ロボアドバイザーの金利について

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気になるロボアドバイザーの金利

最近話題の資産運用にロボアドバイザーがあります。このロボアドバイザーには様々な企業が様々な種類のものを提供していますが、気になるのはその運用実績、つまり投資額のいくらくらいが儲け(金利)として期待できるかということです。この金利についてお話ししていきますが、まず大前提としていくらロボットによる自動売買であっても元本割れを起こすことがあるということを上げることができます。ただ、今回はそういったリスクを考えた上でどの程度の金利が期待できるのかということをお話しし、同業他社との比較、従来のサービスである投資信託との比較、そして世界有数の投資家であるバークシャー・ハサウェイのウォーレン・バフェット氏との比較を行っていきます。これらの点について、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
まずロボアドバイザーの基本として、元本割れ回避の話題をお話ししてから本題の金利についてお話しします。元本割れ回避の手段として長期投資、積み立て、分散投資、リスク許容度の調整の4つです。
長期投資は長期的に全世界の経済は成長すると予測されており、現実でも右肩上がりでゆっくりではありますが成長していることから、長い目で見れば確実に利益が出るということです。なので単年で利益が出ずにマイナスになっても翌年に利益を出せばトータルで金利とも言える利益が出るということになります。
積み立ても重要です。一度に数百万円も投入するよりは十年で数百万円投資した時よりも暴落時のダメージが小さく、暴落して安くなった各種資産を積み立てによって定期的に購入し、高くなった時に売却することでダメージを回復させるということができるからです。
分散投資も重要で他の資産がマイナスでも別の資産で補うことが可能になります。
リスク許容度も調整すれば元本割れのリスクを減らせます。
このように様々な工夫をすることで元本割れを回避し、金利とも呼べる運用益を手にすることができるのです。


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ロボアドバイザーの金利の比較:ロボアドバイザー同士

最初にロボアドバイザーの主要企業同士の金利の比較を行います。結論から言うとここ数年(2016年7月~2019年7月)の比較ではウェルスナビ、テオ、マネラップが安定した金利を出していました。それ以外のロボアドバイザー企業2社はマイナスになっていたという結果です。ウェルスナビ、テオ、マネラップのそれぞれについてお話ししていきます。
ウェルスナビは日本国内のロボアドバイザーの最大手であり、最初にサービスを展開している企業の1つです。銀行などの金融機関向けにもサービスを提供しており、実績ナンバーワンと言えるロボアドバイザーになります。このウェルスナビの運用実績は平均2.17~5.31%でリスク許容によって異なります。
テオも金融機関で採用されているロボアドバイザーです。テオはウェルスナビよりも早い時期から専業のロボアドバイザー企業として活動を行っており、分散投資の数が多いと言うのが特徴となっています。その特徴のため比較的安定した資産運用を行っており、平均1.44%~9.39%となっていました。この幅の広さはリスク許容度など非常に細かい設定ができるため、安定しつつも幅があるという傾向があります。
マネラップはマネックス証券が提供しているロボアドバイザーです。コスト管理を徹底しており、ロボアドバイザー専業企業以外の強みを十分に生かした運営を行っているのが特徴で、平均2.87%~9.58%と3つの中ではかなり高い水準の金利を達成しています。
ちなみに他の企業に関してはマイナスになることもあり、-2%の利回りとなっているところもありました。

ロボアドバイザーの金利の比較:従来のサービスとの比較

ロボアドバイザーの比較として従来サービスの投資信託についても比較を行ていきます。結論を言うと、ロボアドバイザーの方がやや勝ることがあるということです。
ロボアドバイザーの金利は先ほどのデータをもとにすると約1.5~9.5%程度が期待できます。一方投資信託の場合は1~8%です。ただし、投資信託は様々な状況を乗り越えた長い年数の実績であり、ロボアドバイザーの数年の運用実績に比べて比較が難しいところがあるため注意が必要です。
ただ、確実に言えることはロボアドバイザーの方が少額から利用できる点、逆に投資信託のパックになったものの方がロボアドバイザーより手数料が安い点があります。
そのため、手数料を差し引いたコストを考えるとほぼ互角という見方もできます(ただし、ロボアドバイザーと同じことをひとが行うファンドラップはロボアドバイザーより若干高い)。
これらのことから純粋な金利ではロボアドバイザー、手数料を引いた実質的な金利ではほぼ互角と言うのが現在の結論です。しかし、ロボアドバイザーも普及により手数料が安くなってきていますし、純粋な金利に関してはこれから起こりうる様々な暴落イベントを考えた場合投資信託の方が強さを発揮する可能性も否定できません。

ロボアドバイザーの金利:世界有数の投資家の運用実績のと比較

ロボアドバイザーの金利比較として世界有数の投資家であるバークシャー・ハサウェイのウォーレン・バフェット氏とも比較してみます。結論を言うと、ウォーレン・バフェット氏の圧勝です。やはり世界有数の投資家には勝てませんでした。
先ほどの数値約1.5~9.5%程度を参考に比較をしてみます。バフェット氏は37年間資産運用をおこない、投資の元金を1949倍の6兆円にした世界有数の投資家です。平均的な年利にすると22.6%と言う驚異的な数値になっています。氏はロボアドバイザー以外にも実際に企業買収を行ったり、ロボアドバイザー以上に分散した投資を行っているなど手法が異なることも多く比較するものが違いますが、圧倒的な運用実績に差があることは確かです。
ただし、比較するものを一般的な投資家に変えると一般的な投資家の場合ある程度慣れた方でも金利に直すと5%程度ですから、知識なしで運用できるロボアドバイザーでこの金利が期待できるという点から非常に大きなメリットと言えます。
ただ、ロボアドバイザーも海外のもの(特に本場であるアメリカ)は日本国内のロボアドバイザーよりも金利が高い状態(10%に届くくらいのレベル)で運用されていますから、将来的に徐々に成績が上がっていきバフェット氏の運用実績に届く可能性は否定できません。

ロボアドバイザーの金利は確実なものではない

将来の展望についてお話ししましたが、実際のところロボアドバイザーの金利は確実なものではありません。
長期的に何が起こるか分からないというリスクもありますし、まだ運用が始まって10年も経っていないからです。そういったものもありますし、手数料がネックです。アメリカに比べて日本のロボアドバイザーは手数料が高く、マイナスになっても手数料が取られます。しかも運用益に課税されるということも見逃せません。せっかく利益が出ても手数料と税金でその利益がそがれるということを考えると必ずしも高い金利のサービスとは言い切れなくなる恐れがあります。それでも銀行の定期預金よりは、はるかに金利は高いですし、何より自由に引き出せるという手軽さは何にも代えがたい魅力です。今後の運用次第では将来的に投資の主流になるポテンシャルを秘めています。

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