ロボアドバイザー「WealthNavi」(ウェルスナビ)について

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WealthNavi(ウェルスナビ)はロボアドバイザーを利用した投資信託

投資信託というのは、主に小口投資家から預かった資金(ファンド)をまとめて専門の投資アドバイザーである「ファンドマネージャー」が運用するものです。従って、投資実績にはファンドマネージャーのスキルが最も影響します。

ところが、最近では「ロボアドバイザー」と呼ばれる最新機能の「AI(Artificial Intelligence:人口知能)」を利用した資産運用サービスが提供されています。近年定着した、金融(Finance)と技術(Technology)を合体させた「Fintech(フィンテック)」の代表とも言えます。

そして、2015年から始められたロボアドバイザーによる資産運用サービスが「WealthNavi(ウェルスナビ)」です。WealthNaviでは、投資家から預かったファンドにおける以下のような運用をロボアドバイザーが自動的に行います。

  1. 資産配分を決めます
  2. 購入する金融商品を選択します。
  3. 運用を実施します。
  4. 運用結果や資産バランスを見直し、資産のリバランス(再調整)を行います。
  5. 積立投資を実施します。

つまり、ファンドマネージャーという「人」が行っていた業務を全てロボアドバイザーが担うということです。

WealthNavi(ウェルスナビ)のロボアドバイザーの投資対象

WealthNaviのロボアドバイザーが運用する商品はすべて海外の「ETF」です。ETFは低コストで投資できるというメリットがあります。

※ETFとは
ETFは「Exchange Traded Fund」の頭文字をとったもので、直訳すると「取引される上場ファンド」です。要するに、証券市場に上場した投資信託のことです。


参考:
上場投資信託|ウィキペディア


WealthNaviの投資商品は6〜7銘柄に分散されており、1銘柄の価格が下落しても、全体的な資産におけるダメージが大きくならないようになっています。なお、銘柄選定基準はホワイトペーパー(解説書)で公表されており、誰でも見ることができます。

また、ETFの運営会社から手数料や広告料を一切受け取っておらず、中立な立場で投資対象銘柄を選択しています。

なお、WealthNaviの最低投資額は2017年に100万円から30万円に引き下げられましたが、さらに2018年には10万円にまで下がりました。この背景には、WealthNaviの預り資産が600億円を超えて安定してきたことと、過去のキャンペーンの好評が挙げられます。ハードルが大幅に低くなったことで、一般市民でもWealthNaviを利用しやすくなりました。

WealthNavi(ウェルスナビ)のロボアドバイザーで行われる投資家のニーズに即した資産配分

WealthNaviでは無料診断があり、以下の6つの質問を出します。投資家の回答によって、ロボアドバイザーが個々の投資家に最適な資産配分を行います。

  1. 年齢
  2. 年収
  3. 金融資産
  4. 毎月投資する予定金額
  5. 資産の運用目的
  6. 株価が20%下落した場合の対応

上記の質問に対する回答で、投資家のリスクに対する許容度が診断され、個別にポートフォリオ(金融資産の組み合わせ)とシミュレーションが表示されます。資産配分では投資家のリスク許容度が高いほど株式への投資比率が高くなり、逆にリスク許容度が低ければ、債券の比率が高まります。

なお、ポートフォリオでは以下などが組み合わされます。

  1. VTI(米国株):世界経済の中心である米国の株式に投資するETF
  2. VEA(日欧株):欧州やアジアなどの先進国の株式に投資するETF
  3. VWO(新興国株):成長著しい新興国の株式に投資するETF
  4. AGG(米国債券):米国の国債や社債など、安全性の高い債券に投資するETF
  5. TIP(物価連動債):米国政府が発行する物価連動国債に投資するETF
  6. GLD(金):金に投資をするETF
  7. IYR(不動産):米国の不動産市場に投資するETF

参考:
最適ポートフォリオって何ですか?|ウェルスナビ公式サイト

WealthNavi(ウェルスナビ)のロボアドバイザーが持つ機能

WealthNaviのロボアドバイザーには以下の機能が備わっています。

①自動積立て

WealthNaviでは自動で月々1万円から積立てのできるサービスが提供されています。積立てには「ドル・コスト平均法」が採用されており、ETFを同一数量ではなく同一金額で定期購入します。従って、高い時は少ない量、安い時には多くの量が購入されるため、平均購入価格を下げられるメリットを得られます。


参考:
「自動積立」のメリットは?|ウェルスナビ公式サイト

②リバランス機能付き追加投資

WealthNaviには「リバランス機能付き追加投資」という機能があり、自動で最適なポートフォリオを維持してくれます。追加投資を配分する際は、投資後の状態が目標比率に近くなるように銘柄の配分が決定されます。
例えば、目標比率から大幅に下方乖離した(値下がりした)銘柄があった場合は、追加投資額の中から優先的にその銘柄を買い付けるようにします。最適なポートフォリオを保てるように、ロボアドバイザーが自動でバランスの調整を行います。

③税金の最適化

WealthNavには「デタックス(DeTAX)」という自動税金最適化機能が付帯されています。保有している商品を売却したことで利益が発生すると、当然税金が課されます。そこで、利益を損失と相殺するため、現在含み損の出ている商品を同時に売却することで利益を無くし、税金の課税を防ぎます。
この機能があることで税金を発生させることなく、長期に渡る利益の確保ができます。ただし、税金の負担が一定額を超えるなどの条件を満たした場合に限り適用されます。

④分配金の再投資の自動化

ETF投資においても、株式投資と同じように定期的に分配金を受け取ることができます。WealthNaviには手間の掛かる分配金の再投資を自動的に行える機能が付帯されているため、常に複利での運用が可能になります。

WealthNaviのロボアドバイザーを利用するメリット

WealthNaviのロボアドバイザーには以下のようなメリットがあります。

①割安な手数料

ロボアドバイザーの利用手数料は預り資産残高の1%になっており(消費税別)、手数料の数値だけを見ると安いとは言えません。ただし、利用手数料には取引における売買手数料や為替手数料なども含まれています。
それよりも、自分でETF投資を行った場合の取引ごとの負担を考慮すると、ロボアドバイザーの利用手数料が高いとは言えません。ロボアドバイザーに運用を任せることで、情報の入手や売買の手間という「時間」を省くことができます。時間というコストの削減は決して小さいものではありません。

②長期割サービス

長期割とは、WealthNaviの利用における継続期間と運用金額に応じて、6ヶ月ごとに手数料の割引が拡大されるサービスのことです。長期間利用していると、手数料が最大で0.1%割引かれます。


参考:
長く続けるほどお得な「長期割」

③クイック入金システム

保有している銀行のインターネットバンキングと連携した「クイック入金」を利用すると、入金が24時間365日即時に反映され、手数料も掛かりません。
対象は以下の銀行です。
三井住友銀行、みずほ銀行、三菱UFJ銀行、住信SBIネット銀行、ソニー銀行、イオン銀行、じぶん銀行

④スマホアプリの提供

スマホアプリ(iOS、Android対応)が提供されており、パソコンと同様な操作ができます。なお、iOSアプリの方がAndroidアプリより機能が多く、便利になっています。

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