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【新時代資産運用】ロボアドバイザーとは?

ロボアドバイザー(通称・ロボアド)とは、主に個人投資家に対し、資産運用上のアドバイス・補助を行ってくれるサービスのことです。

  • 投資には興味があるけれど、最初からすべて自分でやるのは不安
  • 資産運用にかかる手間を軽くしたい(資産運用のためにあまり時間を割きたくない)
  • どんな投資商品(例:株式や、投資信託、外貨等)を買ったらいいか、わからない

などといった投資家のために、各投資家に合った投資信託の診断や、運用プランの提案、さらには、自動での資産運用などといったサポートを提供してくれるサービスです。

AIが社会生活に大きな影響を与える今、投世界でもAIが大きな存在感を持ってきています。
AIでの資産運用は「ロボアドバイザー」と呼ばれています。

これまで投資家は、専門的な知識を持った投資のプロにアドバイスを受けるために、商品の購入時や保管等で高額の手数料を支払う必要がありました。

しかし、AIが投資のプロと同じような投資助言をできるようになったため、高額の手数料を支払わずともプロ並みの投資助言を受けることが出来る時代が到来しています。

個人投資家・投資初心者の資産運用の強い味方となっているロボアドバイザー

資産運用の世界では注目を浴びている「ロボアドバイザー」。ロボアドバイザーにはどのような特徴があるのでしょうか。

ロボアドバイザーとは株や債券等の運用ノウハウを学習したAIが自動的に売買を繰り返したり、投資家に助言をしたりしてくれる商品です。

AIが判断・情報収集をしてくれるので、人件費が継続的にかかることはありません。
そのため、相談料を支払わずに全世界の膨大な新規情報を獲得して、プロの投資家が行うような高度な判断をすることができます。

投資で成功するためには世界各国で起こる出来事やニュースを見て、投資判断を変えることも必要です。
ロボアドバイザーの高度な処理能力により、スピーディな意思決定が可能となっています。

ロボアドバイザーには大きく分けて「投資一任型」と「助言型」に分かれます。それぞれどのような商品があるのでしょうか。

ロボアドバイザーによる資産運用の種類

ロボアドバイザーの種類は、大きくわけると2つあります。
1つが、各投資家の投資スタイル・運用方針に合わせた投資プランの診断や運用シミュレーションを行ってくれるというもの。
「助言型」「アドバイス型」のロボアドバイザーサービスが、これに該当します。

もう1つの体系が、「投資一任型」と呼ばれるもの。資産運用の多くの部分を「お任せ(一任)」することが出来るサービスです。

実際の運用は投資家が自分で。「助言型」のロボアドバイザー

助言型ロボアドバイザーは投資一任型のロボアドバイザーとは異なり、実際に株や債券等の売買取引は行いません。
「どのような商品をどれくらい購入するべきか?」等のオススメの投資対象を教えてくれるサービスです。
助言型のロボアドバイザーは投資期間や経験、リスク許容度等を入力していくとその人にあった商品を提案してくれるサービスです。
助言型のロボアドバイザーでは、各社どのようなサービスを揃えているのでしょうか。

個々の投資家の投資スタイル・リスク許容度・運用方針等に合わせた投資プランの作成・診断や、運用シミュレーションを提供してくれるサービス。
パソコンやスマートフォンからロボアドバイザー事業者のサービスサイトにアクセスし、投資に関するいくつかの質問に答えるだけで、自分自身に適した運用スタイル・運用方針、及びそれぞれの基本戦略に合致した投資(商品)の提案・資産配分の提案等を受けることが出来ます。
多くの「助言型」ロボアドバイザーサービスの場合、原則として無料で提供されていることが多い、という特色もあります。
反面、実際の投資商品購入・リバランス・利益確定等の手続きは、あくまでも、各投資家自身にて執り行う必要があるので、投資自体を「丸投げ」したいという方には、「助言型」ロボアドバイザーサービスでは、心もとなく感じるケースもあるでしょう。

資産運用の全てをお任せ、「一任型」のロボアドバイザー

投資一任型ロボアドバイザーとは実勢に取引も全て行っているアドバイザーです。実際に取引を行ってくれるので、忙しくて、売り買いをする暇がない方や取引相場が開いている日中は時間が取れない方にも向いています。
投資一任型のロボアドバイザーの場合、投資家はまず金融機関と投資一任契約を結びます。
投資一任契約の際には運用金額やリスク許容度等を基にどのような商品で運用するか、どのようなポートフォリオを組成するかを決めていきます。
例えば、リスクの高い運用を希望するのであれば、株式を多く入れるポートフォリオとなります。
投資一任契約の最大の特徴はロボアドバイザーの判断で売買を自動で行ってくれること。
ロボアドバイザーは膨大な情報を処理して、今最適なポートフォリオを組むために売買を繰り返します。
投資一任型のロボアドバイザーにはどのようなものがあるのでしょうか。具体的な商品の特徴をみていきましょう。

「資産運用は全てロボアドバイザーに任せっきりにしたい」という投資家におすすめなのは、こちらのタイプのロボアドバイザーになります。
各利用者のリスク許容度等に合致した投資スタイル・投資プランの提案(運用シミュレーションを含む)を行ってくれるのみならず、実際の投資商品の買い付けや、必要に応じてリバランス、利益確定(売却)まで、ロボアドバイザーが一括して執り行ってくれます。後述する「ウェルスナビ」のように、納税額を最適化する「detax」機能を備えたサービスまで存在します。

※ひとことに「助言型」「一任型」といっても、詳しいサービス内容は、ロボアドバイザー業者によって差があります。実際の投資口座開設前には、各社のサービス内容をよく確認するようにしましょう。

個人投資家に人気が高いのは、運用まで丸投げできる「一任型」のロボアドバイザー

さて、そんな「助言型」と「一任型」のうち、特に投資初心者の方に重宝されるのが、投資にまつわる様々な手間暇を”まるなげ”できる、「一任型」のロボアドバイザーサービス。
なかでも、日本国内において大手と言われる、一任型ロボアドバイザーとしては、下記のようなものがあります。

本記事の後半では、それぞれのサービスの特徴などを見ていきます。

ロボアドバイザー投資・資産運用のメリット

ロボアドバイザーのメリット1:少額投資ができる

最近話題の資産運用方法として、ロボアドバイザーによる運用があります。
このロボアドバイザーを利用しての資産運用を何故はじめたのか。
その理由を調査したところ色々な理由が明らかになりました。

