ウェルスナビ(WealthNavi)の手数料

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WealthNavi(ウェルスナビ)にかかる手数料

最近、テレビで時々「WealthNavi」のCMが流れています。WealthNaviというのは、AI(人工知能)を搭載したロボアドバイザーのブランドことであり、利用者に代わって資産を自動的に投資で運用します。利用者は資産を運用してもらう代わりに、WealthNaviに手数料を支払います。

そこで、よく聞かれる言葉が、『WealthNaviで投資しても良いけど、手数料の高いことが気になる』です。ただ、手数料に関しては実際に支払う現金だけではなく、目に見えない費用も考慮しないと、適正な評価ができません。つまり、時間や労力、経験、知識というものを数値に換算しないと、本当の手数料が測れません。

WealthNavi(ウェルスナビ)の手数料は1%

WealthNaviの手数料は預り資産に対して年率1%です。預り資産が100万円なら、年間で1万円を取られます。なお、3,000万円を超える部分については、年率が0.5%に下がります。例えば、預り資産が5,000万円であった場合は3,000万円が1%で、残りの2,000万円が0.5%になります。

その他の手数料に関してはWealthNaviの公式サイトに以下の記載があります。

  • クイック入金:無料
  • 自動積立:無料
  • 金融機関振込:金融機関側で必要
  • 出金手数料:無料
  • 売買手数料:無料
  • 為替手数料:無料
  • 為替スプレッド:無料
  • リバランス:無料
  • 口座開設:無料

金融機関における振込手数料以外は全て無料になっています。

ただ、費用という面ではその他に「信託報酬」があります。WealthNaviは国際的な分散投資を図るため、投資対象を海外ETF(上場投資信託)としています。この海外ETFの適切な維持・管理を行うための経費として、投資信託の運用会社に年率0.10~0.14%の費用がかかります。その費用を利用者が負担します。なお、信託報酬はロボアドバイザーに限らず、投資信託を購入する時に必ず必要となる費用です。

信託報酬はリスク許容度によって変わります(左:リスク許容度、右:信託報酬)。

  • 1:0.14%
  • 2:0.11%
  • 3:0.10%
  • 4:0.11%
  • 5:0.11%

WealthNavi(ウェルスナビ)の手数料における特典

WealthNaviの手数料に関しては、負担を軽減できる以下の特典が用意されています。

1.長期割

WealthNaviには「長期割」というプログラムが備わっており、長期に渡って資産を運用していると、最大で0.90%まで手数料が割引かれます。長期割の内容はWealthNaviにおいて、一定の金額を7ヶ月以上運用し続けると、6ヶ月ごとに手数料の割引率が拡大します。なお、長期割の適用は出金していないことが条件であり、出金すると運用月が再スタートになり、翌月から手数料は割引の開始前のものに戻ります。

  • 運用額が50万円以上~200万円未満:割引率0.01%
    50万円の投資を出金せずに5年続けると、手数料が最も低い0.90%になります。
  • 運用額が200万円以上:割引率0.02%
    200万円の投資を出金せずに2年6ヶ月続けると、手数料が0.90%になります。

例えば、50万円の入金後、出金せずに6ヶ月が経過すると、翌月(7ヶ月目)から手数料が0.01%割引かれ、0.99%になります。さらに、出金をしないまま150万円を追加入金し(投資額200万円)、6ヶ月が過ぎると13ヶ月目から手数料が追加で0.02%割引かれて0.97%になります。

2.DeTAX(デタックス)機能

WealthNaviの「DeTAX」を利用すると、手数料が実質的な割引になります。DeTAXというのは、投資で得た利益に課される税金を最適化(負担の軽減)するツールのことです。

WealthNaviの運用で利益が出れば当然、利益額に応じた所得税を納めなければなりません。WealthNaviの運用益に対して税金が課されることになると、WealthNaviは自動的に保有している銘柄の中で、「含み損」の生じている銘柄を決済します。つまり、損失を確定させて利益と相殺すれば利益が減少し、納税額の負担が減ります(実質的な納税の先送り)。DeTAXの機能によって、多くのケースで年間0.4~0.6%の負担減となっており、1%の手数料が事実上半減されます。

WealthNavi(ウェルスナビ)の手数料の手数料の計算方法と支払日

WealthNaviにおける1日分の手数料の計算式は以下の通りです。
・1日分の手数料=預かり資産(時価評価額、現金以外)×1%÷365日×1.10(消費税)
3,000万円を超える部分の手数料は、0.5%で計算します。

上記の計算式で算出された1日分の手数料を1ヶ月分に換算し、1円未満を切捨てた金額を翌月の手数料として支払います。なお、手数料の支払日は運用した月の翌月5日です。

例えば、50万円を1ヶ月間(30日)運用し、時価評価額は変わらなかったとします。その場合の1ヶ月分の手数料は以下になります。
500,000円×1%÷365日×1.10(消費税)×30日=450円

450円が翌月の5日に手数料として、口座の現金部分から自動的に引落とされます

WealthNavi(ウェルスナビ)の1%の手数料の価値

WealthNaviの手数料の1%だけをとらえると、決して安くはありません。ネット証券で自分自身で資産運用をすれば、0.05%程度の手数料で済ませられることを考えると、非常に高いとも言えます。

ただ、投資において最も重要になるのは「費用対効果」です。かけた費用に対して、どれだけのリターンを得られるのかということです。100万円で200万円の利益を得るより、50万円で200万円の利益を得られた方が良いに決まっています。

ネット証券の手数料の0.05%とWealthNaviの1%を比べると、WealthNaviは20倍の費用を支払うことになります。仮に、費用が手数料だけだとすると、例えばネット証券で手数料が1,000円がだった場合、WealthNaviは2万円の手数料ということです。

数字だけを見ると、手数料の高い分だけ損することになりますが、しかし、WealthNaviには「完全自動化」というベネフィットがあります。ポートフォリオの作成や投資対象の選定、商品の購入、積立投資、リバランス、税金の支払いや最適化まで全てWealthNaviが行います。利用者は「時間」、「労力」、「知識」、「経験」が不要になっています。

つまり、時間や労力、知識、経験をどのように判断するかで、ネット証券とWealthNaviの手数料の差の意味が変わってきます。例えば、WealthNaviが行っている作業を自分でやるのは並大抵のことではありません。投資の判断材料となる情報を得るのにも、相当な時間と労力を要します。

仮に、サラリーマンの場合は日中に行うわけにはいかないため、仕事を終わってからになります。その場合は、相当な体力と気力を要します。もし、投資の作業のために会社を1日休めば、給料分の日給を投資の費用としてつぎ込んだことになります(給料が20万円の場合は1万円、30万円の場合は1万5千円)。

さらに、投資にはかなりの知識と経験が必要です。知識と経験が無いのに自分で投資を行えば、利益どころか莫大な損失を出す危険性が高くなります。

以上のようなことを考慮すると、WealthNaviの1%の手数料が高いとは決して言えません。特に、投資未経験者が仕事に影響を与えずに投資で利益を得られるのであれば、1%は妥当とも言えます。


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