ロボアドバイザー【ウェルスナビ】と、その損失について

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ロボアドバイザー【ウェルスナビ】の損失とは

ウェルスナビに限らず、ロボアドバイザーは損失を出すことがあります。
銀行の定期預金と異なり、ウェルスナビを含むロボアドバイザーは「投資」を行っているので、リスクなしで資産を増やしていくことはあり得ないからです。
ただし、そういった損失を極力出さないために行っているのが分散投資やリスクが少ないETFと呼ばれる商品への投資を行っている点です。
分散投資としては一つの商品へ集中的に投資を行っているのではなく、株式、債券、土地、金などの資産です。
更に株式に関しては値動きの特徴がそれぞれ異なるアメリカ株、日本や欧州株、そしてBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国)、台湾、韓国などを中心とした経済の新興国株に分散を行っています。
そしてそれ以外の債権や土地、金などはそれぞれ相場の連動が薄いため、ある資産が暴落しても他の資産が上昇し補うということで損失を行っています。
更にETFと呼ばれる上場した株式などの資産を数値化した商品に投資を行っているため、単独の株式や単独の土地、債券、金の現物のリスクである価値の喪失がないという点も損失を最低限に抑えています。
例えば単独の株式であれば経営破たんなどで価値を失いますし、土地であれば災害やトラブルによって土地の価値を失います。
さらに債権も社債であれば破たんによって価値がなくなりますし、金の現物の確率は低いですが、盗難などのリスクがあります。
しかし、ETFによる投資を行えばその損失は価値がゼロになるような致命的なものは起こらないため、その損失は少なくて済むのです。
しかし、これだけの配慮を行っても、ウェルスナビを含む一般的なロボアドバイザーでは、どうしても、損失が出るケースは存在しています。
次の項目からはその損失の原因、損失の回避などの話題を中心に解説し、まとめました。

ウェルスナビを含むロボアドバイザー投資での、損失の原因

ロボアドバイザー投資全般(ウェルスナビを含む)の損失の原因は運用、税金、そしてウェルスナビなどのロボアドバイザー業者自体の手数料です。
運用は、分散投資を行っても株式の場合は世界同時株安と言う現象が起こった場合分散投資でもすべてマイナスになりますし、債券や土地でもこれらの影響でマイナスになるケースも可能性としてあります。
そういった状況でウェルスナビは損失を出すことがあり、資産もマイナスになります。
税金も損失です。
ウェルスナビを含む一任型ロボアドバイザーは、日本の非課税の制度であるNISAやiDeCoの大賞ではありません。
そのため利益が出ればその分税金がかかります。
しかも累進課税のように利益が出れば出るほど税金が取られるのではなく、10円儲けても10億円儲けても課税率は同じになりますから、分散投資の比較的低い利回りでは課税の金額に比して税金額が高くなる場合もあります。
厳密には損失ではありませんが、利益を削られる要因として挙げることができます。
ウェルスナビ自体の手数料も損失の原因になります。
ウェルスナビの手数料は総資産の1%(税抜)です。
2020年現在消費税10%を考慮すると実質手数料は総資産の1.1%になります。
一見少額のように見えますが、運用成績が年利回り1.1%を切るような場合は手数料によって運用成績がマイナスになるのです。
例えば100万円運用し、利回りが1%だった場合は利益が1万円になります。
そこから税金が約20%ですから税引き後の利益は約8,000円です。
しかし、ウェルスナビの手数料は税引き前の総資産である101万円にかかります。
つまり、約11,110円の手数料になります。
そうなると手数料を引いた後の資産は約3,000円とマイナスとなり、損失が発生します。
どんな損失が出たら無料になればいいのですが、ウェルスナビの会社を運営するうえで手数料は貴重な収入ですから利用者の運用益が少なくとも、またマイナス運用になってしまってもあくまで総資産の実質1.1%支払わなければなりません。
このようの運用成績が悪くとも手数料によって損失を被るというケースがウェルスナビには存在するのです。

ロボアドバイザー【ウェルスナビ】の損失を軽減するには

ウェルスナビなどのロボアドバイザー投資における損失を回避するには、運用の損失を減らすことや税金を意識した運用を行うこと、そしてウェルスナビの手数料を割り引くサービスを利用するという3つの方法が挙げられます。
運用の損失を下げることは設定でリスク許容度と呼ばれるものがあり、その数値を減らすことで、リスクを許容しない運用にすることができます。
利益は出にくくなりますが、最低限の利益を確保することができますから手数料の支払いを行っても税金の支払いを行っても少額ですが利益が残ります。
ただ、余りにリスクを許容しない運用にしてしまうとわずかな利益が税金と手数料で引かれ、損失を引き起こすという点に注意が必要です。
税金も運用益によっては大きな金額になります。
そういった損失も考慮に入れて運用を行うことで損失を軽減することができます。
そして先ほどの項目でお話ししたウェルスナビの手数料ですが200万円程度運用を行うと3年目には手数料が0.9%になります。
これで手数料による損失を軽減させることができ、利益を上げることで複利による収益の増加を期待することができるのです。
ただ、この手数料の割引は銀行などが提供するウェルスナビには対応しておらず、ウェルスナビと直接契約することで適応になりますから、その点を注意して契約を行う必要があります。

ロボアドバイザー投資に限らず、損失は出る

資産運用は損失が出ます。
これはウェルスナビなどのロボアドバイザー投資に限ったことではありません。
しかも、資産を単独で投資したり、ハイリスクの資産運用を行えばウェルスナビよりも大きな損失を出す可能性があります。
そのため、損失が出る可能性を意識しすぎた対応を取ることで、より資産の運用がうまくいかない可能性がありますし、ハイリスクな資産運用を行えば資産価値がゼロになるという自己破産の引き金になるような致命的な損失を引き起こすこともあるのです。
そういったことを考えると、ウェルスナビの資産運用は比較的損失が出にくい運用であり、長期的に見ればむしろ安全な運用方法の一つとして挙げることができます。
たしかにウェルスナビの手数料はやや高めになってはいますが、株式の暴落や所有する不動産の災害などのトラブル、債権の価値がなくなるといったリスクはありませんからその損失は比較的少ない状態で済む資産運用の一つです。

ウェルスナビで損を出さずに資産運用しよう

ウェルスナビは資産運用を行うという性格上損を出すことがあります。
また利益を上げたとしても手数料や税金でマイナスとなることも可能性として存在します。
しかし、ウェルスナビは資産運用によって致命的な損失を被る(資産価値がゼロになる)というトラブルがほぼないという特徴を持っていることや分散投資によってマイナスを極力減らしています。
そういった特徴は持っているものの時に手数料などを差し引くと損をするケース存在しています。
しかし、長期運用で手数料が下がるサービスを利用することやリスク許容度をコントロールすること、税率が累進課税でないことを考慮した運用を行うという工夫などで損を出す可能性を極力下げることもできます。
ウェルスナビは単独で株式や債券、不動産、そして金などを購入するよりもはるかに安全な運用ですから、自分なりにリスク許容度をコントロールして運用を行えば10年程度の長い視野を持って運用することで資産運用をより安全に確実に行える手段として利用できるのです。


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