理由の一つめが、少額投資ができるというものです。

金融商品を購入して資産運用をしてみたいと考えている人は以外に多いんですが、その多くの人を躊躇させて実際に資産運用を思い止まらせているのが経済的負担に対する不安と、資産運用失敗にたいする不安です。

「資産運用っていったら何百万円も最初にお金を用意して毎月何万円もお金を追加しなきゃいけない」
「大金を注ぎ込んで資産運用に失敗したらどうしよう」
このような不安を持っているから躊躇してしまうのです。
たしかに、こういった不安をする必要がある資産運用もあります。

しかし、そんな不安を覆す資産運用方法があったのです。
それが、“ロボアドバイザー”。

ロボアドバイザーは種類にもよりますが、少額投資で資産運用できます。
松井証券のロボアドバイザー「投信工房」は、100円から資産運用でき、毎月の積立も100円からできます。
マネックス証券の「マネラップ」は、10,000円から資産運用でき、毎月の積立は1000円からできます。
ロボアドバイザー業界の2強の一角である「THEO(テオ)」は、10,000円から資産運用をスタートでき、毎月の積立金額も10,000円からとなっています。
ロボアドバイザー業界のもう一つの2強である「ウエルスナビ」は、100,000円からの資産運用スタートとなり、毎月の積立金額は10,000円からとなっています。

このように、ロボアドバイザーは高くても100,000円という少額から資産運用でき、毎月の負担も10,000円程度でしかありません。
松井証券にいたってはスタート金額も毎月の負担も100円であり、負担と言えるレベルですらありません。

少額投資が可能なロボアドバイザーは今まで資産運用に躊躇していた人たちのハードルを下げたので、「資産運用をロボアドバイザーでやってみた」という人たちが続出しています。

ロボアドバイザーのメリット2:専門的知識ゼロでも資産運用できる

皆がロボアドバイザーをやってみた理由として、専門的知識ゼロでも資産運用できるというものがあります。

これは、ロボアドバイザーの真骨頂ともいうべき機能によるものです。

資産運用の素人にとっては、どのような銘柄を購入してポートフォリオを組み立てればいいかサッパリです。
リスクやリターンを考えてバランスを取りながら購入する銘柄を決めなければなりません。
しかも、苦労して銘柄を決めてポートフォリオを組み立てたとしても、各銘柄の値動きによってポートフォリオの比率が換わってしまうからリバランスをする必要があります。
リバランスとは、銘柄を売買して資産運用スタート時のポートフォリオ比率に戻す作業です。
資産運用のプロはエクセルなどを使ってポートフォリオ管理をしています。
資産運用の素人にとっては、「エクセルでポートフォリオ管理」と聞いただけで頭が痛くなりそうです。

ところが、ウエルスナビやテオを代表とした投資一任型のロボアドバイザーは、簡単な質問から利用者のリスクとリターンのバランスの好みを把握して購入する銘柄を決めてポートフォリオを自動で組み立ててくれます。
そして、そのポートフォリオでOKだとゴーサインを出せば、銘柄の買付や毎月の積立て、定期的なリバランスなど全てロボアドバイザーがしてくれます。

最初にロボアドバイザーの質問に答えるだけで、後は何もせずともロボアドバイザーが自動で資産運用してくれるのです!

このように、資産運用に関する知識ゼロの人が手軽に資産運用できることも「資産運用のためにロボアドバイザーをやってみた」という理由になっています。

ロボアドバイザーのメリット3:投資先となるETF銘柄を手軽に運用できる

ロボアドバイザーのメリットのひとつとして、主な投資先となるETF銘柄を手軽に運用できるというものもあります。

ETFとは、Exchange Traded Fund の略称で、上場投資信託という意味になります。
日経平均株価、TOPIX、NYダウといった指数に連動して値動きする投資信託で、「20世紀最大の発明の1つ」と評価されています。

指数とは、株式や債券などの銘柄群の動向を示すよう数値化したものです。
このため、多数の銘柄の集合体である指数に投資するのETFは一つのETFに投資するだけで、複数の銘柄に投資したことになり、分散投資による投資リスク低下効果があります。
また、ETFは指数に連動した値動きをするから値動きを把握しやすくなっています。

このようなメリットがあるので、ETF銘柄の人気は高いのですが、以下のようなデメリットがあるのでETF銘柄での資産運用を諦めている人もいます。

  • 自動積立投資ができない
    ETF銘柄のは基本的に、市場価格をチェックしつつ自身で手続きをして売買を行います。
    このため、自動積立投資ができなくて面倒というデメリットがあります。
  • 分配金が自動的に再投資されない
    基本的に自分で売買するETF銘柄は、配当金が支払われても自動で再投資をする機能がありません。
    このため、複利運用によるリターンアップを狙って再投資する場合、手動で追加購入しなければならないので面倒というデメリットがあります。
  • 海外ETE銘柄の売買が時差で困難
    ETFは日本の銘柄だけでなく、海外市場の銘柄で構成されている海外ETF銘柄も沢山あります。
    ETF銘柄の売買は、そのETF銘柄を構成している銘柄を取引できる市場オープン時にしか売買できません。
    このため、日本と時差の大きいアメリカなどの海外ETF銘柄の売買が困難という人もいます。

そこで、ロボアドバイザーです。
投資一任型ロボアドバイザーは、ETFの毎月の購入や再投資も全て自動で行ってくれるので、一切の面倒がありません。
海外ETF銘柄も自動で購入してくれるから時差があろうとなかろうと関係ありません。

このように、「ETF銘柄による資産運用が飛躍的に楽になるからロボアドバイザーをやってみた」という人も沢山います!

ロボアドバイザーのメリット4:運用手数料の安さ

皆がロボアドバイザーをやってみた理由として、手数料の安さがあります。
ロボアドバイザーはポートフォリオ組み立てや銘柄購入、リバランスによるポートフォリオ管理などあらゆることを自動で行ってくれます。

それにもかかわらず、手数料が運用金額のたったの1%と非常にお手頃価格で資産運用できるから多くの人がロボアドバイザーでの資産運用をはじめています。
しかも、ロボアドバイザー業界の2強であるウエルスナビやTHEOなどを筆頭に、運用総額などに応じて手数料が1%からさらに割り引いてくれるサービスもあります。
ウエルスナビは最大10%割引、THEOは最大35%割引です。

自分でポートフォリオ管理などができる資産運用のプロは1%の手数料でも高すぎるという意見を言っていますが、資産運用の素人にとっては全てをたった1%の手数料で自動で行ってくれるロボアドバイザーに大きな魅力を感じているのです!

