ロボアドバイザーの年利について
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ロボアドバイザーの年利とは?
ロボアドバイザーは年間どのくらいの利益を出すのでしょうか。その目安となるのが年利です。今回、この年利と言うテーマでお話しをしていくのですが、最初に年利とは何かを解説したうえで、ロボアドバイザーの場合、リスク許容度の調整によってそれが変化するという点や各業者ごとの年利の比較、他の投資方法との比較などを紹介しながらロボアドバイザーの年利についてお話ししていきます。これを読めばきっとロボアドバイザーの年利について知ることができるのではないでしょうか。
最初に年利について説明します。一言で言うと、1年間の利益率です。つまり、1年間で何%儲かるかと言うことを意味します。また、投資の場合はリターンなどを含めた利回りのことを指し、それを含めない利率とは異なる点に注意が必要です。一般的に利回りと言えば1年間の利回り、年利を意味します。この年利が何%かを見ることによってこのロボアドバイザーはどの程度収益を上げてくれるのかと言ったことを知ることが可能で、重要な指標とも言えるのです。
この年利ですが、表面利回りと実質利回りが存在します。表面利回りは手数料抜きでの純粋な利回り、実質利回りは手数料や税金など経費や支出を引いて出した利回りで、この実質利回りが自分の手元に入る本当の利益となるのです。
ちなみに今回の記事は比較などを行う上で表面利回りを利用しているので、実際に利益が期待できる金額とはやや異なりますから注意してください。
ロボアドバイザーの年利はリスク許容度で変化する
ロボアドバイザーの年利は多くの場合0(時にマイナス)~9%程度です。これはリスク許容度で変化します。ロボアドバイザーには、主に「ハイリスク・ハイリターン型」と「ローリスク・ローリターン型」があり、前者は株式などの比重を高めることによってリターンを狙うという戦略で運用を行い、後者は国債などの債権を重点的に購入すると言ったポートフォリオを作ろうと動きます。基本的に分散投資を行うため両者共に一通りの資産を購入するのですが、このリスク許容度によって変化するという点を知る必要があります。ただ、ロボアドバイザーは個々の年収や保有資産などに差があるため、資産運用でリスクを受け入れることができる範囲、つまりリスク許容度も異なるという点に注意すべきです。例えば、資産が少ない場合は資産を失わないためにリスク許容度を最大にしてもかなりリスクが低い設定になる場合もありますし、逆に資産が多い場合は、ローリスク指向であっても時に多少のリスクをとる運用を行う場合があります。これは各ロボアドバイザーによって異なり、「年齢」「年収」「資産額」などの同じ判断材料でも資産運用が異なります。リスク許容度によっても年利は変化しますが、ロボアドバイザーの業者ごとによっても年利は変化するのです。
一例としてこれから挙げる業者の一つであるTHEO(テオ)におけるリスク許容度は20代など若い年齢層の場合リスク許容度は増える傾向にあり、30代~50代の現役世代は給与などの安定収入があるため、許容度は場合によって更に高めになります。60代以上の高齢者層は年金以外に定収入がない場合は低リスクの運用になる傾向です。
また初期の投資金額によってもリスク許容度が高いと判断され年利が高めのややリスクの高い資産に比重がかかります。
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ロボアドバイザー各業者ごとの年利比較
ロボアドバイザー各業者ごとの年利比較をしてみると、業者によってややばらつきが見られます。
今回比較したのは先ほどのTHEO(以下、テオ)、ウェルスナビ、楽ラップ、マネラップです。概要を手短に説明すると業界の草分け的な存在で個々に合ったプランを作るテオ、金融機関とのつながりも強く、実際に金融機関にロボアドバイザーを提供しているウェルスナビ、ネット通販の楽天の関連会社楽天証券が運営する楽ラップ、そしてマネックス証券が運営するマネラップという業者になります。
共に複利ベースの年利で比較すると、テオが1.44%~9.39%、ウェルスナビが2.17~5.31%、楽ラップがマイナス0.95%~4.79%、マネラップが2.87%~9.58%となります。ちなみにこれは表面利回りの年利であるため、更に手数料などがかかります。手数料での比較を行うと、テオは年間1.14%、ウェルスナビは年間1.11%、楽ラップは年間0.99%、そしてマネラップは年間0.895%という調査結果がありました。ただ、これは取引内容によって多少変化する点に注意が必要です。また、年利が非常にばらつきがあったのはリスク許容度のレベルによるものになります。
ただ、全体的に年利の目安として表面利回りで5%程度と考えるのが良いのではないでしょうか。
ロボアドバイザーの年利はどの程度のレベルなのか?
ロボアドバイザーの年利は他の投資に比べてどの程度のレベルなのか、通常の株式利回りと、不動産投資、ソーシャルレンディング、そして投資信託などと比較してみました。
まず、株式投資利回りは1~7%程度と言われています。これは様々な状況があるので一概には言えませんが、アマチュアレべれるであれば5%を越えるのはかなり困難と言われている年利でロボアドバイザーよりもやや低めです。
不動産投資は都会などの場合4~6%程度です。これはマンションなどの建物を購入し、家賃収入を購入金額で割った金額に運用年数で割ることによって出すことができます。この利率はリゾート地や一部の急激な人口増の見られるエリアでは更に高くなる可能性がありますが、急激に下がるリスクもあります。
ソーシャルレンディングは簡単にに言うとネット上で合法的にお金を貸し付けるものになります。通常人にお金を貸す場合は消費者金融や銀行のように金融庁などのから与えられる免許や認可などが必要なのです。しかし、ソーシャルレンディングは投資型クラウドファンディングとも呼ばれていることから、そういったものが必要のなくても行えるというメリットがあります。
ちなみに目安となる利回りは5%程度です。
税金以外は経費がないというメリットがあり、実質利回りが高いです。ただし、トラブルも起きやすい投資でもありリスクが高いと言えます。
最後が投資信託です。これは投資をプロに任せてしまうというサービスでロボアドバイザーの競合相手です。この利回りは1~9%と幅がある傾向で、ロボアドバイザーよりやや高い場合も少なくありませんが、報酬が高いため、実質利回りの年利がやや低い弱点を持っています。そのためうまく運用できても実質利回りが低いことも珍しくありません。
ロボアドバイザーの年利を知ってサービスを選ぼう
ロボアドバイザーは年利の目安として5%程度と考えた方が無難です。アメリカのバークシャー・ハサウェイのように年利20%を超える運用を行っている所と比較するとやや少ないような数字に見えますが、AIを使ったこのサービスはどんどん進化しており、将来的にその利回りもより高くなって、限りなく有名な投資家に近づく可能性を秘めています。このロボアドバイザーの性能の目安として年利は非常に重要ですから、ロボアドバイザー選びの際は平均的な年利をリサーチし、余裕があれば実質利回りも調査してみてはいかがでしょうか。きっと自分に合ったロボアドバイザーに出会うことができます。ただ、年利は時にマイナスになることもありますから、その点はあらかじめ注意してください。
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