ロボアドバイザーの分配金について

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ロボアドバイザー“ウェルスナビナビ”の分配金について

ロボアドバイザーの代表格である大人気なウェルスナビ。
そのウェルスナビで資産運用を行っていると、定期的に分配金をもらうことができます。

分配金を貰えるのは、ETFが投資信託の一種だからです。
投資信託とは、株や債権などの資産に投資信託を運用している会社(※1)を経由して投資をすることになるわけですが、資産からは配当金や利子などの“インカムゲイン”と、資産売却で得られた値上がり益である“キャピタルゲイン”が発生します。
このインカムゲインとキャピタルゲインをETFの“保有口数”に応じて分配してもらえるのです。

※1.例えば、VTI(米国株)、VWO(新興国株)、VEA(日欧株)などのETFは“バンガード”というアメリカの運用会社です。

分配金を貰える時期や貰える金額は投資先であるETFによって異なります(ウェルスナビで資産運用する場合、世界約50か国の約10,000銘柄のETFへの投資となります)。
また、銘柄によっては貰えない場合もるので注意しましょう。

ロボアドバイザー“ウェルスナビ”での分配金の支払い時期について

ロボアドバイザーの代表格であるウェルスナビでいつ分配金が支払われるのか解説しましょう。

  • 分配金支払いが“毎月”
    AGG(米国債券)
  • 分配金支払いが“三ヶ月 (3月、6月、9月、12月)ごと”
    VTI(米国株)、VWO(新興国株)、VEA(日欧株)、IYR(不動産)
  • 分配金の支払いが“ない”
    GLD(金)

分配金の支払い時期について注意点があります。

それは、分配金が支払われる日にちは銘柄ごとに異なるというものです。
過去の実際にあった分配金支払いデータを参考にして説明しましょう。
とある6月に分配金支払いがされたのですが、6月8日に米国債券(AGG)の分配金支払い、6月28日にVTI(米国株)VWO(新興国株)VEA(日欧株)の分配金支払いがされました。
そして、6月に分配金支払い予定であったIYR(不動産)は7月3日に支払いがズレこみました。

このように、分配金支払いの日にちは銘柄ごとによって大きく異なり、翌月にズレこむことすらあるので注意しましょう。

ロボアドバイザー“ウェルスナビ”で貰える分配金の金額について

ロボアドバイザーのウェルスナビで資産運用をして貰える分配金ですが、この分配金はETF銘柄の保有口数によっても異なりますが、ETF銘柄の種類によっても異なります。

というのも、“ETF”と一口に纏めていますが、ETF銘柄によって運用資産の種類や数が全く異なるからです。
例えば、米国株(VTI)です。
VTIは“バンガード・トータル・ストック・マーケット”の略称であり、Apple Inc.(構成比率2.9%)、Alphabet Inc. (構成比率2.0%)、Microsoft Corp.(構成比率2.0%)などの構成株式銘柄数が約3600銘柄もあります。

VEA(日欧株)は、“バンガード・FTSE先進国市場”の略称であり、アメリカを除いたヨーロッパやアジアの先進国の株式約3,900銘柄に投資しているETFです。
このため、構成銘柄にはスイスのネスレ(構成比率1.2%)、韓国のサムスン電子(構成比率1.2%)、日本のトヨタ自動車(構成比率0.9%)などが入っています。

このように、ETFは各銘柄によって構成資産が全く異なるので分配金の金額も変わります。
参考までに、分配金の金額を決める要素の一つであるインカムゲインの配当金の利回りを紹介しておきましょう。
2019年5月の各銘柄の配当利回りは以下のようになっています。

  • AGG(米国債券):2.86%
  • VTI(米国株):2.14%
  • VWO(新興国株):0.82%
  • VEA(日欧株):1.72%
  • IYR(不動産):2.74%

ロボアドバイザー“ウェルスナビ”の分配金で手数料を相殺できる

ロボアドバイザーのウェルスナビは、僅か2年8ヶ月で利用者が19万人、預かり総資産1,900億円を突破した大人気なロボアドバイザーです。
しかし、そんなウェルスナビにも一つだけ欠点があります。
それは手数料の高さです。
ウェルスナビは年に運用資産の1%が手数料として必要になるんです(運用資産3,000万円以上の場合は0.5%)。

ところが、この手数料を分配金で相殺できてしまいます。

2018年1月から30万円の元金で毎月1万円の積み立てで運用スタートした場合、手数料は約4,000円必要になりました。
それに対して、分配金は5,885円貰うことができました。
細かい分配金の内訳は以下の通りです。

  • AGG(米国債券):394円
  • VTI(米国株):1,602円
  • VWO(新興国株):904円
  • VEA(日欧株):2,363円
  • IYR(不動産):603円

つまり、ウェルスナビの欠点とされる手数料の高さは分配金で十分に相殺できるわけです。

ロボアドバイザー“ウェルスナビ”の分配金のメリットとして複利効果もある

ロボアドバイザーのウェルスナビで分配金を得られるメリットは手数料を相殺できるだけではありません。

分配金の再投資による複利効果での利益アップが狙えるんです。
複利効果とは、元金の他に分配金などで得られたお金も投資資金にして投資金額を増やして利益を増やせる効果のことです。

では、実際にどれくらい利益アップが狙えるか計算して見ましょう。
30万円の資産で運用スタートし、毎年約6,000の分配金を貰ると仮定して全てを再投資に充てます。
そして、ウェルスナビ株式会社CEOの柴山さんの2016年1月から2019年7月の運用利回りが年約7%であったことから、利回り7%で計算します。

すると、運用スタートしてから20年目には分配金だけで約25万円もの利益を得られる計算になります。
ほぼ元金丸ごと特になるんです。
実際には、運用資産が増えるほど分配金を貰える量も増えるので更に利益は増えます。

このように、分配金を再投資に充てると利益をかなり増やすことができるんです。

ここで一つ疑問が発生します。
それは、「分配金を再投資に充てるにはどうすればいいのか?」というものです。
実は、ウェルスナビは分配金を自動的に運用資金にしてくれる便利な機能があるから何にもしなくていいんです。

具体的に説明しましょう。
支払われた分配金は“現金資産”という分類で、運用資産とは別に管理されます。
そして、運用資産評価額が250万円未満の場合、現金資産が「1,000円+約三ヶ月分の手数料以上ある状態」で、なおかつ「現金資産が運用資産の0.4%以上ある状態」である場合に分配金(現金資産)の再投資が行われます。

運用資産評価額が250万円以上である場合は、「10,000円+約三ヶ月分の手数料以上ある状態」が再投資の条件となります。

つまり、分配金が一定以上たまったら自動的に再投資に充ててくれるわけです。
ウェルスナビでは、分配金の再投資のために自分で何らかのアクションをする必要がないので、「放っておくだけでいいから手間がかからなくて楽!」だと非常に良い評判を得ています。

ちなみに、ウェルスナビで分配金がどれくらいもらえたのか簡単にチェックすることができます。
ウェルスナビのログイン画面右上にある「取引履歴」をクリックすればどれくらいもらえたのか確認することができます。
そして、「ポートフォリオ」という項目の「現金」の残高に分配金が反映されるのでどれくらい分配金が貯まっているかもすぐにチェックできます。


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