ロボアドバイザーのメリット5:いつでも資金を引き出せる

資産運用には、長期国債購入や定期預金、個人型確定拠出年金「iDeCo」など様々な方法があります。
しかし、いずれも万が一資金を引き出したいとなってもすぐに引き出せないデメリットがあります。

個人型確定拠出年金「iDeCo」にいたっては、原則60歳まで資金を引き出せません。

しかし、ロボアドバイザーは出金手続きをするだけで簡単に資金を引き出せます!

運用をスタートしてからすぐに引き出すとウエルスナビやTHEOなどは手数料割引を受けられなくなりますが、それでも手数料は1%なので対したデメリットではありません。

このように、iDeCoなどでの運用と違ってロボアドバイザーによる資産運用は万が一の場合に、すぐに資金を引き出せる安心感があるから「ロボアドバイザーをやってみた」という人が続出しています。

ロボアドバイザー投資・資産運用のデメリット

メリットの多さが目立つロボアドバイザー投資ではありますが、いくつかのデメリットもあります。

ロボアドバイザーのデメリット1:短期的な利益を目指すのには向かない

もともと、ロボアドバイザーの投資対象は、ETF(上場投資信託)やインデックス(株式指標)が主になっています。
つまり、ロボアドバイザーは長期的に利用することを前提としたサービスになっている、と換言することもできます。
そのため、株式投資や仮想通貨投資、FX、バイナリーオプションなどのように、短期で高額な利益を狙う人には、ロボアドバイザーは、そもそも、不向きです。
ロボアドバイザーは、

  • 長期に
  • 比較的安定した利益

を求める個人投資家に最適化されたツールとして設計されているため、です。

さて、「長期投資」という場合、金融危機が起きた時の大損を心配する人が一定数、存在します。
確かに、「リーマンショック」や「ギリシャショック」などの規模の金融危機が発生すると、株価や各種指数等が、一時、大きく下がります。
しかしながら、それは一時的なものであり、結局のところ、各種株価や指数等の水準は、元の水準まで、ある程度時間がかかったとしても、回帰していくこととなることが一般的です。
また、各種資産クラスを保有する期間が長くなればなるほど、当初の時点より価格の上がっている資産クラスが多いことが、データで証明されています。

ロボアドバイザーのデメリット2:為替の影響を受けるケースがある

ロボアドバイザーの中には、為替相場の影響を受けるものがあります。
例えば、「WealthNavi」や「THEO」などです。
これらのロボアドバイザーは、海外の証券取引所に上場されている金融商品(海外ETF)で投資を行っているため、為替相場の影響を受けることとなります。

例えば、海外商品で5%の利益を得ても、為替で5%の損失が出ると、最終的な損益としては、プラスマイナスゼロ、となってしまいます(逆に、為替変動によって、何もしなくても利益の出ることもあります)。

しかし、為替相場の影響は、長期にわたる「積立投資」によって大幅に抑えることができます。
積立投資とは、毎月定額の投資金でもって、商品を購入する投資方法のことです。
ドルコスト平均法、とも呼ばれる手法となります。
積立投資では、その時点の為替相場で一定額の商品を購入するため、長期的にみた際に、為替相場の変動の影響を最小限に抑制することが可能になります。
積立投資は「定量」ではなく、「定額」の購入であるため、不利な為替の時に大量に購入してしまうというリスクをヘッジできるため、です。

「WealthNavi」や「THEO」には積立投資を自動で行う「自動積立」の機能があるため、この機能を活用することで、為替相場の影響を軽減することが可能です。
一度に大量の資金を投入するのではなく、積立投資を活用することが、安定的な利益を得る最善の手段になります。

ロボアドバイザーのデメリット3:元本割れする可能性がある

投資において、「損をしない」ということはあり得ません。
当然、投資を通して損失が発生したからといって、その損失が補償されることは、一切、ありません。
ロボアドバイザーでも、それは同様です。

しかしながら、上掲も致しました通り、ロボアドバイザーは、原則として、

  • 分散投資(投資対象の分散のみならず、積立投資によって、時間についても分散)によって、リスクを可能な限りコントロールしながら、
  • 「ローリスク・ローリターン」の投資成績を狙うよう、設計されています。

ロボアドバイザーのそうした特徴を活かしたうえで、投資家個々人の資産規模に応じ、純然たる「余裕・余剰資金」を原資に充て、ロボアドバイザー投資を行うことが、肝要となります。

ロボアドバイザーのデメリット4:運営会社の倒産リスク

どんな大企業であっても、倒産しないとは言い切れません。
実際に、国内外において、業界トップランクの証券会社が倒産したこともあります。
当然、ロボアドバイザーの運営会社が倒産する可能性も、ゼロとは言えません。
折角、投資で利益を得ても、ロボアドバイザー運用会社が倒産してしまっては、投資家としては、元も子もありません。

しかしながら、実際問題としては、投資金1,000万円までなら、ロボアドバイザー運用会社が倒産したとしても、資金が戻ってきます。
それは「日本投資者保護基金」の存在があるからです。
日本投資者保護基金は個人投資家の救済のため、金融商品取引法の規定によって設立された基金です。
証券会社等が倒産した際に、当該証券会社に返済能力が無い場合、日本投資者保護基金が、投資家の資金を、1,000万円まで補償してくれます。

例えば、大手ロボアドバイザーサービサー「WealthNavi」のホームページには、以下の記載があります。
『万が一、当社が破綻し、さらに分別管理に不備があった場合でも、返還できないお客様の資産について日本投資者保護基金が1,000万円まで補償を行います。』

主要なロボアドバイザー運営会社は日本投資者保護基金に加入しているため、1,000万円以下までなら、ロボアドバイザー運営会社の倒産リスクを心配する必要がありません。
※仮に、日本投資者保護基金に加入していないロボアドバイザー業者がある場合、その業者でのロボアドバイザー投資は、避けた方が賢明です。

ロボアドバイザーのデメリット5:NISAが利用できない

基本的に、長期的な投資のために活用されるロボアドバイザーと、長期的な資産形成を促すNISA(少額投資非課税制度)は、その趣意においては、マッチします。
しかし、ロボアドバイザーをNISAで利用することはできません。

現に、ロボアドバイザー運営会社のWEBサイトには以下の記載があります。

  • WealthNavi:
    「NISAのご利用はできません。 当社のサービスは最低投資額を設定させていただいていること、年2回のリバランスが実施されることの2点から、年間累計の買い付け金額がNISAで上限となっている120万円を超えることが多いと想定されるためです。」
  • THEO:
    「NISA口座には対応しておりません。当社の運用ではお客さまの資産運用方針を維持するために毎月リバランスによる売買を行っており、一度の売買により税メリットが確定してしまう現行のNISA制度に合わないためです。」
  • 楽ラップ:
    「NISA、ジュニアNISAの非課税枠で楽ラップを購入することはできません。対象外の金融商品です。」
  • マネラップ:
    「一般口座のお取引となります。(特定口座、NISA・ジュニアNISAは非対応)」
  • ダイワファンドラップ:
    「NISA口座(またはジュニアNISA口座)ではお申込みいただけません。」

