ロボアドバイザーと配当金
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ロボアドバイザーは毎月配当金が入るものが珍しくない
ロボアドバイザーが投資する対象はそれぞれ異なりますが、海外ETF(上場信託)や株式などのさまざまな金融商品を組合せて運用するのが特徴です。どんな資産にどれだけ投資するかはロボアドバイザーの特性や自分のリスクの許容度によって違いが生じ、リスクが大きいほど値上がりが期待できる資産に投資される割合が高くなります。
これは先進国と途上国の金利の差からも明らかなように、人口増が見込める地域では多少金利が高くてもお金を借りる人が多くなるからです。ビジネスチャンスが大きいのも特徴になりますが、その分リスクも大きくなる傾向があります。
ロボアドバイザーは国をこえてさまざまな金融商品を購入することが多くなりますが、その中には毎月分配金が発生するETFが含まれる場合もあります。株式投資などでも配当金が発生することがあるものの、ETFの中には毎月分配金が発生するなど支払いのサイクルが非常に短いものがあります。
ETF自体に値上がりが期待できない場合は配当金が出るかどうかで利益に大きな差ができるため、ロボアドバイザーは配当金がこまめに支払われる金融商品を組み込むことが一般的になっているのです。
配当金は基本的に再投資に使われる
ロボアドバイザーが配当金を受け取った場合は基本的に再投資に使われるようになっています。これは再投資を行うことによって口数を増やせば、さらに大きな利益が生み出せる可能性があるからです。
利息分で口数を増やして利息を受けとる感覚で、複利でさらに収益をあげられるようになります。配当金を受け取ってそのまま使ってしまった場合と再投資をした場合では収益性が大きく異なるのです。利回りに大きな影響を与えるため、ロボアドバイザーに任せると特に指定しない限りは再投資が行われると覚えておくのがおすすめです。
ただし、ロボアドバイザーの設定や特性によって再投資までに時間がかかることがあります。ロボアドバイザーは投資をするタイミングをチェックし、利用する人の許容できるリスクの範囲で投資を行います。市場が加熱気味で値上がりが見込みにくい金融資産をさけ、より利益をあげやすい金融資産を探すなど常にバランス調整を行うからです。
投資のタイミングによっても利回りにも差がでてしまうため、ロボアドバイザーの性能や判断基準で利回りが変化する場合もあるのです。お金をプールして投資のタイミングを探るのも投資の基本になるため、ある程度任せる意識も大切になってきます。
配当金が発生した場合に受け取れる設定ができるロボアドバイザーも存在しますが、受け取った場合と受け取らない場合の差異についても知っておいた方が良いのです。
運用金額が大きくなると再投資の判断がずれることもある
ロボアドバイザーはそれぞれのサービスで配当金再投資の判断に違いが出ます。ロボアドバイザーの中には運用益や金額によって再投資の判断を切り替えるものもあり、一定金額以下であれば保留を優先するなど工夫をする場合があるのです。
積極投資を優先するロボットアドバイザーを優先するのか、保留判断が多く自分で再投資先などの判断ができるロボアドバイザーが良いかは人によってかわります。
詳しいロボアドバイザーの仕様も調べれば把握できますが、多くの人はそこまで踏み込んで調べないのがポイントです。これは調べて違いを知っても、実際に中長期で任せた場合にどの程度の利回りの違いが出るかという運用実績を優先する人が多いからです。
別の見方をすると、ロボットアドバイザーによっては投資に回した金額によって利回りがかわる場合があるということでもあります。ただし、投資金額自体の利回りなどの影響も受けるため、過去実績はあくまで見込みとする冷静さも必要になります。
お金の流れは常に変化を続けているため、ロボットアドバイザーでも同じ成果を出し続けられるとは限らないからです。
配当金のある金融商品とそうでない商品の違いを知ることも大切
ロボアドバイザーに任せるよりも自分で配当金を受け取って運用した方が得なのではと考える人もいるはずです。これは場合によって正解であり、間違いでもあります。何が正しいかはまず配当金のある金融商品とそうでない金融商品の差を知っておかなければならないからです。
配当金のある金融商品は毎月、隔月、四半期に1度など、さまざまなペースで配当金を支払います。年2回、年1回といったボーナスのような支払いを行う金融商品もあれば、まったく配当金が発生しないものも存在します。注意したいのは配当金が発生しない金融商品ほど値上がりが期待できるということです。
さまざまな金融商品は、投資家のお金を利用し、資産を積極的に運用することで利益を出します。しかし、その利益をいつ受け取りたいかは投資家によって違いがあります。そのため、毎月配当金を支払うなどバリエーションが生まれる理由になっているのです。
ポイントになるのが、配当金の支払いの頻度や金額が少ないほど、金融機関や投資期間は積極的な資産運用ができるということです。配当金がない場合はその配当金相当を別な投資に当て、複利を得ることで収益にしていくのが金融商品の基本になります。
配当金を受け取らない場合は運用期間が配当金を再投資に当てることが基本で、その分だけ金融商品の取引規模が大きく、1口当たりの値上がりが期待できるようになるのです。逆に言えば毎月配当金がある金融商品はそれだけ値上がりが期待できず、複利に期待できない商品ということになります。
配当金を受け取っても、それ以上に運用で利益があげられる金融商品に投資しなければ複利が発生しない分マイナスになりかねないのです。これは資産の中長期の運用をする場合に必ず考えなければならないことで、投資をしなければ複利の利回りにあたる部分を自分で消費することになります。
もし、配当金を受け取るタイプのロボアドバイザーを利用するのであれば、そのお金をどのように使うかまで考えた方が良いのです。
ロボアドバイザーを選ぶなら配当金を気にせずに利回り中心で考えるのも方法
ロボアドバイザーを選ぶのであれば、配当金を気にしないというのも選択肢になってきます。配当金はあくまで投資先を選び、リスクを分散させるための手段でしかないからです。どの金融商品を選択し、配当金中心で資産を増やすのか、金融資産自体の値上がりで利益を出していくかはロボアドバイザーによって異なります。
複雑に考えるよりも過去の実績などをチェックした上で、利回りで比較をした方がシンプルにロボットアドバイザーを選ぶことができます。
例外となるのがロボットアドバイザー以外の投資を併用する場合です。これはロボットアドバイザーの資産運用を参考にし、別な投資をすることで利益が増す可能性があるためです。リスクの分散のためにロボットアドバイザーの運用益を別な資産の投資に当て、効率化を目指していくという方法もあります。
注意したいのは人間の推測やヒューマンエラーによる損失が発生することがあり、だからこそロボットアドバイザーが活躍している面があることです。感覚便りで理論を学んでいなければ、ロボットアドバイザー任せにした方が利益が上がる可能性もあります。
まったく別な考え方をするのであれば、配当金を遊ぶお金に回すという考え方もできます。資産が減らない範囲で自分の生活の質を上げるなど、利回りよりも楽しみを優先する方法もあるのです。
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