ウェルスナビのロボアドバイザー手数料は高い??

当サイトはPRを含みます。

ロボアドバイザー・ウェルスナビの手数料は高いのか?

時折、「ウェルスナビの手数料は高い」という意見を目にします。
その理由として、預かり資産の1%を手数料として年間支払う必要があるからです。
1%と言うと、消費税が10%のこのご時世とても安価なイメージを持つかもしれませんが、実際に計算をしてみると確かに高いのではと感じることも少なくありません。
例えば、ウェルスナビの利回りが年率4%とします。
そして100万円の資金を1年運用すると4万円の利益が出たとして計算を行うと、104万円の1%で1万400円の手数料がかかります。
更にこの手数料は消費税がかかるので、11,440円の手数料です。
一方、運用益に20%の税金がかかると計算すると8,000円となります。
このように比較すると20%の税金よりも手数料の方が多く差し引かれるという計算になってしまうのです。
さらに手元に残るのが、2万560円ですから、こう比較すると運用益のほとんどがウェルスナビのロボアドバイザーに持っていかれてしまうという印象すら受けてしまいます。
初心者からすれば何もしなくとも勝手に2万円も増えたのはとても便利なサービスと感じるかもしれませんが、だんだん投資の話を知るようになると、この金額はとても高いように感じてくるという方は少なくありません。
そういった意味でウェルスナビの手数料は高いという評判が立ってしまうのです。

ただ、すべての運用を全自動で行ってくれるというウェルスナビのロボアドバイザーは投資を知らない人にとって見ればとてもありがたいサービスですし、勝手にお金が増えるのですから、うれしいことと言えます。
こういった意見もあるため、ウェルスナビのロボアドバイザーは絶対的に高いとも言い切れないという見方もできます。
さらに初心者からすれば1%以外に資産管理の手数料など別途手数料が発生しないシンプルなシステムであるウェルスナビはより安いサービスのように映るという可能性は十分あるのです。

ウェルスナビは手数料は他の金融商品(ロボアドバイザー以外)よりも高い

ウェルスナビの手数料は他の金融商品に比べて高いです。
よく比較されるものとして株式投資が挙げられます。
最近は銀行のネットバンクのようにネット証券会社があります。
この証券会社の売りは運用コストが安いということです。
このネット証券会社を利用した自分で行う株式投資にかかる手数料はウェルスナビの手数料よりも安く、さらにネット証券会社よりも高い大手の証券会社のような総合証券会社に比べても高いことが少なくありません。

つまり、ウェルスナビよりも証券会社と契約し自分で「投資銘柄を買い付け」「資産配分」「リバランス」を行った方がコストを安くすることができるのです。

ただ、自分で投資をするのはとても知識がいりますし、運用益もウェルスナビに劣るケースが珍しくありません。
たしかにウェルスナビがいくら優れていても手数料を差し引けば同じくらいの運用益となってしまうケースが少なくないものの手間を考えればウェルスナビに軍配が上がります。
では、証券会社にウェルスナビのような運用を一任するとどうなるのかと言うと、こういったものは投資信託と呼ばれており、手数料はウェルスナビの比ではない位高額なものとなります。

こういった背景からロボアドバイザーが生まれたと言っても過言ではない位非常に多くの利益を摂られてしまうのです。

このように他の金融商品よりも高いのがウェルスナビのロボアドバイザーですが、運用成績や手間などを考えると自分で行うよりは便利と言えるのが他の金融商品との比較です。

ウェルスナビの手数料は海外ロボアドバイザーと比較して高い

ウェルスナビの手数料は国内の証券会社に比べて高いものの手間を考えるとそこまで高いものではありません。
しかし、比較するものを変えれば、いかに高いかを知ることになります。
それは海外のロボアドバイザーの手数料との比較です。
海外、特に発祥のアメリカでは非常に多くのロボアドバイザーが普及しています。
そして、競争も激しくなっており、バンガード社など旧来の投資会社も参戦し、過当競争が始まっています。