このように、一般的なロボアドバイザーはNISAの非課税枠を利用できません。
ただし、ロボアドバイザーには利益と損失を相殺する機能の付帯されたものがあり、無駄な税金を支払わないで済むようになっています。

おすすめの人気ロボアドバイザー一覧

一任型ロボアドバイザー「Wealth Navi(ウェルスナビ)」



引用元:Wealth Navi(ウェルスナビ)

サイトURL WealthNavi(公式)
運営会社 ウェルスナビ株式会社
運営会社所在地 東京都渋谷区渋谷2-17-5 シオノギ渋谷ビル12F
運営会社設立 2015年4月28日
運営会社資本金 57億7,682万円(資本剰余金含む) ※2019年12月26日現在
運営会社役員構成 代表取締役 柴山 和久
取締役 井上 正樹
社外取締役 天野 雄介
社外取締役 立岡 恵介
監査役 榎本 明
監査役 松野 絵里子
監査役 藤本 幸彦
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第2884号
資金移動業者 関東財務局長 第00071号
会計監査人 あずさ監査法人
加入協会 日本証券業協会
一般社団法人 日本投資顧問業協会
一般社団法人 日本資金決済業協会


情報引用元:WealthNavi

2020年2月13日時点での預かり資産は、2,300億円を突破。運用者数(口座数)は28万口座を超えており、いずれの数値も、国内ロボアドバイザー業界においてはナンバーワンのサービサーといえます。
提示される6つの質問に答えることによって、投資家個々人のリスク許容度を診断し、

  • どの程度の確率で、
  • どのくらいの資産規模を目指すことができるか、という点について、

無料でシミュレーションを行ってくれたうえで、リスク許容度に応じた最適ポートフォリオを自動提案してれます。

投資に回すための運用資金も、「クイック入金」サービスを使用することにより、いつでも手数料無料にて、日頃使用している銀行口座(※)からWealth Navi(ウェルスナビ)へと、即時送金することが可能です。


(※)対応銀行は下記。

  • 三井住友銀行
  • みずほ銀行
  • 三菱UFJ銀行
  • 住信SBIネット銀行
  • ソニー銀行
  • イオン銀行
  • じぶん銀行

投資商品の買い付けも、投資用資金の積み立ても、いずれも全自動にて行われるため、投資家としては、自身の感情に判断を乱されることなく、ごく淡々と、投資を継続することが出来る、というメリットがあります。

さらにWealth Navi(ウェルスナビ)の場合、「DeTAX」と呼ばれる、譲渡益金課税最適化の仕組みも備えられています。
含み損が出ている銘柄をいったん売却することによって敢えて損失を計上し、これによって、別銘柄で発生している利益金と相殺、税負担の翌年以降への繰り延べを行うスキームです。

加えて、Wealth Navi(ウェルスナビ)の手数料は「年率1パーセント」とシンプルです。
さらに、預かり資産のうち3,000万円を超える部分に対する料率は、0.5パーセントまで下げられます。
それでいて、入金手数料(クイック入金利用の場合)や自動積立手数料は無料、出金手数料も無料、と定められていますので、こうした費用面においても、至極、投資家フレンドリーなサービスと言えるでしょう。


参考:WealthNavi(ウェルスナビ)|公式サイト

「お金のデザイン」社のロボアドバイザー、THEO(テオ)

サイトURL THEO(公式)
運営会社 株式会社お金のデザイン
運営会社所在地 東京都港区赤坂1-9-13 三会堂ビル1F
運営会社資本金/資本準備金 100,000,000円/12,023,924,861円(2019年3月22日現在)
運営会社役員構成 取締役会長 谷家 衛
取締役副会長 廣瀬 朋由
代表取締役社長 中村 仁
取締役 郷治 友孝
取締役 仮屋薗 聡一
取締役 金子 英樹
取締役 山辺 僚一
取締役 清水 哲朗
取締役 江藤 俊弘
取締役 伴 雄司
常勤監査役 中村 伸一
監査役 島田 精一
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第2796号
加入協会 一般社団法人日本投資顧問業協会
日本証券業協会
一般社団法人投資信託協会


引用元:THEO

THEO(テオ)というのは、オランダの有名画家であるゴッホの金銭面を支え続けた、ゴッホの弟、テオの名前が由来となっているとのこと。
口座開設時の質問に回答することにより、231通りものポートフォリオの中から、各投資家のリスク許容度等に合致したポートフォリオが自動提案され、以後の運用においては、最大30種類以上のETF(上場投資信託)に対し買い付けを行うことで、実質、世界86の国と地域にわたり、1万1千銘柄以上の株式等へと資産を分散投資することが可能となります。

運用アルゴリズムには、いずれもノーベル経済学賞を受賞した、

  • 現代ポートフォリオ理論と
  • 資産価格の実証分析、という、

の2つの理論を用いられており、リバランスについても、あくまで自動的に行われることとなります。
前掲のWealth Navi(ウェルスナビ)の「DeTAX」機能にも似た、「THEO Tax Optimizer(テオ タックス オプティマイザー)」という自動税金最適化サービスも提供されています。

手数料については、「THEO Color Palette(テオ カラーパレット)」という仕組みで管理されており、カラー基準額に応じて下記のように定められています。

  • ホワイト:1パーセント
  • ブルー:0.90パーセント
  • グリーン:0.80パーセント
  • イエロー:0.70パーセント
  • レッド:0.65パーセント

前掲のWealth Navi(ウェルスナビ)と同様、家計簿管理アプリケーション「マネーフォワード」にて自動連携が可能ですので、家計の中での資産として、一元管理が容易、という特徴もあります。


参考:THEO(テオ)|公式サイト

dポイントと連携できるロボアドバイザー、「THEO+docomo」

「THEO+docomo」は、前掲のロボアドバイザーサービス「THEO」と、docomoのdアカウントが連携したロボアドバイザーサービス。
ユーザーごとに最適化された投資を自動で行うのはもちろんのこと、資産預かり額に応じたdポイントを貰えたり、おつり運用ができたり、と、ごく一般的なTHEO(テオ)とは、少し毛色の違ったサービスを提供しているという特徴があります。

