ロボアドバイザーと「源泉徴収」

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ロボアドバイザーと言っても種類があるので源泉徴収も関係ないものも

近頃ではロボアドバイザーのおかげで、あまり投資自体に詳しくない人でも資産運用が出来るようになりました。
でもこのロボアドバイザー、まず利用するのはどんな投資がその人に向いているのかを判断する方のロボアドバイザーですね。
ちょっと笑い話のようなことなのですが、そちらの方のロボアドバイザーを利用した場合でも、課税されるのかと誤解した人があったといいます。
どちらもロボアドバイザーという名称を使っているので、混乱してしまったのですね。
どちらかの名称を変えるか、それとも別名にしてくれれば面倒がないのですが、なかなかそうもいかないようです。
もちろん源泉徴収とか課税対象になるのは、取引を自動でやってくれる方のロボアドバイザーを使った投資です。
儲けが出なければもちろん課税対象にはなりませんが、それなりにプラス利益が出れば課税の対象になってしまいますね。
つまり税金の申告が必要になってくるのです。こう言ってはなんですが、正直面倒だと思う人は決して少なくないはずです。
せっかく自動で取引してくれているのだから、税金の申告も自動でやってくれないだろうかと思ってしまうのは、これ当然のことです。
実はこちらのロボアドバイザーを使用しての取引でも、いちいち申告をしなくていい方法もあるのです。源泉徴収として、収めてしまう方法です。

ロボアドバイザー利用で作れる口座の種類は源泉徴収してくれるものも

まずこのロボアドバイザーを利用している時に、どんな口座を作れるのか見てみましょう。
口座自体は2種類ですが、内容を見てみると3種類あることがわかります。
1つは一般口座です。何となくこれを利用している人、多いかもしれませんが、これが一番面倒ですね。
確定申告も年間取引報告書も、自分でやらなくてはいけないのがこの一般口座なのです。
せっかく面倒のないロボアドバイザーを利用しているのに、ここで時間と労力を取られてしまいます。面倒ですし、特に初心者は避けたいものです。
次に特定口座です。文字面が、特定、なので意味不明と避けてしまう初心者もいるかも知れません。しかしこの特定口座は、非常にお役立ちです。
特定口座は2種類似また分かれます。源泉徴収ありと、なしです。
無しにした場合、一般口座と同じく確定申告が必要になります。しかし年間取引報告書は、証券会社が作成してくれるので不要です。少しだけ楽ですね。
そして源泉徴収ありにするのが実は最も面倒がなく、何故なら確定申告も報告書の作成も必要ないからなのです。
源泉徴収というと、多額に税金を取られるかもしれないと思う人もいますが、そういうものでもありません。
また源泉徴収を自動でやってくれている特定口座の場合も、確定申告で支払った税金が戻ってくることもあります。
損が出た場合3年間繰越ができますので、その間に確定申告すれば節税できるのです。源泉徴収しているからいいや、で放置するのは避けたいですね。
また利益があまりに少ない場合、これも確定申告で戻りがあることもありますので、時には税務署に足を運ぶことも考えてみてください。

ロボアドバイザー使用の投資で何故源泉徴収が面倒無いのか

さてではロボアドバイザーで儲けた場合の税金についてです。
これは正直、普通の株取引とか投資商品と同じになります。出た利益の大体20%を、税金として支払うことになります。
元金が100万円で、その年の最後の口座の金額が140万だったとすれば、40万円に税金がかかると思ってください。
結構大きいなと思いますよね。でも脱税で追加徴収も馬鹿らしいので、きっちり支払っておくのが吉です。
一般口座や、特定口座の源泉徴収無しを選んだ場合、忘れずに確定申告に行きましょう。
というのも、これまでの一般投資の場合、毎日株価の上下を見ていたり為替相場に張り付いていたりと、神経と体力を使っていたものです。
しかしロボアドバイザーのおかげで、随分楽ができるようになりました。普段は放置して、普通の仕事や家事に精出すことも出来るようになったのですね。
がしかし、その手軽さというのは裏目にも出るものです。普段気を使わない分、申告時期になっても申告自体忘れてしまうことも、無いではありません。
また、損は出ていないからいいやと放置しておいた場合、自分の利益がどの程度出ているのか把握していないこともあるのです。
人間、損が出ているとかなり神経を使って、ああでもないこうでもないと悩み手段を講じますが、そこそこ利益が出ている時には無神経になるものです。
大きく利益が出た、などという時にはともかく、そこそこの利益でその年度の終了になった後の申告、忘れやすいのです。十分注意してください。
また場合によって、源泉徴収なしの特定口座を選ぶほうがいい場合もあります。いくら優秀なロボアドバイザーでも、少額の資金ではそうは大きな利益はでません。
なので少額の投資なら、あえて源泉徴収しないで置いたほうが、余計な税金を支払わずに済む、ということもあるのです。

小さな金額の投資をロボアドバイザーでやった場合源泉徴収は

少額での投資というと頭に浮かぶのが、NISAですね。
NISA口座で少額でロボアドバイザーが使えたら、これ楽だしそれこそそこそこの利益で回せるのではないか、そう期待も膨らみます。
特にNISAの場合非課税なので、これでロボアドバイザーで資金運用が少しでも出来たら、非常に助かります。
いくつかのロボアドバイザーは、NISAでも利用できます。源泉徴収も税金申告も必要のないNISAですから、これで一安心と思うかもしれません。
残念ながら、そう簡単にはいかないのです。
NISAで利用のできるロボアドバイザーの場合、資産設計は可能ですが実際の購入や資産管理は自分で行わなくてはいけないのです。
つまり、投資一任型ではなく、アドバイス型のロボアドバイザーなのですね。
ということは、初心者にはやはり荷が重くなりますので、こちらは諦めたほうがよろしいです。ベテランの人向き、ということですね。
初心者さんの場合はやはり普通に開設、特定口座で源泉徴収ありを選ぶのが最もおすすめです。
NISAで自動運用ができたら本当にありがたいですが、世の中そううまくはいかないのです。
NISA利用して非課税での運用は、ロボアドバイザーのアドバイス型の物で大丈夫、頼り切らないという人は頑張ってみるのもいいですね。

ロボアドバイザーを利用した口座で源泉徴収出来ない場合も

殆どの証券会社の場合、先に書いた特定口座の源泉徴収ありで、証券会社に税金を一任することが出来ます。
しかし稀に、これが出来ない証券会社もあるので注意してください。本当に一部の会社ですが、ロボアドバイザー利用では一般口座のみ、という会社もあります。
なので最初に口座を開く前に、そこの確認をしておきたいですね。
ロボアドバイザー利用した場合の口座の選択画面に、一般口座しかない場合は、特に初心者の場合避けたほうが賢明です。
税金の申告から年間取引報告書まで作るのは、初心者には手間と時間と労力だけ損になります。特定口座を利用できる会社を選んでください。
それでなくても忙しい税金申告時期です。他の仕事を持っていて投資も、と言う人の場合時間を削られるだけでいいことはありません。
その点は、利用を始める前にしっかりと確認しておいてください。
せっかくロボアドバイザーで楽に資産運用と思ったのが、裏目に出てしまうのはなんとしてでも避けたいところです。


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