一方日本ではそういった動きはほとんどなく、メガバンクがアドバイス型のロボアドバイザーで自分の銀行の投資信託を紹介するという簡素なものを作っているだけです。

そんな激戦区アメリカとウェルスナビのロボアドバイザーをはじめとする日本の比較を行うと、どうなるでしょうか。

結論を言うとウェルスナビの1/4程度の手数料でウェルスナビよりも性能の高いロボアドバイザーが利用できます。
例えば草分け的な存在である米ウェルスフロントは手数料がなんと預かり資産の0.25%です。
この非常に安い手数料はアメリカでは常識になり、やや性能で劣り価格で勝負しているものは1万ドル程度までは無料で運用するとしているものすらあります。

こういった比較をしてしまうとウェルスナビが1%というのはいかに高いかが分かります。
ただ、日本の場合アメリカほど投資が盛んではなく、利用者も少ないため確実に利益が出せるというレベルを考えるとどうしても手数料が高くなってしまうのはやむを得ないと言えます。

ウェルスナビより手数料が高いロボアドバイザーサービスもある

ここまでの話を聞いてウェルスナビは高いというイメージが出来上がってしまった方もいますが、実際ウェルスナビは国内のロボアドバイザーとしてはそこまで手数料が高いものではありません。
そんなことをテーマにここではお話ししていきます。

例えばA社は「固定報酬」と「ファンド費用」の二つの手数料が存在し、運用が芳しくないと「ファンド費用」を値下げするというサービスです。
これは1%を切っていますが、ウェルスナビよりは高いです。
なぜ1%を切っているA社よりも安いかと言うとウェルスナビは長期割と言うサービスがあります。
このサービスは数年ウェルスナビで運用をすれば手数料を0.9%まで下げるというものです。
この0.9%は国内最低水準となり、国内ロボアドバイザーとしてはかなり安価な部類に入ると言えます。
同様にB社も1%を切っていますが、0.9%まではいきません。
つまり、他の競合他社と比べても高額ではないということです。

ただ、注意が必要でウェルスナビと直接契約した場合のみこのサービスが受けられ、銀行や証券会社などが販売しているウェルスナビのロボアドバイザーにはこのような割引はないということに注意が必要です。

このように長期的に見れば競合他社や銀行などが提供するウェルスナビのロボアドバイザーに比べるとむしろ安い部類に入るということです。

ウェルスナビの手数料が高いといわれなくなる日

ウェルスナビの手数料はそれでも海外に比べると高いです。
長期割を行えば比較的安くなり、若干高さも感じさせない水準になりますがそれでも高いと言わざるを得ません。
そんなウェルスナビも今後アメリカのように多数の競合の参入(規制緩和で海外のロボアドバイザーの参入なども含む)や日本人の投資熱が上がりロボアドバイザーの契約者が一気に進んだ時、手数料は非常に安くなる可能性が高いです。
しかし、実際のところそういった機運は起こっていませんから、現実的なものとしては安定した高運用益(年率7%以上など)をウェルスナビのロボアドバイザーが可能となった時、相対的に手数料の金額が占める割合は減りますから、実質安価になり普及し、1%を切る日も来る可能性は否定できません。


ウェルスナビ(WealthNavi)関連記事一覧|ロボアドバイザー・ラボ

ロボアドバイザー・ラボとは|About the Author

ロボアドバイザー・ラボ
ロボアドバイザー情報専門メディア、ロボアドバイザー・ラボ。
ロボアドバイザーに関する専門情報をお届けします。

【メディア掲載】(※一部。順不同。)
・財経新聞
・朝日新聞デジタル
・SANSPO.COM
・SankeiBiz
・Mapionニュース
・楽天Infoseekニュース
・エキサイトニュース
・BIGLOBEニュース
・@nifty ビジネス