「THEO+docomo」利用者の場合、dポイントは毎月貯まり、かつ、docomo回線の方・非docomo回線の方では、ポイント還元率が違います。
docomo回線利用者の場合であれば、

  • 50万円運用時:年間600ポイント
  • 100万円運用時:年間1,200ポイント
  • 300万円運用時:年間3,600ポイント

となりますが、docomo回線利用者の場合、

  • 50万円運用時:年間900ポイント
  • 100万円運用時:年間1,800ポイント
  • 300万円運用時:年間5,400ポイント

と、付与率が高くなるように設定されています。
※貯めたdポイントは、ネット通販や飲食店などで利用することができます。

さらに、「THEO+docomo」の場合、「おつり積み立て」にも対応しています。
具体的には、あらかじめ「THEO+docomo」で、

  • 100円
  • 500円
  • 1,000円

の3種類の中から、おつり積立の基準額を決めておけば、あとは実際にdカードを使用してお買い物などをした際に、「おつり相当額」が、自動的に積み立てられていくこととなります。
「積立投資が大事とは知っているけど、なかなか習慣的にお金の積み立てができない…」というユーザーにとっては、特に便利なサービスとなっています。


参考:THEO+docomo|公式サイト

【ワンコイン】からのロボアドバイザー、「LINEスマート投資」

サイトURL ワンコイン投資(公式)
運営会社 株式会社FOLIO
運営会社所在地 東京都千代田区一番町16-1 共同ビル一番町4F
運営会社設立 2015年12月10日
運営会社資本金 91億2万1636円(資本剰余金含む) 2019年3月末時点
運営会社役員 代表取締役 梶原 俊一


情報引用元:株式会社FOLIO

わずか500円という少額から、ロボアドバイザーによる積立投資をスタートできる、として話題を呼んでいるのが、LINEスマート投資の「ワンコイン投資」。
投資用資金はLINE Payから自動引き落としとなるため、投資用資金入金の手間暇も必要ありません。

「気軽にスタートできる」という点が大きなアピールポイントとなりますが、ニューヨーク証券取引所などに上場しているETF(上場投資信託)から投資対象を選別したうえで、

  • 株式
  • 債券
  • 不動産

に幅広く分散投資できる優れもの。
当然、他のロボアドバイザーサービス同様、ポートフォリオ構築やリバランスはロボアドバイザー側にて自動で執り行ってくれます。

積立金額の変更もマイページ内からごく簡単に行うことができ、LINEユーザーのみならず、投資初心者・未経験者を中心に、幅広く人気を得ているサービスでもあります。


参考:ワンコイン投資(LINEスマート投資)|公式サイト

楽天証券提供のロボアドバイザー「楽ラップ」

サイトURL 楽ラップ(公式)
運営会社 楽天証券株式会社
運営会社所在地 東京都世田谷区玉川 1-14-1
運営会社設立 1999年(平成11年)3月24日
運営会社資本金 7,495百万円
運営会社役員 代表取締役社長 楠 雄治
金融商品取引業 関東財務局長(金商)第195号
株主 楽天カード株式会社(100%)
加入取引所 東京証券取引所
大阪取引所
名古屋証券取引所
東京商品取引所


情報引用元:楽天証券株式会社

国内金融大手「楽天証券」が提供しているロボアドバイザーとして注目されているのが、楽ラップ。
2016年7月にサービスが開始されて以降、ロボアドバイザーによる無料診断を受けたのは20万人以上(2018年3月末時点)。既に2万人以上の投資家が、実際の資産運用を開始しているサービスです。
16問の質問に答えることによって、各投資家に合致した運用コースが提案され、毎月自動の積み立てももちろん可能。
基本的に高リスク・高リターンの傾向が強い株式市場において、特に値動きが大きい状況が続いた場合、比較的ローリスク・ローリターン性向の強い「債券」の配分を自動で増やす、「下落ショック軽減機能(TVT機能)」がセットアップされた運用コースも用意されています。
手数料については、下記の2パターンが用意されています。

  • 固定報酬型:
    毎月、運用資産残高に、一定の比率を掛け合わせた「固定報酬」を支払うパターン。
    ※最大年率0.715パーセント
  • 成功報酬併用型:
    固定報酬については、最大年率0.605パーセントとし、代わりに、運用益の5.5パーセントを、成功報酬として支払う(固定報酬と成功報酬の併用)タイプ。

※なお、楽ラップによれば、楽ラップ契約者のうち約7割の投資家が、固定報酬型を選択しているとのこと。

運用コースとしては、下記の9コースが提供されています。

  1. 保守型(下落ショック軽減機能なし)
  2. やや保守型(下落ショック軽減機能なし)
  3. やや保守型(下落ショック軽減機能あり)
  4. やや積極型(下落ショック軽減機能なし)
  5. やや積極型(下落ショック軽減機能あり)
  6. 積極型(下落ショック軽減機能なし)
  7. 積極型(下落ショック軽減機能あり)
  8. かなり積極型(下落ショック軽減機能なし)
  9. かなり積極型(下落ショック軽減機能あり)

参考:楽ラップ|公式サイト

マネックス証券のロボアドバイザー「マネックスアドバイザー」

利用開始時に5つの質問に回答すれば、その後、ロボアドバイザー側にて、2,000通り以上の資産配分・組み合わせの中から、各投資家にマッチした投資プランを提案してくれます。
さらに、ロボアドバイザー先進国であるアメリカ合衆国の例に倣い、マネックスアドバイザーの手数料は、預かり資産残高に対して0.5パーセント弱(※一般的なロボアドバイザーの場合、1パーセントが相場)と低率に設定されています。

加えて、マネックスアドバイザーの独自サービスとして「スタート積立」と仕組みが整備されており、

  • 一部資産の売却を伴う(=含み益に応じて、税金が発生するケースあり)、一般的なリバランスではなく、
  • 積立資金を原資に、一部資産の買い増しを行うことより、「売却益を発生させない」リバランス、

の機能も提供されています。
※売却益によって投資元本が減らない分、効率的な資産運用(複利メリット)が狙える、とされています。

ポートフォリオとしては、「標準ポートフォリオ」のほか、自分自身でポートフォリオ設定を行う、「自分でポートフォリオをつくる」「プロの見通しを反映してポートフォリオをつくる」という2パターンが提供されており、投資中級者以上にとっても使い勝手の良い(=自由度の高い)サービスが提供されています。


