その中で忙しいサラリーマンにも簡単にできる投資手法として注目を集めています。

ロボと名前が付くだけに、投資家の好みや思考に合わせてロボットが自動でポートフォリオを組んでくれます。
運用自体もやってくれる「一任型」、提案だけをしてくれて運用は自分で行う「提案型」という2つに大別することができ、特に若い世代の間では流行り始めているのです。

しかし、世間的には評価が高まりつつロボアドバイザーに物申す人物がいます。
長年ファンドマネージャーとして投資の第一線で活躍をしてきて、現在は経済評論家として知られる山崎元氏です。
同氏は、ロボアドバイザーの事を金融とITが組み合わさったフィンテック分野の産物としてはとらえておらず、ロジックも胡散臭いと切り捨てるのです。

投資家からすれば自分のお金を預けるのにどういった根拠でその投資は勝てるのかという根拠は生命線になりますが、山崎氏によればロボアドバイザーはこの点がブラックボックスだといいます。
今回は山崎氏がバッサリ切り捨てるロボアドバイザーとはどんな投資手法なのか、なぜ山崎氏がダメだと言っているのかについて紹介します。

山崎氏が批判するロボアドバイザーとは?

まずはロボアドバイザーについて簡単にどんな投資手法なのか説明しましょう。
金融大国アメリカで生まれた資産運用サービスで、冒頭にも紹介したようにロボットが投資のポートフォリオに関して最適だという案を提示してくれます。
ETF(上場投資信託)を対象とするものもあれば、公募投資信託を対象にするものもあり、各社が提供しているサービスのうちどれを利用するかによってポートフォリオはガラリと変わります。

投資の歴史を紐解くと、初めは証券会社に電話をするか、店頭に行って直接投資銘柄を選ぶというようなスタンスでしたが、次第にネット証券と呼ばれるインターネット上で取引ができる証券会社が出てくるようになり、一気に自由度が高まりました。

さらにスマートフォンの登場により、もはや投資は時間と場所を選ばない(正確には投資にはマーケットによって投資活動ができる時間があるため時間的制約がある)時代へと突入しており、「投資3.0」とまで言われています。
そして、インターネットとスマホの強みを受け継ぎ、かつ最先端のAI分野と金融を絡めたのがロボアドバイザー投資なのです。
良いところもたくさん紹介されているロボアドバイザー投資ですが、山崎氏をはじめ物申す人物たちもいます。
次になぜロボアドバイザーが彼らからダメな投資手法として捉えられているのか解説します。

山崎氏が指摘するロボアドバイザーがダメな理由①手数料が高い

先ずロボアドバイザーがダメと言われる理由の1つ目は「手数料が高い」ことです。
ロボアドバイザーのサービス同士を比較して手数料の安いサービスをもてはやす内容はよくみかけますが、そもそも本来比較をするべきは他の投資手法でしょう。
ここではいくつかの投資手法の一般的な取引手数料と比べた時にロボアドバイザーの手数料が本当に高いのか、安いのかを比較していきます。

  • オンライン証券
    ロボアドバイザーが出てくる前に市場を席捲したオンライン(ネット)証券は大手の証券会社から顧客の奪い合いを行い、その過程で手数料が大幅に下がりました。
    今でも取引額に応じて変化はするが手数料が無料という証券会社も多いです。
  • 投資信託
    複数の投資先を組み合わせることでリスクを抑えて利益を狙う投資信託ですが、ここでは「ノーロード投信」「インデックス投資」といった手数料がかからない、もしくは0.2%などといった非常に手数料の少ない取引が行われています。
  • ロボアドバイザー
    一方のロボアドバイザーですが、運用まで行ってくれる一任型を選択すると一般的に1%ほどの手数料がかかります。
    つまり、ロボアドバイザーの手数料は明らかに割高であることは理解できるでしょう。

山崎氏が指摘するロボアドバイザーがダメな理由②節税口座で使えない

ロボアドバイザーがダメと言われる理由の2つ目は「NISA、iDeCoなどの節税口座で使えない」ことです。

「NISA、iDeCoって何?」
「なんでそれが節税になるの?」
「ロボアドバイザーとの関係性がつかめない」

という人のために簡単に説明します。

  • NISA
    NISAは株や投資信託などで得られた利益に関して年間で120万円の投資枠までは非課税とできる制度で最大で5年間、総額600万円まで控除を受けることができます。
    2014年から始まった制度で、課税によって儲け分が削られてしまうことを懸念して市場全体の取引量が落ち込まないように国が主導で実施されているものです。
  • iDeCo
    個人型確定拠出年金と呼ばれるiDeCoは60歳まで投資額を原則引き出すことができない代わりに、拠出時の所得税・住民税負担が軽くなったり、運用時の利息・運用益は非課税になったり、年金を受け取るタイミングで優遇があるという個人型年金制度です。

これらの節税に役立つ口座をロボアドバイザーの運用では用いることができません。
ただし、提案型のロボアドバイザー投資の場合は、NISAのみ口座を活用できます。

山崎氏が指摘するロボアドバイザーがダメな理由③AIと呼べる代物ではない

ロボアドバイザーがダメと言われる理由の3つ目は「AIと呼べる代物ではない」ということです。
ロボアドバイザーを開発している側からすればノーベル賞の理論を組み込んだアルゴリズムを取り入れていることを強みにしているなど各社工夫を凝らしていますが、山崎氏に言わせると所詮は一定のパターンに当てはめて組み合わせを出しているにすぎないといいます。
また、中にいくつかの簡単な質問に答えるだけでポートフォリオを出すというタイプのサービスもあり、たしかに山崎氏の言わんとしている事も分からなくもありません。

また、ロボットには人間が思い描くような未来を踏まえて将来の財務設計からどのくらいの利率を狙うべきか、どのくらいの資産を投じるべきかなどを割り出すことは非常に難しいとされています。

山崎氏からのメッセージ ロボアドバイザー投資を考えているあなたへ

いかがでしたでしょうか。
ここまでロボアドバイザーとはどんな投資手法なのか、そして経済評論家の山崎元氏に代表されるような人たちにダメだと言われる理由はどんなところにあるのかを解説してきました。

ここで山崎氏の主張をまとめると、彼は決してロボットがダメということを言っているだけではなく、「人任せ、機械任せにする姿勢がナンセンス」ということを主張しています。
確かに投資の世界は奥が深く、本格的に学ぼうと思えば一生かけても良いくらいの醍醐味があります。
しかし、基本的に大切な核を学んでしまえばある程度のレベルまでは自分の頭で考えて運用することができるわけです。
最終的に運用の一部をロボットによる自動化に任せるという選択も十分考えられる選択ですが、そもそも根本的なポートフォリオまでロボットに任せてしまっては不要な手数料をみすみす支払うことになるのです。

投資は基本的に長期的視点で行うのが鉄則ですから、長い投資生活を考えた時に手数料の違いもバカにはできませんし、完全自動化では自分に全くリソースが残りません。
ぜひ、この機会に自らの運用手法を見直してみてはいかがでしょう。

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