参考:マネックスアドバイザー|公式サイト

1,000円から始められるロボアドバイザー「マネラップ(MSV LIFE)」

上掲のマネックスアドバイザーと同じく、金融大手、マネックスグループの提供するロボアドバイザーサービス。前掲の各種ロボアドバイザーサービスと同じように、主に国内外の低コスト上場投資信託「ETF」へと分散投資を行います。

マネラップ(MSV LIFE)の最大の特長は、1,000円というごく小額から投資をスタートできること。
まとまった投資資金の用意が難しい若年投資家や、投資の初心者にも、ごく気軽に投資をスタートしやすい、という特色があります。
基本となる投資計画タイプには、下記の3種が用意されています。

  • 「ためる」タイプ:
    まとまった資産を作りたい投資家向けの計画タイプ。
    少額から開始でき、長期、かつ継続的な積立投資に重点をおきます。
    ※投資開始時に「おまかせコース」を選んだ場合、自動的に「ためる」タイプの資産計画が提案されるようになっています。
  • 「そなえる」タイプ:
    前掲の「ためる」タイプと、後述の「たのしむ」タイプを組み合わせることで、トータルサポートを実現することを目指す計画タイプ。
  • 「たのしむ」タイプ:
    今ある資産の有効活用をサポートする計画タイプ。
    投資家としては、現在保有している資産を少しずつ、取り崩しながら資産を運用することができます。

参考:マネラップ(MSV LIFE)|公式サイト

初心者の資産運用におすすめのロボアドバイザー事業者まとめ

最後に、ここまでご紹介した情報を整理しておきましょう。

  • ロボアドバイザーには、「助言型」と「一任型」の2種類がある。
  • 一言に「一任型」といっても、ロボアドバイザー業者によってサービス内容には相違があるので、チェックが必要。

そして、国内の主要ロボアドバイザーとしては、主に下記7社となります。

いずれのロボアドバイザーサービスの場合も、その他の投資手法(例:不動産投資など)と比し、ごく小額からの投資スタートが可能ですので、まずはその特徴を生かし、

  1. 複数のロボアドバイザーサービスに投資口座を開設しておき、
  2. いずれも、少額の積み立て投資をさせてみて、
  3. 各ロボアドバイザーサービスの特長を見極めつつ、最終的に資金を集中させるロボアドバイザーを選ぶ(=自身にあったロボアドバイザーサービスに資金を集中させる)

という手法を取る投資家が多いようです。

その他のロボアドバイザー事業者比較

国内には、その他、様々なロボアドバイザーサービスがあります。

投信工房(松井證券)

ネット証券の老舗である松井證券が提供しているロボアドバイザー「投信工房」の特徴は「自動リバランス」と「リバランス積立」の機能です。
「自動リバランス」はあらかじめ好きな日を設定しておくことで設定された日に自動でご自身のポートフォリオをリバランス(資産の再配分により投資対象や投資地域を最適化する行為)してくます。
運用開始後のメンテナンスも便利です。
「リバランス積立」は現在投資している現在投資している資産配分を崩すことなく積立金額を調整して投資をする機能です。
手数料も年率0.36%と安価で利用することができます。


参考:
投信工房のポイント | 投信工房 | 松井証券(公式サイト)

SMART FOLIO(みずほ銀行)

インターネット上で簡単な無料診断を行うことで、ポートフォリオ提案を受けることができます。
機関投資家向けの豊富な提案実績を持つみずほフィナンシャルグループが蓄積した運用ノウハウを活用した投資助言を行っています。
テクノロジーの進化により、豊富な知識を前提としたアドバイスを無料で受けることができる点がロボアドバイザーの魅力です。
SMART FOLIOはまさに金融機関が長年の経験や膨大なデータから得た知識を個人投資家が無料で利用できるサービスと言えるでしょう。


参考:SMART FOLIO(みずほ銀行)

ポートスター(三菱UFJ国際投信)

5つの質問に答えるだけでeMAXIS最適化バランスの中からオススメのコースを勧めてもらえます。米国のロボアド実績豊富なイボットソン社のノウハウを活用していることが特徴です。
購入手数料無料で、信託報酬も低めに設定されているeMAXISシリーズから提案をしてくれるので、コスト面でも良い商品を提案してくれる点がポートスターの魅力です。


参考:ポートスター(三菱UFJ国際投信)

【子供の教育費用等にも着目】野村のゴールベース(野村證券)

野村のゴールベースは野村證券が提供するロボアドバイザーです。初心者向けの設定となっており、運用の目的設定や投資家の性格診断の機能が付いています。
ゴールベースとは人生のゴールに向けた投資をするという想いが込められています。
その方の人生にあった投資をするために、家族構成や年収や金融機関等を入力することによって子供の教育費や住宅費等、ご自身の人生にあった資金計画を立てることができます。
ただ、何に投資をすればいいかという提案だけで終わらない所が「ゴールベース」の特徴です。


参考:野村のゴールベース

SBIファンドロボ(SBI証券)

SBIファンドロボはモーニングスター社の最新評価データを使い、商品選定の助言を受けることができます。診断後に投資対象の地域選択やお任せでオスメファンドを紹介してもらうことます。
投資対象の地域選択はおまかせで選ぶこともできますので、投資初心者の方でも気軽に利用することができます。


参考:SBIファンドロボ

カライス(東京東海証券)

7つの質問に答えるだけで、最適ポートフォリオとオススメのバランスファンドを紹介してくれるロボアドバイザーです。オススメしてくれファンドは購入手数料無料かつ信託報酬0.54%のコストも低めに接待されているファンドを紹介してくれますので、コスト面でも有利な商品を紹介してくれます。


参考:カライス(東京東海証券)

ロボアドバイザーの豆知識(資産運用上級者向け)

①ロボアドバイザーとNISAについて

ここからは、ロボアドバイザーとNISAの関係について、あらかじめ整理をしておきましょう!

ロボアドバイザーとNISAの併用は条件付で可能!

資産運用の手段として大きな注目を集めているのがロボアドバイザーです。ロボアドバイザーにはアドバイス型と投資一任型があります。
アドバイス型は質問に応じてアドバイスをしてくれる形式で、どのような資産の買い入れが最適かアドバイスをしてくれます。投資一任型の場合は実際にロボアドバイザーが購入や資産の処分なども行ってくれます。
ロボットアドバイザーに資産運用を実際に任せるのに抵抗がある人が提案型、完全にお任せしたい人は投資一任型を選ぶのが一般的です。
NISAは一定までの投資の課税を免除する仕組みのことで、個人の投資を促進するために生まれた制度になります。ポイントになるのがアドバイス型のロボアドバイザーと組み合わせ、利益を非課税にすることも可能なことです。
投資一任型を組み合わせることも可能になりますが、投資一任型は初期投資額が大きくなる傾向があります。NISAの非課税枠には上限があるため、積極運用をすると枠を簡単に請えてしまい非課税であることを生かしきれない可能性が出てくるのです。
組み合わせるのであればアドバイス型がおすすめです。
株式などの売買益は本業の収入と分類され、課税は約20%と高めになっています。NISAを利用することで一定額であれば課税金額を減らしつつ、効率的に資産を増やせる可能性があるのです。

NISA口座とロボアドバイザーを併用する方法がある

NISAを利用して株式や投資信託の売買益の税金を免除することや、ロボアドバイザーを使って利益を得ることは非常に重要になります。ポイントになるのが、余裕があればそれぞれ別々に運用することも可能なことです。
たとえば、NISAは銀行株を中心に購入し、配当金を非課税にして収入にしていく方法などもあります。最初のアドバイスをロボアドバイザーに聞いて配当金が高い株や安定して伸びそうな株などを選択し、後は基本的に放置してしまうのも方法なのです。
より積極的な運用をするために一定金額をロボアドバイザーの投資一任型に任せ、実際に運用してどれくらい収益があがるか比較する方法もあります。より効率が良い方を選択することや、分散投資でリスクを分散させることも大切なのです。
NISAには期限があるのもポイントです。一般的なNISAと積立NISAで利用できる期間は違いますが、NISAで稼いでからロボアドバイザーの投資一任型に任せる、逆にNISAで長期の安定運用を目指すといった切り替えも可能です。
投資の世界はいつバランスが変わらないのが重要になります。危険だと思ったら一時的に資金を引き上げて投資対象を変えることや、銀行に預けるなど、工夫をするとより安定した運用ができるのです。

積立NISAについても知っておくと更にプラスに

一般的なNISAは5年まで利用が可能で、うまく言えば5年分の収益が非課税になります。運用できる金額に上限があるものの、効率的に投資を行いたい場合はうまく利用するとそのまま節税になります。アドバイス型のロボアドバイザーと組み合わせることで効率よく収益をあげられる可能性もあります。
一方で、長期的な視点で見ると通常のNISAの5年という期間は短いと感じる人もいるはずです。人生は長いため、5年間の集中運用をしたくても資金がないという人もいます。平均寿命が伸びていることもあり、より長期の資産構築のために誕生したのが積立NISAです。
積立NISAは売買益が非課税になる仕組みは変わりませんが、年間の上限投資額が40万円になっています。一般のNISAは120万円になるため金額は3分の1です。しかし、積立NISAは20年の運用が可能で、長期的に見た場合に非常に有利になる場合があるのです。
積立NISAで運用できる金融資産は国が認定したものだけになっているのも特徴です。ハイリスク、ハイリターンの物は少なく、安定性を重視しています。初心者も安心して購入できるものが中心になります。
ただし、安定性が高い金融商品ほどリターンが少ないという欠点もあります。積立NISAは限られた選択肢の中で複数の金融商品を売買するか、長期保有で価値があがるのを待つもので、何を購入すればいいかは自分で考える必要があるのです。
投資の目安としてロボアドバイザーを利用するのも方法ですが、投資一任型のロボアドバイザーと積立NISAを組み合わせたサービスはまだないことに注意が必要です。
仮に誕生したとしてもやはり積立NISAの上限額がネックになり、非課税枠を請えてしまう可能性がでてきます。

どちらかしか運用できない場合はNISAとロボアドバイザーのどちらが有利?

資金が限られるようになると、NISAを利用すべきか、ロボアドバイザーを利用するか迷ってしまうケースが増えます。どちらにも投資しようにも小額になってしまい、利益も余り出せないことがあるからです。
ポイントになるのはNISAに期限と上限額があることです。小額の投資であればNISAの上限額を限界まで使って節税効果をあげるということもできなくなります。そのため、まずはロボットアドバイザーを試してみて資金を多くし、一部や全てをNISAで運用するという方法もでてくるのです。
投資に重要になるのはロボットアドバイザーに任せるだけでなく投資のリスクやメリットを知ることです。基本的に利回りが高い商品ほどリスクが高く、利回りが低い商品ほど安全性が高くなります。
まずはロボットアドバイザーにアドバイスを受けて小額の運用を行ってみて、利益が上がるようなら続け、利益が上がらないようなら別のロボットアドバイザーを利用することや、投資自体を引き上げるのも方法になるのです。
うまく利益が上がるようであれば、しばらく続けて余裕資産を作ることが大切です。余裕ができたらNISAの非課税枠を使って更に効率的に増やすことや、積立NISAで長期運用を視野に入れることも可能だからです。
利用するタイミングまではロボアドバイザーのアドバイスを受けることができないため、フィナンシャルプランナーの意見を取り入れるか自分なりの判断で組み合わせていくことも大切になります。

ロボアドバイザーは税金がかかるもの?

ロボアドバイザーを利用し、資産運用で利益をあげれば約20%の税金がかかります。アドバイスを受けてNISAで運用している場合は非課税枠が利用できますが、そうでなければ税金が発生することになるのです。
注意したいのは税金がかかるのは収益をあげた分だけということです。年間の収益がゼロ円以下になる場合は税自体がかからないことになります。
ただし、収益をあげた金額が大きくなると確定申告が必要になる場合があります。自分で確定申告をしてしまうのも方法ですが、面倒な場合は運用口座を特定口座にしてしまい、申告自体を不要にしてしまう方法もあります。
特定口座の場合は取引の売買益が自動で納税され、逆に赤字が出た場合は税が還付される仕組みになっています。口座の取引は常に記録され、必要に応じて税金が自動で納められるようになるのです。源泉徴収と同じで、税金が問題なく収められているのであれば確定申告の手間自体を省くことができるのです。
NISAを利用せず、ロボットアドバイザーを利用する場合は特定口座に指定して運用すると手間が省けることが多くなります。もし指定口座で運用しない場合は収益金額に応じて確定申告が必要になる場合もあります。申告のためには税に対する勉強が必要になりますが、勉強することで節税の知識が身につくこともあるため、うまく生かしていくのがおすすめです。

②ロボアドバイザーと投資信託の違い

近年、AIが自動的に利用者の資産を運用する「ロボアドバイザー」の預り残高が増加しています。ただ、利用者の資産を利用者に代わって運用するということでは、昔から「投資信託」があります。

  1. 投資信託
    投資信託というのは、利用者から集められたお金を「ファンドマネージャー」と呼ばれる運用の専門家が株式や債券、不動産などに投資して運用するツールです。運用商品や運用方法は投資信託によって異なっており、利用者はどの投資信託を購入するかを自分で判断しなければなりません。
  2. ロボアドバイザー
    ロボアドバイザーは利用者から預かった資金をAIが運用するツールであり、各利用者に即した運用方法が提案されます。代表的なロボアドバイザーにはWealthNaviやTHEO、楽ラップなどがあります。

ロボアドバイザーと投資信託の違いをスペック別に見ると、以下になります。

利用適任者

  • ロボアドバイザー:初心者
  • 投資信託:中級者

ロボアドバイザーはポートフォリオの作成から商品の選択、運用まで全てロボアドバイザーが行うため、投資経験の無い初心者には最適なツールです。ただ、ロボアドバイザーには投資の全てを任せられる「投資一任型」の他に、ポートフォリオの提案だけをする「アドバイス型」があります。アドバイス型の場合は運用自体は利用者が行うため、投資に対する意欲と経験が求められます。

一方、投資信託の場合は、利用者が数千もある投資信託の中から自分に合った商品を選択しなければなりません。従って、投資に対するそれなりの知識と経験が必要であり、中級者向けのツールになります。

投資適応診断

  • ロボアドバイザー:あり
  • 投資信託:なし

ロボアドバイザーは利用者の投資に対する適応性やリスク許容度を無料で診断してもらえます。診断項目には年齢や年収、金融資産、積立額、投資目的、リスクへの対応などがあります。診断結果に基づいて、ロボアドバイザーが各利用者に適したポートフォリオを作成します。

適応性やリスク許容度を診断するのは、利用者ごとに適した投資内容が異なるからです。例えば、20代の人であれば長年に渡って収入を得る機会があるため、比較的リスクを持った運用が可能です。従って、長期間の運用を前提とした投資スタイルを組むことができます。

一方、60代の人の場合は収入の道が限られており、老後の資金確保という面からも、利益よりは安定が求められます。従って、ロボアドバイザーも最小限のリスクで運用することを目指します。

投資信託の場合は利用者が商品を選択することから自己責任の色が濃くなっており、リスクに対する判断は利用者自身が行わなければなりません。

リバランス(資産配分調整)

  • ロボアドバイザー(一任型):自動
  • 投資信託:提案のみ

ロボアドバイザーの特徴であり、メリットと言えるのがリバランスです。リバランスとは、ポートフォリオにおける資産配分のズレを修正することです。長年資金を運用していると、相場の変動などで投資商品の資産価値が変化します。

例えば、資産配分を株式50対債権50の割合で運用していたのに、株式相場の上昇によって株式70対債権30に変化することがあります。その場合に、所有する株式を売却したり、債権を買い増ししたりして元の50対50に戻すのがリバランスです。ロボアドバイザーはこのリバランスを自動的に行ってもらえます。

投資信託の場合はリバランスの提案をしてもらえたとしても、リバランスは利用者自身で行わなければならないため、かなり負担がかかります。

最低投資額

  • ロボアドバイザー:1万円~
  • 投資信託:100円~

100円という少ない資金で運用を始められる点が、投資信託の最大のメリットとも言えます。投資信託は多くの利用者の資金をまとめて運用するため、利用者1人の資金は少額でも可能になります。大手のSBI証券や楽天証券は100円からの購入になっています。

ロボアドバイザーもそれほどの高額な資金が必要なわけではなく、THEOは1万円から、WealthNaviや楽ラップでも10万円があれば投資ができます。

自動積立

  • ロボアドバイザー:あり
  • 投資信託:あり

投資において、リーマンショックのようなリスクを回避し、所有商品の平均価格を低減化することに役立つのが自動積立です。自動積立が長期運用の常道とも言えます。また、自動積立てであれば少額でできるために資金面での負担が無く、相場の変動に一喜一憂せずに投資を継続できます。自動積立は投資信託、ロボアドバイザー共に対応しています。

手数料の透明性

  • ロボアドバイザー:優
  • 投資信託:劣

ロボアドバイザーの手数料は非常にシンプルで分かりやすくなっています。手数料はどのアドバイザーでもほぼ年率1%になっており、他に請求されるものはありません。また、利用期間による割引や、運用金額による割引などが提供されているものもあります。

一方、投資信託の手数料は種類が多く、分かりにくい面があります。

  • 購入手数料(購入時ごとの費用):0~3%
  • 信託報酬(1年ごとの費用):0.2~2%
  • 信託財産留保(売却時ごとの費用):0~3%

ちなみに、同じ投資信託でも銀行や証券会社の窓口で購入するよりも、ネット専業証券やネット銀行の方が経費がかからない分、手数料が低めに設定されています。

なお、ロボアドバイザーは解約時の手数料が無料になっていますが、投資信託では手数料を取られるのが一般的です。

管理の容易さ

  • ロボアドバイザー:優
  • 投資信託:良

日中仕事をしているサラリーマンにとって、最も重要と言えるのが投資にかかる手間の削減です。実際に、投資に費やせる時間は平日の夜中と休業日しかありません。投資一任型のロボアドバイザーであれば、全てをロボアドバイザーに任せることができるため、利用者は運用結果の数字を見ているだけで済みます。

また、現在ではスマホが必需品になっていますが、ロボアドバイザーには専用のスマホアプリの提供されているものがあり、パソコンと同様な管理が可能になっています。積立額や運用状況などがいつでも簡単にスマホからチェックできます。

投資信託も運用はファンドマネージャーがやってくれますが、リバランスに関しては自分で行うというのがほとんどです。従って、運用状況を確認しながら、割安な商品やバランスの取れる商品などを検討しなければなりません。また、スマホアプリへの対応が無いため、スマホで見る場合は管理画面が見づらくて分かりにくいという欠点が出ます。

元本保証

  • ロボアドバイザー:なし
  • 投資信託:なし

基本的にどちらも投資であることに変わりはないため、元本の保証はありません。ただ、どちらも投資信託という性質から、安全性は(他の投資手法と比較すれば)相対的に高くなっています。

商品数

  • ロボアドバイザー:すくない
  • 投資信託:多い

ロボアドバイザーは一般的に海外ETF(上場投資信託)で資金を運用しています。ETFはその名の通り、投資信託でありながら上場されているため、自由に売買ができます。ただ、ETFとい性質上、商品数はそれほど多くありません。

一方、投資信託はファンドマネージャーが多種多様な商品を組合わせており、日本で販売されている投資信託は数千アイテムもあります。逆に、量の多さが選択時間におけるデメリットに繋がっています。また、商品の質がピンからキリまであるというのが実態です。